スヌーピーの世界に浸るとっておきの
クリスマス! 『SNOOPY Premium Sym
phonic Christmas Concert 2021』宮
本貴奈(音楽監修・ピアノ)インタビ
ュー

昨冬、初開催され大反響を呼んだ『PEANUTS生誕70周年』記念コンサートの第2弾『billboard classics SNOOPY Premium Symphonic Christmas Concert 2021』が2021年12月に大阪(7日、フェスティバルホール)、東京(16日、Bunkamuraオーチャードホール)、名古屋(17日、愛知県芸術劇場 大ホール)の3都市で開かれることが決まった。アメリカではクリスマスの時期に放映されるテレビアニメの特番「チャーリー・ブラウンのクリスマス」を彩る楽曲をオーケストラとピアノトリオら総勢80名が織りなす夢の舞台。ゲストボーカルには昨年に引き続き城田優が東京・名古屋公演に出演。大阪公演には中川晃教May J.が初参加する。音楽監修とジャズピアノトリオとして奏者も務めるピアニストの宮本貴奈に、聴き所などをオンライン取材で語ってもらった。
『billboard classics SNOOPY Premium Symphonic Christmas Concert 2021』
――昨年は『PEANUTS生誕70周年』を記念してスヌーピーのクリスマスコンサートが行われました。スヌーピーの世界を堪能することはもちろん、宮本さんと城田優さんの共演などスペシャルな場面がたくさんありました。スヌーピーも登場して楽しいステージでしたね。
わたしはアメリカに18年間住んでいたのですが、アメリカでは今回のコンサートの中心になっているヴィンス・ガラルディさんのアルバム『スヌーピーのメリークリスマス 』は「一家に1枚ある!」と言っても過言ではないほどの名盤なんです。わたしもとても好きなサウンドトラックです。
――クリスマスの時期には特番「チャーリー・ブラウンのクリスマス」をご覧になったりしていましたか。
はい。毎年、楽しみにしていました。日本で言うなら大みそかに「NHK紅白歌合戦」を観るような感覚でしょうか。ドラえもん、サザエさんのように、国民に愛されているアニメーションですね。
――昨年は東京フィルハーモニー交響楽団と横浜少年少女合唱団、そして城田優さんがゲスト出演されました。今年は大阪、名古屋など公演会場が広がります。東京では東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラと横浜少年少女合唱団。大阪では大阪交響楽団と神戸少年少女合唱団。名古屋ではセントラル愛知交響楽団と名古屋少年少女合唱団と地元の音楽家たちと共演します。3公演とも指揮は栗田博文さんですね。どんなステージを考えていらっしゃいますか。
わたしのトリオフィーチャーは、ドラムがジーン・ジャクソン、ベースはパット・グリンと昨年と同じメンバーで臨みます。ドラムはハービー・ハンコックのバックも務めたことがある奏者。アメリカ出身の2人ともに海外からの風を感じるような、「ここはニューヨークなんじゃないか!」と錯覚するようなジャズサウンドを披露できたらと思っています。
――オーケストラとの共演はいかがですか。
オーケストラとジャズピアノトリオが共演するってあまりないことだと思うんです。自分たちの色を出しながら、どう共演していくのかを考えたとき、譜面の中に「遊び」を混ぜていくことを思いつきました。多くの演奏会では、オーケストラ奏者は譜面通り忠実に演奏することが求められますが、そうではなくてわたしたちトリオが通常のステージでやっているような即興演奏も織り交ぜています。相手を見て「こんなのはどう?」と演奏で会話を重ねていく。そのサウンドをオーケストラの人たちも「冷や冷やするけれど、ワクワクする」ととても面白がってくれたので、観客のみなさんにもそのスリルを味わってほしいです。
――合唱団とのやり取りはいかがでしたか。
マスクをしながら歌ったり、ディスタンスを保ちながら歌うなど大変だったと思います。コロナ禍でしたので、直前までお会いできずリモートで指導させていただきました。「英語で歌うのは初めて」とチャレンジの連続だったようです。本番直前にお菓子をいっぱい持ってご挨拶に行ったら、とても喜んでくれたのが印象的でしたね。
宮本貴奈
――城田優さんとの共演は、どんな印象をお持ちですか。
