HYDE、ソロ活動20周年記念『20th Or
chestra Tour HYDE ROENTGEN 2021』
横浜公演オフィシャルレポート到着

HYDEが8月14日にパシフィコ横浜で開催した『20th Orchestra Tour HYDE ROENTGEN 2021』が、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」にて無料配信され、そのオフィシャルレポートが到着した。

2021年8月14日、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」にて、HYDEの『20th Orchestra Tour HYDE ROENTGEN 2021』のパシフィコ横浜公演が、無料独占ライブ配信された。
本公演は、『L'Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)』のヴォーカルでもあるHYDEのソロ活動 20 周年を飾る全国ツアーの横浜公演。有料の有観客開催でもあるが、チケットは発売と同時に即完売。また、新型コロナウイルスの影響や遠方在住など、様々な理由から会場でコンサートを体感できない多くのファンの為に、スマートフォン等でどこからでも視聴できる取り組みとして、今回の無料独占ライブ配信が実現した。
舞台上の大型スクリーンに映し出された時刻が「16:66:00」になると同時に、会場にストリングスの音色が響き始めた。2001 年からのソロ活動で生み落とされた 1st ソロアルバム『ROENTGEN』の1曲目『UNEXPECTED』のイントロだ。今回のコンサートは、HYDE の“静”の一面を語る上で欠かせないこのアルバムの世界観を、収録順に生オーケストラと共に再現し昇華する試みを中心に構成されている。
イントロが終わるタイミングでステージ中央に登場したHYDEは、「UNEXPECTED」に続けて「WHITE SONG」を披露。静かだが力強い歌声で、会場を一気に『ROENTGEN』の世界に引きこんだ。
「『ROENTGEN』へようこそ」。観客はマスク着用、着席で、声援も禁止の為、拍手で応える。今回のコンサートの趣旨を簡単に説明した後、「みんなの声が聴けないのは残念ですけど、その分じっくり音楽を堪能していただきたいです。配信組は、お酒でも飲みながら楽しんでもらえたらいいな」と、会場と配信、どちらの観客にも気遣いを見せた。
『ROENTGEN』 から3曲を披露した後は、現在制作中の『ROENTGEN 2』から「哀しい内容だけどかわいらしい曲に仕上げた」という「SMILING」と、奈落の底のような絶望を感じさせる「THE ABYSS」を。HYDEの歌声は哀しみ、絶望、切なさ、儚さ…と次々に表情を変え、観客の五感を捉えて離さない。派手なセットも特殊効果も凝った映像も無いシンプルなステージが、豊かな色彩を携えたHYDEの歌声とオーケストラの音色で満たされていく。
HYDEのシンガーとしての力量を見せつけたのは、globeのカヴァー曲「DEPERTURES」とYOSHIKIとのコラボ曲「Red Swan」を歌った時だ。特に、「すっかり自分の曲のように歌ってる」という「DEPERTURES」は、オーケストラアレンジも相まって、よりせつなさを増し、自作の曲以外でもHYDE色に染めつつ原曲の世界観を伝える、圧倒的な表現力を証明した。
MCでは、着席のまま無言で楽しまなければならない不慣れな状況のせいで、会場が若干かたい空気なのを感じ、「リラックスして。リラックス!」と何度も言う HYDE。観客の緊張を解くような、なごやかなトークが続き、思わず笑いが起きる一幕も。また、客席に 20 年前のグッズのTシャツを着たファンを見つけて、「キュンとした。僕は 20 年もずっと好きな人なんて居ないですからね。本当にありがたい」と感謝の言葉を贈っていた。
