「だから僕らはTAKU INOUEが大好きな
んだ」アーティストデビュー第一弾シ
ングル「3時12分」リリース配信パー
ティレポート

2021年6月14日にTOY’ S FACTORY内の新レーベル「VIA」への所属が決まったサウンドプロデューサー/コンポーザー/DJの肩書を持つ、TAKU INOUE。Vtuberの星街すいせいをゲストヴォーカルに迎えたことでも話題になったメジャーデビュー曲「3時12分」が、所属からちょうど1ヶ月後の7月14日に配信リリースが開始されたばかりだが、今回は同日に公式Youtubeチャンネルにて開催されたDJ配信イベントの様子をレポートしたいと思う。
配信機材のトラブルがあり、時間を押してしまうアクシデントに見舞われたが、TAKU INOUEという男はそんなトラブルさえも味方にしてしまった。それほどまでに皆に愛されているのだとヒシヒシと感じたし、いつだって僕らの期待を超えたサプライズを届けてくれる。だから僕らはTAKU INOUEが好きなんだ。そう再認識した一夜だった。
2021年7月14日、幸運なことにも、今夜開催されるTAKU INOUEメジャーデビュー記念のDJ配信現場に直接伺ってレポートさせて頂ける機会に恵まれた。
配信の直前である19時にはMVもYoutube上でプレミア公開され、もちろんチェックしてきた。開始前、会場である秋葉原MOGRAで本日の主役であるTAKU INOUE(以下イノタクさん)に挨拶をさせて頂くと「あぁ、今日は取材入るって聞いてますよ!ぜひ楽しんでってください!」とリラックスした表情で返してくれた。それもそのはず、会場の秋葉原MOGRAはもちろん、後ほど配信内で紹介もあったがVJを担当していたのは”ヤコーさん”ことflapper3の矢向直大氏など、馴染みの面々が揃った現場だったので、「メジャーデビューするぞ!」的な力みのない、朗らかな空気が流れていた。
自分自身もよく遊びに行く空間なだけに、なんだか少しこそばゆいような、いつもと同じ場所のちょっと違う空気感に妙にソワソワしながら、配信開始の時間を待つ。配信機材のトラブルで30分ほど押してしまう…となってしまった際も「仕方ない!」と落ち着いて復旧作業に取り掛かり、照明チェックでスポットライトを照らされた際には「なんか謝罪会見みたいだね(笑)」と現場の笑いを誘う場面も。
その間にYoutube上では「もしかして今日、急遽お料理配信か?」「イノタクさんバ美肉ってマジ!?」「ファンアートは #タクイノウ絵」「イノタ区民」などのチャットで大盛り上がり。イノタクさんの登場を温かく待ち望んでいる様子が非常に印象的だった。調整を終え、スタートした配信イベントは前半30分をDJパート、後半30分はゲストに星街すいせいさんをお迎えしてのトークパートという構成となっている。
21時35分、いよいよ配信が開始され、イノタクさんの姿が映し出された。「少し遅くなっちゃってすみません!ぜひ楽しんでいってください!」と軽く挨拶を済ませると早速DJパートへ突入。Radio Happy(kz Remix)がドロップされると「やっぱりMOGRAか!」などのコメントで溢れ、続いて「ミラーボール・ラヴ」に繋ぐと「ミラーボール!??!?!?」と、この後登場予定の星街すいせいがチャット上に現れ、一気にボルテージは最高潮へ。
電音部のMani Mani、そしてHotel Moonsideが流れると「ホテル建設!!」「今日はYoutubeだから顔のスタンプが無いのか…」と、チャットはまさに狂喜乱舞状態。
撮影:鳥居洋介
ここまで4曲続けてフロアも温まったタイミングで、曲をスクリューさせBPMを一気に下げてきた。キズナアイのAgain(Moe Shop Remix)からD4DJよりPhoton Melodies(TAKU INOUE Remix)、ナナヲアカリのチューリングラブ feat.Sou(TAKU INOUE Remix)と続くと、さすがにブース上のイノタクさんの動きにも熱が入ってくる。
「心予報 / Eve」、「クレイジークレイジー」と事前のリクエストでも人気の多かった楽曲が次々に投下されていくと、ここで「電音部の新曲、聴いてください」と突然の「トアルトワ(feat. TAKU INOUE)/ 東雲和音」がドロップされ、チャットの勢いも再び増していく。Higher's High(TAKU INOUE Remix)の後、こちらはナナヲアカリの新曲となる「雷火」で再びサプライズを起こし、DJタイム的にもクライマックスへ。
自身初となったVtuberへの提供曲「アンチグラビティ・ガール / 月ノ美兎」ではVJ素材として公式MVの映像も流れてくると、改めてさまざまなアーティストへ幅広く楽曲を提供しているのを感じる。これまで彼がこれらの曲をドロップしてきた様々なクラブのフロアの様子などがふと脳裏に浮かび、色んな感情がフラッシュバックしてきて思わず涙が出そうになってくる。
しれっとラスサビまで飛ばすニクい演出からの「START DASH SENSATION(Taku Inoue Remix)」で完全にトドメを刺され、その流れで「さよならアンドロメダ」、そしてシメには勿論「3時12分」と優しく包み込むような着地を見せた。まさに重力を振り切って銀河へ飛び出し、アンドロメダまでたどり着いたかのような見事な、完璧な30分のアクトだった。