全身エンターテイナーという印象ですね。ミュージカルや舞台など幅広く活躍されていらっしゃる全てを注ぎ込まれている。歌唱力はもちろん、表現力やその迫力に圧倒されました。常に熱心で良いものを吸収しようという姿勢がすごかったです。「ベストなものを作ることに一途」と感じました。本番ではわたしのピアノだけで「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」を歌っていただいた場面もあり、共に心を一つにできたという達成感がありました。爽やかな充実感でした。
――今年は城田さんは東京と名古屋。新たに中川晃教さん、May J.さんが新ゲストボーカルとして大阪公演で歌声を披露してくださいますね。中川さんはミュージカルでスヌーピー役を演じられたことがあるそうです。
中川さんはコケティッシュな部分もあって、わたしにとって新しい要素を持った方だなという印象があります。May J.さんは何度かお仕事でご一緒させていただいたこともあり、新しい魅力を引き出すことができたらと考えているところです。
――新たなボーカリストを加えて、今年はどんな演出を考えられていらっしゃいますか。
ヴィンス・ガラルディのスコア、スタンダードに加えて、ゲストの方々には耳なじみがあるクリスマスソングも歌っていただく予定です。城田さんは昨年観客を沸かせた、マライア・キャリーの「オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス・イズ・ユー」、山下達郎さんの「クリスマス・イヴ」、Wham!の「ラスト・クリスマス」などの大ヒット・クリスマス・ナンバーメドレーを再現していただきます。May J.さんにはご本人のオリジナル曲「My Star ~メッセージ~」をオーケストラアレンジで聴かせたいと考えています。普段もバンドをバックに歌われていますが、オーケストラの壮大な音にどんな表現で臨まれるのかわたしも楽しみです。
――宮本さんのジャズトリオとしてはどんなステージを見せたいですか。
オーケストラをフィーチャーしていく演奏を見せたいですね。オーケストラの前で演奏することはわたしの夢だったんです。わたしは15年位前から「叶えたい夢を書くノート」を作っていて、そこに「ジャズピアノとオーケストラの公演がしたい。大成功で、大盛況。次に繋がる良いコンサートだった」と書いていたんです。だからこのコンサートの依頼をいただいたときは、とてもうれしくて。
宮本貴奈
――夢がかなったんですね。しかも「大成功して次に繋がって……」って。2年連続なので、確かに繋がりましたね!
はい。大きいことから小さなことまで、引き寄せたいこと、叶えたいと思うことを書く「ウィッシュ・リスト」です。オーケストラとの共演は5年くらい前から書き続けていたことでした。肝心なことは自分が叶えたい夢を、「叶った」と「言い切ること」。これはわたし的なアレンジですが、言い切ることで繋がった夢の舞台がいくつもありました。
――「もみの木」から始まるヴィンス・ガラルディのアルバムは、クリスマスの準備でもみの木を買いに出かけたり、少しずつクリスマス色に変化していく、高揚する街が浮かぶ楽曲が並んでいるなと感じます。一年で一番華やぐ季節ですが、宮本さんはクリスマスはどんな思い出がありますか。
アメリカでは11月の第4木曜日にある「サンクスギビングデー(感謝祭)」からクリスマスの準備が始まります。連休になっているのですが、親戚中が集まってお互いのために、クリスマスプレゼントを買いに行くんです。
――11月にプレゼントを買いに行くんですか?
はい。買ったプレゼントはツリーの下に置いておいて、暖炉に靴下を飾ったり、デコレーションをしたり。中からチョコレートなどが出て来るアドベントカレンダーとかも飾って、毎日一つずつアドベントカレンダーの扉を開きながら、クリスマスの日に箱を開けるのを1カ月間楽しみに待っているんです。
――とても素敵ですね。コロナ禍でなかなか生のコンサートに足を運ぶ機会も少なかったと思います。昨年のコンサートの感想の中に、「この日のためにおしゃれしたのがとても楽しかった」と記されていた方がいて、年の最後に素敵な思い出ができて良かったなと思いました。最後に来場される方にメッセージをお願いします。
ヴィンス・ガラルディの素敵な音楽を、オーケストラや素晴らしいゲストとお届けします。最初から最後まで楽しめるように、仕掛けをたくさん作っているので終始楽しく、何回でも観たい!と思える最良の時間になればと思っています。外出自粛など我慢も多かった1年でしたが、コンサートの日はドレスアップしてウキウキとした気持ちで来ていただきたいです。わたしも年に1度のドレスアップを楽しみたいと思っています!
取材・文=Ayano Nishimura

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