柔と剛を操りながら3曲を披露した後、今年30周年を迎える L'Arc~en~Ciel の話題へ。「人生の半分以上が L'Arc~en~Ciel になってしまいました。30年前なんて子供でしたからね…オトナでしたけど(笑)。脈絡の無いことばかりしてて、今考えるとオソロシイ。だから考えない」と笑いを交えて振り返り、「HONEY」と「flower」をジャジーなアレンジでセルフカバー。疾走感があり若さ溢れる恋から 20 年以上経って、酸いも甘いも知ったオトナの恋愛に生まれ変わった趣きの2曲によって、会場はスイートな雰囲気に。その空気感のまま「ANGEL’ S TALE」へ。ここまでヴォーカルに徹していた彼がアコースティックギターを持ち、ストリングスを従えて弾き語り、原曲よりもせつない印象で観客を魅了した。
「THE CAPE OF STORMS」でせつなさを極めた後、「ここまで16曲演ってきましたが、暗~い内容ばっかりだったのをご存じですか? 幽霊船、愛を探して彷徨う、枯れたい(笑)、“奈落”とかもありましたけど」と自嘲気味に話し、会場の笑いを誘った。そして、「お待たせしました! ここから前向きな曲を2曲」と、「愛に溢れていて安心して聴ける」という新曲「FINAL PIECE」と、親友の K-POP アーティスト・ジェジュンに提供した「BREAKING DAWN」を披露した。
最後のMCでは、「20 年前に『ROENTGEN』を作った時は、バンドサウンドやダンスミュージックが主流だったけど、ボクはアコースティックな、ウィスパーなアルバムを作りたかった」と、当時を回想。「求められていないとしても、“世の中に反抗するのがロックだ”と、(やりたい音楽を)貫こうと思いました。『ROENTGEN』というタイトルは、かわいらしい女の子もレントゲンを撮ったら中身はガイコツだ、というのと同様に、表面上は静かな音楽でも志はロックだ、という意味で付けました」と、タイトルに込められた想いを語った。そして、「当時、もしツアーがあったとしても、こんなに素敵な演奏と一緒に、こんなに上手く歌えなかったと思う。だから、今日の日の為に 20 年前にこのアルバムを作ったのかもしれない」と、発売から 20 年経った今、再現コンサートを行うことの意味深さを噛みしめていた。
6月25日に配信された「NOSTALGIC」に続けて、アルバム『ROENTGEN』の最後の収録曲「SECRET LETTERS」を歌い切った後、指揮者さながらにオーケストラを盛り上げてフィニッシュ。会場はスタンディングオベーションとなり、HYDE が投げキッスをしてステージを去った後も、賞賛の拍手が鳴りやまなかった。
コンサート終盤になっても、「17LIVE」のライブ配信には新たな視聴者が続々。このライブを見る為に登録した新規ユーザーも多く、SNS には「こんな神ライブが無料配信なんて!」などの感激コメントが溢れ、「HYDEさん」がトレンド入りするほどだった。「17LIVE」で配信を見る際には、コメント表示機能をオフにしてどっぷりとその世界に浸るパターンと、同時にコンサートを視聴しているオーディエンスとのリアルタイムのコミュニケーションを楽しむ、という 2 パターンがあり簡単に画面のスワイプで切り替えることができる。映像や音響のクオリティも高く、“今、この瞬間”パシフィコ横浜で行われている空間を共有している気分となり、高揚感すら感じることができた。
コロナ禍で外出もままならない今だからこそ、音楽ライブをリアルタイムな配信で視聴することに意味がある。今回の HYDE コンサートが行われていた約 2 時間、自宅にいながら「ROENTGEN」の世界にトリップしながら、そう実感した。
8月30日~9月3日の期間限定で、「17LIVE」アプリ内において無料独占アーカイブ配信も決定。当日見逃してしまった方も視聴できる絶好の機会となる。また、見逃し配信を含め、今回のコンサートを視聴した方の中から抽選で、公演中に撮影した「イチナナ限定ライブフォト」をプレゼントするキャンペーンも実施。詳細は、HYDE_official のアカウントで告知予定。
文=鳥居美保 撮影=緒車寿一

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