【訃報】歌舞伎俳優 片岡秀太郎さん
 享年79

歌舞伎俳優の二代目片岡秀太郎(かたおか ひでたろう、本名・片岡彦人=かたおか よしひと)さんが2021年5月23日午後12時55分、慢性閉塞性肺疾患のため、自宅で死去した。松竹が5月27日に発表した。享年79。歌舞伎俳優の片岡仁左衛門は弟、片岡愛之助は養子。葬儀は家族葬で執り行われた。
秀太郎さんは、十三代目片岡仁左衛門の次男。1946年10月南座『吉田屋』の禿(かむろ)で片岡彦人の名で初舞台を飾り、1956年3月大阪・歌舞伎座『河内山』の浪路で二代目片岡秀太郎を襲名した。関西に居を構え上方らしいはんなりとした芝居を継承する女方として長年舞台に立ち、上方歌舞伎の振興に力を注いだ。『恋飛脚大和往来』の梅川、おえんといった上方の情趣が不可欠な役に秀いで、近年では『菅原伝授手習鑑 道明寺』の菅丞相伯母覚寿、『盛綱陣屋』の微妙など時代物の老女の大役で風格を示している。2020年12月に行われた南座『一谷嫩軍記 熊谷陣屋』の経盛室藤の方が最後の舞台となった。
また、1997年に開塾した「松竹・上方歌舞伎塾」や、2013年に開校したこども歌舞伎スクール「寺子屋」では講師をつとめ、後進の育成にも力を注いだ。
2019年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、2021年には旭日小綬章と数々の賞を受賞した。
謹んでお悔やみ申し上げます。

片岡仁左衛門 コメント
兄は当人の理想通りの最期を迎えられ、安らかに旅立ちましたことが私たちどものせめてもの救いでございます。
生前、皆様から賜りましたご支援、ご厚情に深く御礼申し上げます。
片岡愛之助 コメント
父は私を歌舞伎の世界に、そして、松嶋屋に入れて下さった大恩人で有ります。
普段はとても優しいのですが、芝居の事になると兎にも角にも厳しい方でした。上方にこだわり上方の歌舞伎に情熱を注がれていました。これからもなお一層、秀太郎イズムを踏襲したいと思っております。

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