2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)

2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)

【フジファブリック
ライヴレポート】
『LIVE TOUR 2021”I Love You”』
2021年6月30日 at Zepp Tokyo

2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)
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2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)
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2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)
2021年6月30日 at Zepp Tokyo(Photo by 森 好弘)
 今年3月にリリースした11枚目のアルバム『I Love You』を引っ提げ、1年3カ月振りに行なった全国ツアーが6月30日、Zepp Tokyoにてファイナルを迎えた。終盤、“I Love You”というタイトルが最初はフジファブリックにしてはストレートすぎるかもと思ったことを明かした山内総一郎(Vo&Gu)は続けてこんなふうに語った。

“でも、できるかぎり挑戦して、新たな扉を開けながら普遍のものを作っていきたい。そういう歩みを止めたくないと思っています”

 『I Love You』というアルバムがまさにそういう作品だったわけだが、アンコールを含め全19曲を2時間超にわたって演奏したこの日のライヴもまた、山内が言う“挑戦”が散りばめられていたという意味で、これまで彼らのライヴを観てきた中でも特に印象に残るものになったのだった。

 そんなライヴはジャムセッションからスタート。そこから『I Love You』のオープニングを飾るファンキーなインストナンバー「LOVE YOU」に雪崩れ込むと、早速メンバー紹介を兼ねたソロ回しを2回繰り返して、演奏の熱をグッと上げていく。そこに加藤慎一郎(Ba)が観客に手拍子を求めながらつなげた「SHINY DAYS」では金澤ダイスケ(Key)と加藤もリードヴォーカルを取るという挑戦が客席を沸かせたが、ファンを歓迎、祝福するメロディーと言葉はやはり3人で歌ってこそ。

 そして、プログレハードロックなんて言葉も頭をよぎる「efil」、3人体制になったフジファブリックで山内が初めてリードヴォーカルを務めた「会いに」という懐かしい2曲でファンをちょっと驚かせると“ツアーができることが嬉しい!”と山内が歓喜の声をあげながら、「たりないすくない」「東京」「楽園」「Dear」とつなげ、アーバンでアダルトな魅力をアピールする。

 山内がフルアコースティックエレキギターを弾きながら“大事な人を思って作りました。大事な人を思い浮かべながら聴いてください”と歌った「手」からの中盤のブロックでは、金澤による今回のツアーの裏話や加藤による怪談(?)を交えつつ、彼らが持つハートウォーミングでセンチメタルな一面をいつもとはちょっと違うやり方で披露。アコースティックバージョンにアレンジした「Walk On The Way」「陽炎」に加え、バラードの「あなたの知らない僕がいる」を山内がギターを持たずにハンドマイクで情感たっぷりに歌い上げたことを考えると、本公演の一番の挑戦はこの中盤のブロックだったかもしれない。

 ゲストにJUJUを迎えると、今回のコラボレーションが実現にいたるまでの経緯を軽妙なトークで振り返りながら、「赤い果実 feat.JUJU」をJUJUと山内がデュエットで届け、より一層艶やかな魅力とファイナルに相応しい特別感を演出する。さらに、“みんなのこの先行く未来にキラキラの光があることを願って作りました”と披露した「光あれ」では、観客が光らせたバングルライトとスマホの明かりが会場全体を輝かせる。“うわっ、この景色最高だね! みんなのことを音で照らしていこう。未来が素晴らしく輝くことを願って歌います!”と山内が言ったそのひと言は、この日歌った「光あれ」だけにとどまらず、『I Love You』の制作とツアーを通して、改めて3人が感じた思いでもあったに違いない。

 そして、《今旅に出よう》と歌う「ポラリス」から、ダンサブルな「バタアシParty Night」、ポジティンブシンキングなポップナンバー「徒然モノクローム」とつなげ、さらに盛り上げる。「徒然モノクローム」では“ライヴの一体感も大事にしたいけど、違うものを持って帰ってもらいたい、写真撮ってもOKです”(山内)という新たな試みも!

“みんな大変な時期だけど、続けてやっていると、こういう最高の時間が待っていると思ってほしい。これが一番の奇跡だと思うんですよ。人と人が音楽でつながって、最高のツアーになりました!”(山内)

 本編最後を飾ったのは、人生の素晴らしさを謳ったポップロックナンバー「LIFE」。今一度ライヴの素晴らしさを噛みしめながら、その歓びを多くの人たちと分かち合ったこの日、なぜフジファブリックはこの曲をライヴの最後に演奏することが多いのか、その意味を改めて考えさせられたのだった。

 久し振りのツアーであることに加え、コロナ禍の影響で、これまでのようなライヴができないということで、最初はステージに立つことが不安だったことを明かした上で“ファンのみなさんに愛と感謝を伝えるツアーだったのに、僕らに元気をくれたのはみなさんでした。光をもっとみんなに見てもらえるバンドになっていきたい。会える回数を増やしていきたい”(山内)とバンドは9月16日と17日に対バンライヴ『フジフレンドパーク』を3年振りに開催することを発表。ダメ押しで観客を歓ばせると、“その時まで元気で! また会いましょう!”(山内)とアンコールに応え、「手紙」がスタート。離れたところにいる友人に歌いかける同曲は、会場にいる観客はもちろん、配信で観ている観客に歌いかけているようにも感じられた。いつかまた再会できることを祈って――。

撮影:森 好弘/取材:山口智男


セットリスト

  1. 01. LOVE YOU
  2. 02. SHINY DAYS
  3. 03. efli
  4. 04. 会いに
  5. 05. たりないすくない
  6. 06. 東京
  7. 07. 楽園
  8. 08. Dear
  9. 09. 手
  10. 10. Walk On The Way
  11. 11. 陽炎
  12. 12. あなたの知らいない僕がいる
  13. 13. 赤い果実 feat. JUJU
  14. 14. 光あれ
  15. 15. ポラリス
  16. 16. バタアシParty Night
  17. 17. 徒然モノクローム
  18. 18. LIFE
  19. <ENCORE>
  20. 手紙
<アーカイブ配信情報>
アーカイブ配信:2021年7月7日(水)23:59まで
■一般配信チケットのご購入はこちら
https://eplus.jp/fujifabric-s/
■FAB CHANNEL会員限定配信チケットのご購入はこちら
https://ch.fujifabric.com/iloveyou_haishin_ticket/
フジファブリック プロフィール

フジファブリック:2000年、志村正彦を中心に結成。09年に志村が急逝し、11年夏より山内総一郎、金澤ダイスケ、加藤慎一のメンバー3人体制にて新たに始動。普遍性と抒情性、キャッチーなメロディーとエネルギーあふれるサウンドで独自の世界観を放つシーン屈指の個性派ロックバンド。「銀河」、「茜色の夕日」、「若者のすべて」などの代表曲を送り出し、『モテキ』TVドラマ版主題歌、映画版オープニングテーマとして連続起用された。数多くのアニメ主題歌も担当。18年には映画『ここは退屈迎えに来て』主題歌、そして劇伴を担当。19年にデビュー15周年を迎えアルバム2作を発表。同年10月に大阪城ホール単独公演を大成功させた。21年2月にシングル「楽園」、3月に11枚目となるアルバム『I Love You』を発表し、11月にダブルタイアップシングル「君を見つけてしまったから/音の庭」をリリースする。フジファブリック オフィシャルHP

OKMusic編集部

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