福山 潤

福山 潤

【福山 潤 インタビュー】
“いい曲にしよう”よりも
“どう楽しいものにするか?”を
考える

TVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』にて主人公•ドラルク役を好演中の福山 潤。同アニメのOPテーマに、ニューシングルの表題曲「DIES IN NO TIME」が起用されている。そんな今作収録曲の制作背景はもちろん、自身が過去に“塵になりかけた”エピソードをはじめ、とある閃きから生まれたカップリング曲「HEALTH-iNG」の裏側、さらには2022年2月に5周年を迎える音楽活動との向き合い方などについて訊いた。

楽しくて笑いの絶えない
レコーディングだった

表題曲「DIES IN NO TIME」はTVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』OPテーマに起用されていますが、福山さんが主人公のドラルクを演じているからこそ気づいた、今回のアニメの魅力はありますか?

原作が持つ果てしなく楽しいパワーは、アニメでも十二分に感じられる仕上がりになっています。ギャグアニメを作る上で、声優側にはいろいろなものが求められますが、『吸血鬼すぐ死ぬ』では繊細さよりも、いかに心のリミッターを外して自由にエネルギーを解き放つのかがポイントかなと。心のこもった大声は面白いものだと再確認できましたね(笑)。各回に登場するゲストやレギュラーキャラクターたちの持つパワーも大きな魅力のひとつです。

歌詞には《這い蹲り 灰になろうと ハイな気分さ》での“灰”など、“すぐ死ぬ”シーンの多いドラルクを彷彿させるキーワードが散りばめられていますね。楽曲を作り上げていく上で具体的にどのようなテイストを目指すかなど、アニメ制作サイドからのオーダーもあったかが気になります。

“ジャジーで明るく楽しい曲にしてほしい”とは伝えられましたが、歌詞などに対して直接的にコメントをいただくことはなかったです。むしろ、先行して楽曲テイストの指定をいただけたので、タイトルや歌詞のテーマをスムーズに決めることができました。歌詞はビジュアルイメージ的なストーリー仕立てを意識しています。

1番のサビの《立ち直っても 立ち止まろうと 立ち塞がるんだ》などはライムも心地良く、楽曲内でもパンチラインとして際立っています。福山さんがお気に入りのフレーズはありますか?

《乗り越えてはいけなくても 辿り着けばいい》は、サビ頭にピタッとハマった印象でとても気に入っています。あと、2番のAメロの《ご丁寧に 残さぬよに 踏み捲ってるhappening》は、地雷があっても構わずに踏みまくりながら進んでいくイメージがあったり。作品との架け橋になる《逆境とだって相棒になれるさ》も好きなところです。

今回はカップリング曲「HEALTH-iNG」も含めて、どちらも福山さんと松井洋平さん(TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND)の共同作詞体制になっていますが、具体的にはどのようなやりとりで制作を進めていったのでしょうか?

基本的には、松井さんとの雑談から始まります。“いい曲にしよう”よりも“どう楽しいものにするか?”を考えることが多いですね。松井さんが僕の考えを分かりやすく翻訳してくださって、作詞だけでなく、打ち合わせの進行面でもとても助かっています。松井さんがいらっしゃらなかったら、かたちになっていない楽曲もたくさんあったかもしれません。今回のシングルでは楽曲全体のイメージや構成、アイディア出しを僕が、実際の作詞とメロディーへの落とし込みを松井さんが、それぞれ担当しました。

福山さんが日頃、どのように作詞をされているのかが気になるのですが。

ほとんどの場合、車の運転中に考えています。思いついたアイディアをスマートフォンのメモに残していて、作詞をする時以外は記憶に留めておくだけですね。

あと、サビ前後の転調での、やや不穏な雰囲気の前半から遊園地の照明がパッと灯るようなワクワク感を感じる後半へのギャップが面白かったです。レコーディングの際に意識したことはありますか?

“できることを楽しくやる”という一心で、細かい意図というよりも、歌詞とトラックにどこまで乗っかって歌えるのかという感覚で歌唱しました。ただ、イメージとしてサビに向けて顔が上がっていくようにとは考えていましたね。松井さんからは歌詞の仕掛けとして、サビの《どうせなら楽しんでしまえばいいのさ》のニュアンスポイントを、“たのし”の“し”に強く持つことで、“死んでしまえばいい”という文節にもとれるようにしようといったアイディアもいただいて。楽しくて笑いの絶えないレコーディングでした。

MVはアニメに合わせてお城を舞台にしていますが、撮影時の室内はかなり暗かったかと。個人的には開始27秒あたりで映る福山さんご自身の肖像画に“芸が細かい!”と驚かされました。

楽曲のほか、MVでもアイディア出しに参加しましたが、基本的には監督の飯塚(S)充洋さんにお任せするかたちで、僕はいつも楽しく撮影に臨むだけなんです(笑)。今回は楽曲自体に吸血鬼の要素を含んでいないので、映像ではそのイメージを入れて、コミカルでもカッコ良さを忘れないことを意識しました。なので、冒頭の仕掛けが生まれたのも飯塚監督の遊び心のおかげですね。

ちなみに、今回の楽曲タイトルになぞらえて、福山さんがこれまで危うく“塵になりかけた”ような、失敗ギリギリのエピソードなどはありますか?

2017年9月に初めて開催したスペシャルイベント『福山潤 ひとりのBOCCHI SHOW』ですかね。歌を披露したのですが、リハーサルではスタッフの方々が真剣に観てくださるので一切の笑いが起こらず、ずっと滑っている雰囲気のまま時間が流れていき、あの時は心が塵になりかけました…
福山 潤
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OKMusic編集部

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