L→R 美寿々(Ba&Vo)、千陽(Gu&Vo)、ひな(Dr&Cho)

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【nolala インタビュー】
“元カレを見返したい”
nolalaが掲げる
バンド活動のモチベーション

本当は「ルームメイト」が
バンド最後の曲だったんです

“元カレを見返してやったぞ!”って思ったことはありましたか?

千陽
まだです。やっと事務所が決まりましたけど、見栄え的には何も変わっていませんからね。その人がよく行く大型フェスとか、サーキットイベントに出られるようになって、やっと第一段階かな? 元カレが結婚したんですよ。本当は向こうから私に言い寄って来て、“売れてるよね”って言われたら肘鉄を食らわせるっていうのが夢だったんですけど、結婚しちゃったんで、限りなく届かないところに行くしかない。“お前とは生きてる世界が違う”としっかり証明するまでは見返したと思えないですね。

それはバンドを続ける大きなモチベーションになるのではないでしょうか?

千陽
出演するイベントをコツコツとレベルアップしていって、いつかその人が観ている前で“お前とは住む世界が違う!”と言ってやりたいです(笑)。

それを言えたら、さぞ気持ち良いでしょうね(笑)。さて、今回リリースする「ルームメイト」はnolalaにとってどんな曲なのでしょうか?

千陽
本当は最後の曲だったんですよ。バンドを辞める時は、1stシングルの「グッバイライアー」(2018年9月発表)がちゃんと完結するような状況にして終わりたかったんです。「ルームメイト」は「グッバイライアー」の前のストーリーなので、「ルームメイト」で締め括る気持ちだったんです。それもあって《もう、終わりにしよう?》という歌詞が出てきたんだと思います。バンドも終わるし、これで曲も完結するし、そういうところから作りました。

「ルームメイト」ができた時、有終の美を飾るに相応しい自信作という手応えもあったのですか?

千陽
ありました。「ルームメイト」も「私と居たこと」も両方ともめちゃくちゃ気に入っています。自分的にはどっちをMVにしても、どっちをリード曲にしてもいいくらい思い入れもあって。事務所から話をもらった時、“5月に自主リリースしたCDがめちゃくちゃ自信作だから、なんとかこれを広めたいんです”と話したら、“じゃあ、全国流通盤として出しましょう”と言ってもらえたんです。

5月に自主リリースしたシングルを全国流通盤としてリリースしたのは、そういう経緯があったんですね。「ルームメイト」は音数を絞ったアレンジが印象的でしたが、普段はどんなふうにアレンジしているのでしょうか?

千陽
だいたい私が弾き語りの状態でスタジオに持って行って、ざっくり“こういう展開で、こんなドラムを入れて、こんなベースラインで”と作っていきます。でも、これまで自分が聴いてきた音楽が王道の邦楽ロック、J-POPばかりで、最近の流行りのバンドはあまり聴いてないんです。だから、ありがちなメロディーと展開が染み込んでいるので、バンドをたくさん聴いてきたふたりから意見を出し合ってもらって曲にしていきます。あと、曲が長くなることが多いので、いいところだけ残して簡潔にしてもらうこともありますね。

「ルームメイト」をアレンジする上ではどんなことを意識しましたか?

ひな
この曲はもともと落ちサビだった部分をAメロに持ってきたんです。
千陽
《もう、終わりにしよう?》から始まる落ちサビをかなり気に入ってくれて、それを前面に押そうと考えてアレンジしてくれました。

その落ちサビが最後、歌だけになるところがとても印象的ですね。

千陽
自分の頭の中でライヴの感覚を思い出しながら曲を作ることが多いんですけど、「ルームメイト」は絶対にライヴで泣ける部分が欲しかったんです。それなら、最後の落ちサビしかないだろうと。ライヴハウスだと歌詞がよく聴こえないこともあるんですけど、全員が楽器を弾かなかったら聴こえるじゃないですか。そこだけはがっつり心に残して帰ってほしいと思って、そういうアレンジになりました。

