フィジカル舞台『ケッチスケッチ』、
元が~まるちょばケッチのソロ公演ー
ー家族で笑って、真似したくなるネタ
が満載

日本のサイレントコメディ界を牽引する、元が~まるちょばの赤モヒカンことケッチが11月27日(土)、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにてフィジカルコメディ舞台『ケッチスケッチ』を上演する。言葉を使わずにパントマイム、クラウニング、マジック、即興、音楽などを駆使し、年齢や国籍の壁を超えたショーを展開する。先の東京オリンピック開会式でピクトグラムのパフォーマーを務めたHIRO-PONは元相棒。彼と20年間続けたユニット「が~まるちょば」を脱退後、初のソロ公演となる。2019年からヨーロッパを拠点に活動していたがコロナの影響で翌年、緊急帰国。本作を皮切りに国内での活動に本腰を入れる。ケッチが大阪市内で取材会を開き、意気込みを語ったオフィシャルレポートが到着。
ーー今回のソロ公演のみどころを教えてください。
テーマというか、まずは楽しんで頂きたいなというのが一番です。家に帰って真似できそうなこともたくさんあるので、ご家族に見せたり学校で真似したり。道具がほとんどなくても面白いことができるねと、楽しく朗らかに帰っていただければ。が~まるちょばのサイレントコメディからひとりになってフィジカルコメディと銘打とうかなと。シンプルだけど面白おかしいものを喋らずに、身体表現だけでみせていく。パントマイムやクラウニングといったピエロのイメージ。例えば、マスクがなかなか手から外れなくて四苦八苦するとか。とても小さなことをひとつずつ大切に、いまを生きるみたいな演技方法が好きなので多く取り入れたい。あとはジャグリング、手品とか。技を見せるというより、やっている僕を見てもらいたい。フィジカルコメディアンとしてやっているバカバカしさみたいなものを見て頂けたらなと思います。
ーーフィジカルコメディの魅力は?
やり始めたころは自分が好きな手品や変顔の延長で、みんなが喜んでくれるのが面白くて。お客さんの前で演じることによって得るフィードバックや経験を通してどんどん好きになっていきました。とくに海外では喋らないことをすごく重宝して賞賛してくださる。やはり世界中を見回すと、複数の言語が入り乱れている国がほとんどなので。日本のように別の言語を聞くことなく一日過ごせてしまう国というのは、逆に少ないんじゃないかな。普段から異言語のコミュニケーションが難しいと思っているひとたちなので、受け皿がある。そういう面白さを体感して日本でもやりたいなと、だんだんハマっていった感じです。
ケッチ
ーーが~まるちょば脱退後、海外に拠点を移すも、コロナの影響により約1年での帰国となりました。
脱退公演が2019年の3月31日に大阪であって、4日後にはドイツで生活していました。若いころに少しかじったままで、ちゃんとできていなかったことがいくつかあって。そのひとつが即興演劇。生みの親と言われる当時86歳のキース・ジョンストン先生が、ちょうど僕がやめるタイミングにドイツで1カ月間のワークショップをやるというので申し込みました。経験豊富で人間的な魅力もすごくて。色んなものを得て、とてもいい時間を過ごせました。フィジカルコメディのなかには即興の要素もたくさん入れたいなと思っています。その後、英語が錆びついていたので、イギリスに渡り田舎の語学学校にしばらく通いながら、ロンドンに出てワークショップを受けたりする生活をして、7月には今度はフランスでクラウニングで有名なフィリップ・ゴーリエ先生に学びました。あとはイタリアでワークショップや大道芸をやったり。2020年3月からは、オーストラリアの劇団にフィジカル部分の演出を頼まれて働き始めました。でもだんだんとパンデミックの状態になってきて、3月末には「悪いけどこれ以上は責任を持てない」と日本に帰されました。日本では長崎にある妻の実家に居候させてもらいつつ、畑などを手伝いながらワークショップをやり始めて。いまは福岡に引っ越しました。海外でソロのやり方を確立できたら日本でもやりたいなと思っていたので、今回は海外で学んだことをショーに入れ込みながら、いま持てるエネルギーのすべてを出し切りたいと思っています。
ーーどんな構成に?
30分ぐらいの小さな屋内ショーは少しずつ作っていましたが、今回は大きなホールなので飽きないように面白い要素を詰め込みつつ1時間10から20分ぐらいにできればいいなと。が~まるちょばでやっていたお芝居みたいなことはやらずに、その場で全部理解ができて楽しめるものを作りたい。お客さんとコミュニケーションを取りながら即興でやるのが得意分野なんですが、こういう世の中なので今回の配分としては少な目です。あとは20代の頃にやっていたジャグリングを引っ張り出してきて、組み込んだりしています。
ケッチ
ーーちなみに、元相棒のHIRO-PONが東京オリンピック開会式で披露したパフォーマンスはご覧になりましたか。
見ていました。まず、ロンドンオリンピックのときにMr. ビーンで有名なローワン・アトキンソンが出られていて、色んなひとが東京でやったらが~まるちょばも出てねと言って下さっていたんですが、僕は無理だろうなと思っていた。ローワン・アトキンソンほど僕らは世界中に知られていませんし、日本のオープニングセレモニーにコメディを入れようと考えるひとがいるだろうか?と思って。でも全然無理じゃなかった。第一報を聞いたときはびっくりしました。評判も日本に限らずSNSなどで世界中に広がったようで良かったです。同業者としては、あの会場で着なれない服を着て道具もあって、時間軸が決まった中でライブであれをやるのは相当大変だろうなと思って見ていました。
ーー最後に、改めてお客様へメッセージを。
楽しいショーにしようと思っています。昔が~まるちょばで初めての関西公演が決まったときに、色んな先輩から関西のひとは笑いに厳しいからお前らもイタイ目に合うぞと散々言われましたが、蓋を開けてみたらとってもやりやすくて。多分しゃべりの笑いには厳しいのかもしれないですけど、ビジュアルのギャグやパントマイムとはとても相性が良かった。今回はソロ公演ですが、ひとりでやっても楽しんで貰えるんじゃないかな。舞台上で大声を出すこともないですし、下は4歳から見られるので、ご家族で安心して観に来て頂けたらなと思います。
ケッチ
文=石橋法子(オフィシャルレポート)

アーティスト

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • POP TUNE GirlS / 『佐々木小雪のイラスト花図鑑』
  • POP TUNE GirlS / 『涼水ノアの、ノアのはこぶ絵』

新着