MINAMIS南雲×The Cheserasera宍戸に
よる激論爆笑で綴る対談〜06.18の対
バンに向けて

MINAMISが渋谷のライブハウスLa.mamaにて開催してきているライブシリーズ『CHABASHIRA FIGHT CLUB 』がいよいよ次回の開催でVOL.22を迎える。そして今回のこの対マンライブ勝負とも言えるこの企画に出演し、MINAMISと熱い戦いを繰り広げることになるのがThe Cheseraseraだ。そのボーカル宍戸翼が、MINAMISのボーカル南雲と企画前に共演に至った経緯や、意外な出会いなどについて激語りする!間違いなくこの対談を見てからの当日はワクワクするものになるだろう。二人をよく知る、La.mama河野氏による対談インタビュー必見です。
――今日はお二人ともよろしくお願いします。
宍戸:La.mamaに足を運ぶのは久々です。ここでライブを観たのが最後ですから。
南雲:お客さんで来てたんですか?
宍戸:キンブラ(KING BROTHERS)とか、ヒカシューとかを観てた。河野さんが刺激的なイベントを組むからすべりこみで。La.mamaへの出演という意味ではMINAMISと対バンしたぶりですかね?
――あいみょんとの弾き語り企画に出てもらった以来だと思います。あいみょんが一組誘ってきて、La.mamaが一組誘ってくるという企画でした。
南雲:俺、その日宍戸さんを観に行ってましたよ。あれ河野さんのブッキングだったんですね。
宍戸:すごいですよね。なんで俺が呼んでもらえたんだろうってありがたかったです。
――あいみょんが弾き語り企画をやるってことで、宍戸くんと絶対に合うだろうなってピンときまして。あれ、2017年1月ですよ。
南雲:バンドとしてThe CheseraseraとMINAMISが対バンしたのは、年末のカウントダウンのイベントでしたよね。
俺の前に聴いてた人が爆音だったみたいで。最初、音デカ!ってなったんですけど「風に吹かれて」の出だしがメチャメチャかっこよかったから(音量を)下げなかったんですよ。
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――2016年。この年The CheseraseraがLa.mamaに出たのってこの年末だけじゃないですかね。南雲くんがThe Cheseraseraを初めて観たときの話って宍戸くんは知っているんですか?
南雲:たぶんその話はしてると思うんですけど、忘れてると思うんでもう1回していいですか?
宍戸:お願いします。
南雲:La.mamaのツイートかなにかで、The CheseraseraがCDをリリースしますって流れてきて。それはちょうど俺が弾き語りでLa.mamaに出始めた1年目の頃で。それでバンド名読めないけど気になっていたんです。そしたら地元のタワーレコードに行ったとき、試聴機にThe CheseraseraのCDが入ってて。
宍戸:地元のタワレコ?
南雲:藤沢のタワレコにあったんですよ!「これがLa.mamaのツイートで見たバンドか!」と思って聴いたら1曲目の「風に吹かれて」がメチャメチャかっこよかったんです。
宍戸:インディーズのやつだ。
南雲:俺、そのとき初めて試聴機で音楽を聴いてCDを買ったんですよ。(CDを出しながら)これ、そこで買ったんです!
――そうなんですか!?
宍戸:ありがてぇ、マジで。これはすごいわ。
南雲:それくらいすげえ良かったんですよ。それで、俺の前に聴いてた人が爆音だったみたいで。最初、音デカ!ってなったんですけど「風に吹かれて」の出だしがメチャメチャかっこよかったから(音量を)下げなかったんですよ。気がついたら全部聴いていて、買おうと思いました。
――(CDを持ちながら)これいいですよね。
南雲:これってもう売ってないんですか?
宍戸:会場限定でまだ売ってるけどそんなにない。
南雲:サブスクとかもないんですよね?
宍戸:ないない。
南雲:The Cheseraseraのファンの皆さん、これは名盤です!(笑)で、ビックリしちゃって。そうしたら、ちょうどSHELTERでやっていたANTENA企画に出ていて。その日は他にAnyとnicoten、ボタン工場だったんだけど。
――うわーいいイベントですね!
