2021年7月30日 at 恵比寿LIQUIDROOM

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【東京初期衝動 ライヴレポート】
『『サマーツアー2021』
あなたと行った恵比寿のBar
今は誰と行っているの?
〜切ない夏の夜空 編〜』
2021年7月30日
at 恵比寿LIQUIDROOM

2021年7月30日 at 恵比寿LIQUIDROOM
2021年7月30日 at 恵比寿LIQUIDROOM
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2021年7月30日 at 恵比寿LIQUIDROOM
5月の千葉LOOK公演から約2カ月間にわたって行なってきた、東京初期衝動の2度目の全国ツアー『サマーツアー2021』が7月30日に恵比寿LIQUIDROOMでファイナルを迎えた。(※沖縄・Output公演は9月25日に延期)

開演前のサウンドチェック中、しーなちゃん(Vo&Gu)がPAに“コロ助も逃げるような爆音でお願いします”と告げた瞬間から、フロアーの期待感はかなり高まっていたように思う。SEで流れるTommy february6の「je t'aime ☆ je t'aime」に合わせて手拍子が起こり、メンバーがステージに登場すると、宣言通りの大音響で「高円寺ブス集合」を投下。サビではアドトラックでお馴染みの“バニラの求人”を早口で絶叫し、会場にいる誰よりも気合いが入った4人の姿を目の当たりにした。

本ツアーだけでなく、昨年3月から全国7都市で開催した『東京初期衝動の全国逆ナンツアー』と、今年1月に行なった『東京初期衝動の新春・東名阪あさか修行ツアー』を含めて、現時点だけでコロナ禍の中で3本のツアーを実施している東京初期衝動。前のめりなテンポ感で惹きつける「再生ボタン」の《やりたいことをやっているだけさ》《自分の場所は自分で守れよ》と歌うフレーズはバンドの姿勢にも重なって響き、未曾有の事態を“今の自分たちが止まる理由にはならない”といった気概で進んでいるように感じた。

ライヴでは一切MCがないため、彼女たちが思っていることを言葉で受け取る場面はないが、昨年11月からベースのあさかが加入し、現体制になったことでの自信は目に見えて伝わってくる。そんなポジティブなモードが表れた「春」は、まれ(Gu)が鳴らすリフからも清々しさがあふれていて、《もう壊れたってかまわないよ》と堂々と歌ってのける頼もしさに心を掴まれたが、ひと息置いてエレキの弾き語りから始まった「中央線」では思わず息を飲んだ。それまでのパワー漲るパフォーマンスとは違って、込み上げる想いを堪えるような歌声で届けられ、しーなちゃんの感情表現の豊かさに魅了される。哀愁を帯びたサウンドとしーなちゃんの熱唱が心を揺さぶる「blue moon」も味わい深く、オルタナロックの「愛のむきだし」はヒステリックなシャウトが耳をつんざくが、力強くもどこか刹那的で、今にも壊れそうな危うさをまとっていた。

今年5月にED『Second Kill Virgin』を完成させるまで、バンドのテンションが急速に上がっていっただけに、本公演では昨年8月に行なった同会場のステージにはなかった晴れやかな雰囲気があった。今の東京初期衝動だからこそ、《どこまで行けるのか どこまでやれるのか》と歌う「BABY DON’T CRY」にもより生々しさが出ていて、「黒ギャルのケツは煮卵に似てる」ではメンバーの表情にも笑顔が見え、しーなちゃんがあさかに“もっと!!”とコーラスを煽っていたりと、仲睦まじい様子だったのも印象深い。「兆楽」のような強引に押し切るパンクナンバーもこのバンドの“らしさ”だが、爆音で感情を曝け出すだけでなく、「ロックン・ロール」には曲の背景にある孤独や衝動、ロックに抱く憧れが滲み出ていて胸が熱くなった。

アンコールでは《殺しておけばよかった》を連呼する「Becauseあいらぶゆー」、超ポップなサマーチューン「さまらぶ♥」などで叫びまくり、1曲目にやった「高円寺ブス集合」の爆速バージョンで、なおがこの日一番のパワフルなドラミングを見せるなど、まだまだ体力があり余っている彼女たちの自由奔放さが楽しめた。本編でしーなちゃんの納得がいかなかったという「流星」と「再生ボタン」も再度披露し、アンコールを含む全20曲のライヴは嵐の如く、あっと言う間に過ぎ去っていった。この4人でライヴをする喜びに満ちた光景はどこを切り取っても眩しく、痛快な夜だった。

撮影:横山マサト/取材:千々和香苗


セットリスト

  1. 1.高円寺ブス集合
  2. 2.再生ボタン
  3. 3.BABY DON’T CRY
  4. 4.うちのカレピに手を出すな
  5. 5.流星
  6. 6.春
  7. 7.中央線
  8. 8.blue moon
  9. 9.愛のむきだし
  10. 10.STAND BY ME
  11. 11.黒ギャルのケツは煮卵に似てる
  12. 12.兆楽
  13. 13.ロックン・ロール
  14. <ENCORE>
  15. 1.Becauseあいらぶゆー
  16. 2.東京初期衝動
  17. 3.さまらぶ♥
  18. 4.ロックン・ロール
  19. 5.高円寺ブス集合(爆速ver.)
  20. 6.流星
  21. 7.再生ボタン
東京初期衝動 プロフィール

トウキョウショキショウドウ:2018年4月に銀杏BOYZ好きのしーな(Vo&Gu)、まれ(Gu)、かほ(Ba)が集まって結成。7月になお(Dr)が電撃加入し、ライヴが本格始動する。19年4月に3曲入りCD『ヴァージン・スーサイズ』をライヴ会場および通販、タワーレコード渋谷店、名古屋PARCO店、梅田NU茶屋町店のタワクルコーナー(未流通音源コーナー)で販売し、2,000枚以上のロングセールスを記録中。同年11月には12曲入りの1stアルバム『SWEET 17 MONSTERS』を発表し、20年には『BAYCAMP20202』『VIVA LA ROCK 2020』への出演も決定した。東京初期衝動 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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