さてさて、そんな興奮冷めやまぬまま画面は切り替わり、続いてのトークパートへ。「Radio Happyでボクの顔が出なくて、ハッピーでした!」とVJのヤコーさんの紹介も挟みつつ、「こんタク〜!」の挨拶で元気よく登場したのはもちろん星街すいせいだ。
「こうやってDJでカッコよく使われてる姿を見ると、私ってやっぱ歌上手いのかな?って錯覚しますね!」と DJパートの感想からトークがスタートしていくと、「いやいやいや、全然上手いでしょ!ディレクションの必要もほとんど無かったもんね」と、話はレコーディング時の話題へ。
イノタク側からボーカルの打診をしようとしていた所に、ちょうど星街側から楽曲制作の依頼が来た……などある種の運命的な巡り合わせがあったなどのトークから、話題はこの日の配信直前に公開となったMVの話へ。
割とシリアスめな曲調なので、どこかに笑える要素も盛り込みたい、という本人の希望で監督から「じゃあ即席ラーメンでも食べますか」という流れで自身も一瞬登場することになったのだが、実は星街も冒頭の方でサブリミナル的に登場していることを明かし「意外とコメント見ても気が付かなったって人が多かったですよね!」とコメントを残していたので、気が付かなかった方はぜひ見直してみてほしい。
またPM3:12から始まる工夫も監督発信とのことで、AMに向かって時間が流れているようで、逆に向かっているようにも取れるような夜と昼の街が混在した映像は必見だ。また星街から「USENで流れてるのが聞こえてきて感動したよ!ってお母さんからLINEが来たんです!」との報告を受けるとイノタクもすかさず「素晴らしい娘さんを生んでくれて本当にありがとうございます。母街にも感謝ですね。」と返す。
トークパートの後半戦ではリスナーからの質問コーナーが設けられたが、まずは星街からということで「なんかコメントで料理対決?とかたくさん書かれてたのは何なんですか?」との質問にイノタクも思わず苦笑。「え〜っと、話すと長くなるんですけど…。まさに今日の会場のMOGRAの面々とロサンゼルスへDJしに行った際にですね〜〜〜」と3年前の”悪ノリ”をほじくり返される事に……(知らない方は「ブレックファストコロシアム」で検索してみよう)。
リスナーからは「お互いの好きな曲を教えてください」「2人が初めて会った時の話を聞きたいです」「好きなラーメンの味は?」「イノタクさんの歌も聴きたいな〜」などの質問が寄せられた。星街によるとデモテープの仮歌は本人が歌唱していたとのことで、全然アリだと思いますよ!と歌声を褒められたこともあり(?)「持ち帰って前向きに検討させて頂きます!」という力強い返答も聞けたので、こちらも気長に待ち続けたいところだ。
サウンドプロデューサー/コンポーザーでありながら、DJとしても精力的に活動するTAKU INOUEだからこそ、DJという形でリリースパーティを行なってくれた点にまずは感謝したい。間違いなくみんなが聴きたい曲が全部かかったし、その上で新曲を2曲も挟んでくるという気合いの入りようからも、逆に彼にとってこのDJという行為をどれだけ大切にしているのかが窺える何よりの証拠だとも感じた。
この日に使われた楽曲を振り返ると、アイドルマスター/電音部/ナナヲアカリ/D4DJ/アイカツ!/Vtuberなどなど、改めてその楽曲性の幅広さはもちろん、様々なコンテンツでも活躍の場を広げているのが本当によくわかるアクトとなっていた。それなのにソロプロジェクトでは「クライアントが存在しない分、もっと自由な音楽を作っていきたい」と更なる広がりを我々に見せようとしているのだ。
プロデュンヌでもある星街が「私の好きなアイマス楽曲の作曲者さんを調べたら、大体イノタクさんだったんですよ!それで知ってから次の新曲もイノタクさんだって分かったら、曲聞く前にもう「勝ちじゃん!」って思うくらい好きで…」と常々語っているように、僕らはいつだってTAKU INOUEに期待をしてしまう。
そしてTAKU INOUEはいつだって、その期待を上回る音楽を提供し続けている。だからまた期待をしてしまう。だから僕らはTAKU INOUEの事が大好きなのだ。今日、クラブ空間で「3時12分」を聴いた自分から言えることは「間違いなくこの曲はクラブのオールナイトイベントでの明け方のアンセムになる」という事だ。
まだまだ夜遊びなんてちっとも出来そうにない世の中だけれども、だからこそ「1、2で世界を変えにいこうぜ」という言葉が僕らに染み渡る。また朝までクラブで踊り明かせるような日々を取り戻したら、この曲で肩を組んで笑いあって、牛丼でも食べて始発で帰りたい。その日が実現するまで、この曲をプッシュし続けて、僕らでパーティのアンセムにしていこう。はやくそんな日が来てほしい。素直に、そう思った。
レポート・文:前田勇介(ろーるすこー)撮影:鳥居洋介

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