南雲:色んなバンドを楽しみにしてたんですけど、The CheseraseraのCDを聴いている状態でライブハウスに行ったから「どんな感じでやるのかな?」と気になっていて。なんとその時のセットリストはほとんどこのCDからやったんですよ。
宍戸:けっこうちゃんとやってたかも。
南雲:曲順どおりにやってて。出だしで「風に吹かれて」をうわー!!やってて。ロン毛のときの宍戸さんが(笑)。
宍戸:そんなになってないよ(笑)。もうちょっとしょぼんとやってたよ!
南雲:しかもレスポールだったんですよね。
宍戸:そうそう、ヘイマーっていうメーカーで。
南雲:そのギターでギャーンってやってるのを見たときに、The Cheseraseraめっちゃいいなと思って後ろを振り返ったら河野さんがいたんですよ。
宍戸:ああー(笑)。
南雲: 他のライブハウスで見ることないと思ってたからすげえビックリして。当時は会ったら緊張して固まっちゃうような感じの人だったし。河野さん、なんでいたんですか?
――みんな知ってるバンドだったので。僕はけっこう前から南雲くんがいることに気付いてましたけどね(笑)。でかいから。
南雲:だから、河野さんは俺がThe Cheseraseraで食らってるところとか見てるわけですよ。色々ビックリした日でしたね。当時まだメンバーがいなくて弾き語りで活動していたんですけど、バンドをやるんだったら絶対に、こういう、ズンッてくる音楽をやりたいなと思いました。
宍戸:この上ない話ですね。
南雲:ほかのメンバーがThe Cheseraseraを知ったのは、実はバンドじゃなくて弾き語りで宍戸さんが渋谷音楽祭に出たとき。MINAMISも出ていて。
宍戸:それ覚えてます。
南雲:俺弾き語りは見たことなかったから「みんなで見に行こうぜ」って言って。ほかのメンバーはそこからThe Cheseraseraを聴くようになって。絶対に対バンしたいと思ってそこから誘い始めて4年、5年くらいです。だから今回受けてもらえてめちゃめちゃ嬉しかったですよ!やっとですよ!このCDの話もできてよかったです。
宍戸:そんな言われると俺のほうが嬉しい(笑)。流通してくれた人とか、すげえ色々思い出しちゃいますね。メンバー以外の人が関わるようになってから1枚目のド・インディー盤だけど、ちょっと観てくれてる人がいたくらいの頃のやつで。タワレコがプッシュしてくれてた、その甲斐があったんだな…。
南雲:それくらいの熱量なんですよ、こちらは(笑)。
宍戸: 2マンだと「深い絆」みたいなイメージがあって、だから初手では難しいなと思ったんです。そこまでの話があるとも思わなかったもんだから。今は人となりも知ってますし。河野さんもいるし。
南雲:もっと前からこのCDの話すればよかったですね。
宍戸:自分の思い出としてはほろ苦いですけどね。苦悩もあったんで。
南雲:バンドをやっていて嬉しかったことってありますか?
宍戸:すげえなんか、めっちゃ核心を突く質問。
――序盤ですよ(笑)、まだ。
宍戸:自分が自分をちょっと許せるようになったことかなぁ。自分で好きな音楽をやってるだけだ!みたいに思ってたんだけど、お客さんが増えてきたときに、バイトとか、全部ちゃんとできるようになってきたんですよ。The Cheseraseraがそういうふうになっていったおかげで自信もついてきた。それが本当に良かったなと思いますね。
南雲:どのくらいの時ですか?(CDを持ちながら)これぐらいの時ですか?
