Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
大きな目標を掲げたふたりの
シンガーソングライターの決断

自分の生きてる意味や
存在を証明をするために歌っている

千々和
先日、Yukkaさんの路上ライヴを拝見しましたが、お客さんとの距離は2メートル以上離れていて、その場で飲食をしている人もいませんでした。でも、それって当日歌い始めないとどんな様子になるか分からないですよね。
Yukka
はい。でも、私にとって歌うことは遊びに行く感覚じゃなくて、コロナ禍でも会社に行って頑張って働いているのと一緒なんです。自分の生きてる意味や、存在を証明をするために歌っているんですよね。Yukkaという名前を掲げて立ってるだけじゃダメなので、そこで歌って初めて自分がYukkaであると言えるんです。だから、これからも歌い続けていきたいと思うし…私はそれを人生の目標としてやっているので、コロナ禍で左右されることではないと思っています。
下舘
その気持ちもすごく分かる! でも、私はお客さんがどこまで配慮して聴いてくれるのかっていう不安が大きくて。緊急事態宣言が出る前に路上ライヴをやった時、お酒を飲みながら観てる人がいたんですよ。そうすると離れたところから見ると、自分も路上飲みに加担しているみたいに映っちゃうんですよね。煙草のポイ捨てを見た時には“捨てるなよ!”と言ったりしたんだけど、目の前で路上飲みをしていてもライヴを観てくれているのはありがたいことだから言えなくて…。でも、第三者から見たら私も路上飲みをしている一員だし、悪意のある人がその光景をSNSで拡散することだってあり得るとか考えてしまうんですよね。
岩田
SNSだと投稿者に悪気がない場合でも違ったかたちで広まってしまう可能性はありますよね。その反響によってはアーティストのブランドに影響が出る場合もありますし。
Yukka
悪意を持って言う人は言うし、応援してくれる人は応援してくれるし…と、私は考えるしかないと思ってます。もし聴いてくれている人がお酒を飲んでいたとしても、黙って聴いていたとしても、それはその人たちのことやからって。文句を言われてもその人が悪いとも思わへんし、みんなそれぞれの考えがあるから、その中のひとつの考えとして、私は自分がやると決めたことをやっているという感覚かな?
下舘
路上ライヴはもともと使用許可を取っていない場合が多いから、ネガティブなことを言われることもあったし、それがコロナ禍でより神経質になったというか。私は少しでも足を止めてくれたら“TwitterやInstagramのアカウント教えて”とか言ってフォローしたりするし、他人じゃなくて一歩距離を縮めた関係になりたいと思っているんですよ。
岩田
その場で距離を縮めて、より深い関係性を作れるのが路上ライヴの醍醐味ですしね。
下舘
はい。路上ライヴで出会った十代のファンの子がいるんですけど、その子たちは私が毎日曲を作ってSNSにアップしている企画を全部観てくれているんです。路上ライヴで出会った人って、私の中ではちょっと特別な存在になるんですよ。だからこそ、その人たちのことを思うと、コロナ禍での路上ライヴはより慎重に考えてしまうんですよ。でも、ワンマンの動員数は500人だし、毎日路上ライヴをやらないとチケットもCDも売れないし…。
Yukka
下舘さんも言ってくれたように、私が路上ライヴをやると決めた理由も、お客さんとのつながりができるというのが一番大きいです。YouTubeなら一気に1,000人、2,000人という数でチャンネル登録してくれることもあるけど、路上ライヴでは普段ライヴに行かない人も興味を持って立ち止まってくれたり、ひとりひとりの顔が見れるし、“心に刺さった”と言ってくれる人もいて。そこから広がっていくのが、私の理想なんです。
下舘
私もSNSでの発信に力を入れているけど、熱量がなかなか伝わらないんですよ。生のライヴに勝るものはないのと同じですね。しかも、路上ライヴは通りすがりの人が自分の歌を聴いて立ち止まってくれる…これって本当にすごいことだと思うんです。それができないとアーティストとしても上に行けないし、ワンマンの成功も、CDを売ることも難しいから、そろそろ私もやろうという決断はしています。

OKMusic編集部

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