なるほど。「私と居たこと」は歯切れのいいコードストロークを含め、跳ねるリズムが心地良いアレンジになっていますね。

千陽
お風呂に入っている時にまるまる1曲できたんです。Twitterを見てたら恋愛ポエムを書いてる人がバズっていて、そのポエムを読み上げていたら、こんなメロディーができちゃったみたいな。それを自分の歌詞に入れ替えたんですけど、“こんな曲にしたい”とかもなく、最初から全部頭の中に出てきたというか、全部の楽器がガーン!と一斉に鳴り始めたんです。
ひな
この曲はおっしゃっていただいた跳ねるリズムがめっちゃ難しいです。さらに私はハモり、美寿々さんはメインを歌うからライヴ中は気が抜けなくて。
千陽
ずっとスタジオで叫んでたよね。“できない!”って。
美寿々
「ルームメイト」は千陽ちゃんだけメインで歌っているんですけど、「私と居たこと」は自分もメインヴォーカルなんです。しかも、ひなが言ったようにリズムも難しい。気持ちとしてはルート弾きだけでいきたかったんですけど、それじゃつまらないから、歌いながら弾けるけど、ただルートを弾いているだけではない、ちょうどいいところを狙いました 

千陽さんがひとりで歌っている「ルームメイト」のような曲もあれば、美寿々さんと歌う「私と居たこと」のような曲もあるのですが、ヴォーカルのコンビネーションはどう決めていくのですか?

千陽
「ルームメイト」はヴォーカルをコロコロと替えたら聴きにくいという話になったんです。ゆっくりした曲はライヴの時にヴォーカルが入れ替わると耳に入ってこないんですよ。それでひとりで歌うことになったんですけど、自分のことをリアルに書きまくったから、私が歌うほうが自然かなと。逆に「私と居たこと」くらいのテンポの曲になると、ちょうどいい切れ目が随所にあるので、ヴォーカルが入れ替わっても違和感はないんです。シングル「グッバイライアー」には美寿々さんがひとりで歌う「深夜列車」も入っているんですけど、それは最初から美寿々さんに歌ってもらうつもりで作りました。美寿々さんの声質と歌い方を最大限に活かしたかったんです。きれいにビブラートが出せるから、そこをじっくり聴かせたくてスローテンポの曲にしました。

ところで、nolalaというバンド名はどんなところから?

千陽
自分が次にバンドをやるなら“tsulala”ってバンド名が良かったんです。氷柱って尖ってて危ないけど、コンと叩くと一瞬で割れる。そういう見た目は強がってるけど、実は脆いみたいな。自分がそういう人間なんで“tsulala”にしたかったんですけど、あまりにも私の色すぎるし、メンヘラ臭がすごかったんでしょうね(笑)。美寿々さんが“それは私じゃない”と(笑)。
美寿々
私に“tsulala”要素はゼロなんですよ。だから、100とゼロになるじゃないですか。それは違うと思って、自分の色として野良猫みたいに自由気ままという意味で“nola”をつけて、ちょうど半分で“nolala”になりました。

こういう場合、“言葉の響きです”という答えが多いんですけど、ちゃんと意味があったんですね(笑)。

千陽
私は真面目に考えすぎちゃうんです。ユーモアセンスがないんですよ。全国流通盤をリリースするにあたって、レーベル名を自分らで決めたんですけど、私からは“モトカレコード”しか出てこなかった(笑)。そしたら、ひなが“FAMILYPACK RECORDS”とつけてくれて。なぜ“FAMILYPACK”かと言うと、美寿々さんがツアーの時に必ずファミリーパックのお菓子を持ってくるんです。それもひとりで食べる用に(笑)。そういうユーモアセンスは、ひなにしかないんです。

バランスがいい三角形になっていると思います。最後に、これからどんな活動をしていこうと考えているのか聞かせてください。

千陽
宣伝も含め、これまで自分たちの手が回らなかったところは事務所の人たちに協力してもらって、私たちはいい曲を作ることや、いいライヴをすることに集中できると思っています。より多くの人たちにnolalaがいるということを証明していきたいので、毎回しっかりいいライヴをして…目標は『京都大作戦』ですよね?
美寿々
はい。
千陽
その夢を叶えるべく頑張っていきたいです。そこから先の目標は、これから探していこうと思っています。

取材:山口智男

シングル「ルームメイト」2021年7月14日発売 FAMILYPACK RECORDS
    • NCJD-10006
    • ¥1,000(税込)
nolala プロフィール

ノララ:2016年に結成された、京都発のツインヴォーカル・3ピースバンド。千陽(Gu&Vo)がTwitter に投稿した“私は別れた彼氏を全員曲にするタイプです”というツイートが話題を呼び、ともに投稿された「グッバイライアー」のMVはセルフプロデュースながら14万回再生を突破。自主制作CDにも注文が殺到し、手売りのみで合計900枚が完売。21年7月に初の全国流通盤シングル「ルームメイト」をリリースした。 nolala オフィシャルTwitter

「ルームメイト」MV

「私と居たこと」MV

OKMusic編集部

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