南雲健太(MINAMIS)
宍戸:そのCDを出したのは本当に身を削ってっていう感じのときだった。その後の『WHATEVER WILL BE, WILL BE』っていうアルバムのツアーファイナルあたりで、喉を壊したり、西やんが盲腸破裂したりして、現場がもう散々で。その辺が転機だったかな。それまでは熱量のあるマネージャーがついてて、それもそれで良かったんだけど、ついていけない瞬間もあって悩んじゃったんですよね。
南雲:そうだったんですか。
宍戸:うん。でも時間が経つほど気持ち的に自由になってきて。だから今がいちばん楽しい。
南雲:苦い思い出を、すいません。でもこうやって、原点になってる人もいますよ。それもバンドの面白いところっていうか…昔の曲とかを、もうあまりやらないじゃないですか。でもその時に聴いてくれた人にもいろいろあって。最初にその曲に出会った時のこととか、曲を聴いて乗り越えたこととか、救われた瞬間があった、という話を聞くと、やらなくなっちゃった曲でも、そういう力があったんだなと思うことがある。
宍戸:昔の曲ね。それこそ、まだ生きてるけど、死んだ後にもそういういうことが起きる可能性があるから、マジでロマンチックだなって思いますよね。
爆音を出した時のアドレナリンに病みつきになっちゃってて
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――The Cheseraseraは年始に東名阪のツアーがあったじゃないですか。MINAMISとの共通点として、コロナ禍でもライブを精力的にやっているところだと思うんですけど、その頃ってどういう気持ちでやってたんですか。
宍戸:3マンツアーを2020年の4月にやろうとしたんですけど、それが飛んじゃったんです。そのあとワンマンツアーを3箇所回って。風潮的には全然ナシだったんですけど。ライブハウスが当時「大変だ!大変だ!」みたいな感じで。ルールに沿ってやれるならやってもいい、っていう感じだったんです。このままでは全体的にぬるくなっちゃうんで、やりたかったんですよね。やらないやつがいるなら、やるやつがいてもいいかなって、謎に世の中のバランスを取る第三者視点もあったんですけど(笑)。
――The Cheseraseraってその世界観ありますよね。
宍戸:そうですね。今となってはThe Cheseraseraっていう名前にフィットしちゃってて恥ずかしいですけど、どうでもいいやっていうのもあったりして。こっちのほうが面白いんじゃないかなっていうのを自分をコマにしてやれちゃうんですよね。
南雲:The Cheseraseraってライブを沢山やるバンドですけど、ライブをやってるときに宍戸さんがいちばんテンションが上がる瞬間ってどういうときですか?
宍戸:まあ日によるけど、単純な幸せでいうと、ギターの音がモニターで完璧なEQでバンって来たときに最高な気持ちになる(笑)。
南雲:なるほど、中の音がいいとテンションがあがると(笑)。
宍戸:お客さんがいるとかいないとかそういう観点もあるけど、本当にいちばんシンプルなところでいうとそこかなあ。飯を食って美味しい、みたいな幸せに近い。
南雲: 3ピースだからっていうのもあると思うんですけど、宍戸さん、ギターに対してのこだわりとかも、けっこうある人だなと思っているんです。自分の声が良く聴こえていれば、俺はそれでテンションが上がるんですけど、3ピースとかになってくると楽器に対しても求めるものがあるのかな。
宍戸:オルタナ上がりなんですよね。ART-SCHOOLとかMO'SOME TONEBENDERとかNUMBER GIRLとか、ゆらゆら帝国とかがすごい好きで。要はその、爆音を出した時のアドレナリンに病みつきになっちゃってて。声もそういう、頭に響きまくる発声になってきた。
南雲:俺が最初に聴いたときのライブもそんな感じでした。
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――最初の方は音デカかったよね。
宍戸:最初はそう、抑えられなくて。テンションが上がる歌を小さい音で作れなかった。整えるのが難しいから。
南雲:宍戸さんがPAの人に「音デカいっすよね?」って聞いてるっていう(笑)。
一同:(笑)。
南雲:PAの人が「うん!」って(笑)。でも、デカいっていうよりも俺はそれをかっこよく受け取った。The Cheseraseraはデカい音で聴きたいっていう。たまたま試聴機の音がデカかったっていうのもあるんですけど(笑)。
――じゃあ、前に試聴機で聴いてた人に感謝しないと(笑)。
南雲:感謝ですよ(笑)。
宍戸:俺も感謝しなくちゃ(笑)。
南雲健太(MINAMIS)
――「ワンモアタイム」の音像の突っ込んでる感じ、すごいThe Cheseraseraっぽいなっていう感じで好きでした。
南雲:音像はこだわってるっていう話をしてましたよね?
宍戸:楽器が少ないので、その観点からだとドラムがうるさいから“鳴り”みたいなものは生かさないといけなくて。(他の音が)聴こえないからギターを下げてって言われたのはもちろんですけど、音がデカいと「カッカッ」としか聴こえてこないじゃないですか。 だけど小さいと「カーンカーン」ってちゃんと鳴るから、そういうところからリバーブとかで空間を作って。「幻」あたりからそんな感じで音源を作るようになりましたね。
南雲:総じていい音ですよね。
宍戸:でもそれを言ったら、MINAMISの音源も音いいよね。同じところで録ってるの?
南雲:『GO AROUND』と『SUNRISE』は同じところで録ってます。エンジニアの人も同じで。
宍戸:ちゃんとギターがバンッて出てくるし、グイグイ押してくるし。声も太いしね。
南雲:俺らのバンドはボーカルがミッドを占めちゃうんで、そこの差し引きで楽器は毎回試行錯誤って感じです。ボーカルは変えられないから。
宍戸翼(The Cheserasera)
宍戸:ギターのロー、ミドルもいい感じで。チューブっぽいなあって。
南雲:ほんとうですか?宍戸さんからそう言っていただけると嬉しいです。
宍戸:『GO AROUND』は全部ガンガンガンって勢いがあるよね。
南雲:『GO AROUND』は英詞にもなっていて、転換期かもしれないです。大きく変わってるとは思ってないんですけど、色が変わり始めてる。
宍戸: フォーキーな響きもあったり。古き良きロックンロールみたいな、そういうイメージが強かったんだけど、こういう面も出してたんだって思った。うちでいう全曲一発取りの『最後の恋e.p.』みたいに、振り切りを感じるアルバムで。
南雲:どっちかというと昔から好きだったのはJ-POP的な音楽で。
宍戸:ああー。メロが効いてるあたり、たしかに。
南雲:バンドをやっていくにつれて、パンクとかメロコアのバンドを好きになって。自分の性格に合ってるのはパンクのメッセージ性とか、めちゃめちゃストレートだけど、それが英語になるとまたひとつ面白くなったりとかっていうところで。ラッキーなことにドラムの篠原とかはもともと聴いてきた音楽がメロコアだったりするので、あまりそこに抵抗もないし。
宍戸:精神性はパンクが合ってるみたいな部分は俺も思ってるところがあって。特に俺が屋根裏とかに出ていたときのオルタナ系のバンドって、ろくに人と喋れないようなやつばっかりで(笑)。俺もそうでしたけど。
南雲:MC苦手な人多くないですか?(笑)
宍戸:全然しゃべれなくて、「ジー」みたいにギターの音が響き渡る(笑)。そういうのが大好きだったんですけどね。今はなんだかんだその時よりは喋れるようになりました。
衝動がもしあるなら出し時なんじゃないかなと思います
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――The Cheseraseraは3人とも好きな音楽って違うんですか?
宍戸:そうですね。うちのリズム隊は高校のときにBLANKEY JET CITYとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとかで。俺はその頃ART-SCHOOLとか聴いてたし。
――MINAMISよりはそれぞれが近い気がするんですよね。MINAMISのほうがバラバラですよね(笑)。
南雲:本当に、よく一緒にバンドやってんなあって感じです(笑)。みんなそれぞれ違う音楽が好きだから。
――さらに今年振り切ろうとしていますからね。
宍戸:あはは(笑)。でも、今のほうが一緒にやりやすいですね。衝動がもしあるなら出し時なんじゃないかなと思います。声太いしね。聴きやすい。La.mamaでやったライブ音源、あれってすごいピッチよくない?(笑)ピッタリハマりすぎだろと思って(笑)。でも、演奏は修正できないから、ガッツリ演奏してるなと。
南雲:配信で出ている他にもまだ何曲かあるんですよ。
――7曲録ってStoresで販売してます。とにかくいろんなところにマイク立てて録りましたね。
南雲:レコーディングのエンジニアの人が持ってきてくれたアイデアで、最初はどういう音像になるのかなと思ってたんですけど、予想以上にLa.mamaの音がして。La.mamaに来たことがある人は特に共感できる作品になったなと思ってます。
宍戸:ライブハウスっぽい鳴りがしてるよね。めっちゃライブ感ある。
――曲の並びとか繋ぎとかもこだわっているので、7曲聴いて欲しいですね。話変わりますけど、The CheseraseraってMV多いですよね?
宍戸:フルアルバムのときに最低2本は撮ってて。プラス自分で撮ったりするのもあるから多いですね。2本全部自分でやったのもあったし、メンバープロデュースみたいなのをやったり。知り合いと一緒に作ったり、映像は好きで色々やっているかもしれないです。
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――「Blues Driver」のMVの監督にはMINAMISも撮ってもらってます。
宍戸:そうなんですか?
南雲:「SUNRISE」と「ネバーエンディング」ですね。
宍戸:「ワンモアタイム」もそうだし「ファンファーレ」もそうだし。「I Hate Love Song」とかもそうだし、あと「ひとりごと」も撮ってもらってます。
――何の繋がりなんですか?
宍戸:「ファンファーレ」を出すとき、俺の昔の友だちに「もうちょっとアンニュイな感じが欲しいんだよね」みたいな話をしていたら、知り合いに同い年で頑張ってる人がいるよみたいな話があって紹介してもらって。
――「I Hate Love Song」のMVいいですよね。
南雲:いいですよね。
宍戸:雨のなかで泥とかでぐちゃぐちゃになってる邦画がすごい好きで、いつかやりたいわ~みたいに言ってたら監督が「じゃあドロドロになりますか!」って。自分で演じてみたり、楽しくやらせてもらいました。
あんまり作為的なことはやりたくないんだよね。ナチュラルなものがさ、好きだから。
南雲健太(MINAMIS)× 宍戸翼(The Cheserasera)
――去年末に『Mouth to Mouth e.p.』の「グッドラック」って曲を出しましたよね。MINAMISも今年の3月に「GOOD LUCK」って曲を出したんですけど、タイトルは一緒でも描き方が全然違うから面白いなと思って。
南雲:去年の秋くらいにはもう出来上がっていた曲で。俺、冬だったら冬の曲書いちゃうから、いつもリリースする時期には曲の季節を過ぎちゃってるんですけど、なぜか今回は秋にちょうど春の曲が書けて。こういうことはあんまりないから、間に合うんだったらこのタイミングで出したいと思って。
宍戸:いいね、その出し方は。
南雲:年末にレコーディングして、年明けにビデオ撮ってっていう、スケジュール的にもいい流れで。曲は宍戸さんがほとんど書いてるんですか?
宍戸:そうだね、9割くらいは。
南雲:全然書けないときってありますか? The Cheseraseraって曲めっちゃ出してるから、あんまりそういう瞬間がなさそうで。
宍戸:あるよ。
南雲健太(MINAMIS)
南雲:そういうとき、どうするんですか?
宍戸:インディーズの頃は納期の概念もないから本当に自由な感じでやっていて。メジャーとかになってからは納期があって、大体無理スケだから納期を目指すような作り方が馴染んできて。あとはボツにしたくないからギリギリに上げる癖がついたりして。
――あはは(笑)。
南雲:戦略的(笑)。
宍戸:曲は科学的数学的に楽しく作れるんですけど、詞を書いて「これはちょっとあんまわかんないなー」って言われちゃうと嫌になっちゃうので、詞をほとんど書かないで出すんです。そうすると「曲だけじゃ分からない」って毎回毎回言われるから、その間に詞を書いてっていうのを繰り返してる。
南雲:その詞が最終的に採用される。
宍戸:せざるを得ない(笑)。
南雲:直したりしたことあります?
宍戸:あるよ。メジャーのときとか全部変わったこともあったね。
南雲:俺もね、直すの嫌なんですよね。
宍戸:嫌でしょ、普通。
南雲:直そうとしちゃってることがもう不自然というか。俺はね、そう思っちゃって。
宍戸翼(The Cheserasera)
宍戸:あんまり作為的なことはやりたくないんだよね。ナチュラルなものがさ、好きだから。
南雲:じゃあ、詞に時間がかかるんですか?
宍戸:そうだね。詞は書けるときと書けないときがあるけど、ギリギリになって曲に導かれながら書いている。曲の雰囲気ってあるじゃん。それに日頃思っている何かをあてがう感じで書くと書けるようになってきた。
――今年は曲作り、どうですか?
宍戸:最近ちょっとやり始めたくらいですね。今リリースタイミングがめっちゃ難しくて。だから「いい曲ができたら教えて」みたいな感じに逆に言われてて。
南雲:俺ら納期とか、そういうのないですもん。
――納期はないけどとにかく作ろうっていうモードですよね。
南雲:そうですね。毎回、河野さんに曲が足りないって言われてる。納期…作ろうかな。俺が作ったら甘えちゃうから、河野さんに納期決めてもらうか…。
宍戸:眠れなくなるよ。
南雲:変な夢ばっかり見そう(笑)。
――今は5月で、あともう半年ちょっとしかないけど。
南雲:今年がもう終わりかけている(笑)。
「FIGHT CLUB」なので、尊敬しつつ倒しに行きたい気持ちがあります。
南雲健太(MINAMIS)
――MINAMISは今年末にクアトロでワンマンがあリますね。
宍戸:もう発表してるんですか?
南雲:してます。よかったら遊びに来てください。クアトロはワンマンでやってましたよね?
宍戸: ワンマンツアー、売り切れたかな。メジャーのときとか含めると、何回かやりました。3マンツアーは気合い入れたメンツを呼べてたんで、クアトロはそうですね、それをやってからのステップのイメージでやってたんですけど、結果この状況でキャパが狭まって。今はキャパ、どうなるんだろうね?
南雲:分からないですよね。急に増えるかもしれないですもんね。そうしたら、The Cheseraseraのお客さんにも来てもらうしかないですね。
宍戸:それかバズりを狙うか(笑)。あとはライブしまくるかしかない。
南雲:俺はやっぱりライブじゃないかなと思ってるんです。このご時世でもライブハウスに来てくれる人っていうのは、ライブに対して思いが強い人たちだと思う。その人たちには絶対来て欲しい。
宍戸:MINAMISは清々しい感じでライブやってるのが良いと思う。やってる人が病んでる感じになってたらお客さんが疲れちゃうから。
南雲: うちらは、この世の中に対してね、カウンターできるのかっていうところでずっとやってきてるから。俺らのバンド名を節々で言ってください。「宍戸さんが言うんだったら」ってみんな興味を持つと思うから(笑)。
宍戸翼(The Cheserasera)
――The Cheseraseraは2マンという形でLa.mamaに出るのは初めてになりますね。6月18日、満を持しての対バンですけど、どういう日にしたいかを一言ずつもらえますか。
宍戸:楽しみたいですよね。La.mamaを味わい尽くしたいというところですね。
南雲:久しぶりですもんね。
宍戸:うん。MINAMISのお客さんも一緒に。熱量みたいなところでは負けたくないかな。
南雲:そういう気持ちが嬉しいです。
宍戸:音で勝ちたいです。
南雲:河野さんによく「La.mamaに出てるバンドは俺達と同じ土俵なんだよ」ってアドバイスをもらっていて。The Cheseraseraって、もちろんバンドをやる前からの憧れではあるんですけど、「FIGHT CLUB」なので、尊敬しつつ倒しに行きたい気持ちがあります。
宍戸:そうだね。MCでは俺のことがどうとか、良いこと言わなくていいから、うちらのファンもちゃんと憧れさせてほしい。「可愛いねえ~」みたいな感じにさせちゃダメ。
南雲:そうですね。一人の男として。
宍戸:そうそうそう。男として。これを読んでる人には十分経緯が伝わってるし、逆に「かわいい感じなのかな」みたいに来た女とか男とかを惚れさせるって感じで。
南雲:さっきも話していた、変わってきた音楽性のなかで、今の俺たちが持っているもので勝負できるのは楽しみです。
――今回は本当の意味でバチバチ行けるんじゃないですか?
南雲:うちは一人多いから、数的優位で勝負していくっていう感じで(笑)。ライブに飢えてる2バンドだから、楽しみにしていてください。
宍戸:ずっとライブをやってる筋肉はあると思うんで。
――ライブ筋ね。
宍戸:ライブ筋。大事です。
南雲:結局それですもんね。
――じゃあ、それまでも沢山ライブがあると思うので、1本1本を大切に。また6月18日に。
宍戸:格闘技みたい。
南雲: 1戦1戦ちゃんと仕上げてきます。
――今日はありがとうございました。
宍戸・南雲:ありがとうございました。
取材:河野太輔(La.mama) 撮影:ハギワラヒカル

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