倉科カナ「あのときの悔しさを胸に、
カンパニー一同2年前より良い作品を
作っていこうと思います」~『お勢、
断行』が22年に待望の上演

2017年の『お勢登場』に続く世田谷パブリックシアター✕倉持裕のタッグで、2020年2~3月に上演を予定していた『お勢、断行』。開幕の2日前、新型コロナウイルス感染症の拡散防止のためツアー公演含め全公演をやむなく中止となった。
この度、2年の時を経て、2022年5~6月世田谷パブリックシアターにて、待望の上演が決定した。
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』  撮影:細野晋司
『お勢登場』江戸川乱歩によるケレン味あふれた8本の短編を、卓越した構成力で見事舞台化し好評を得た劇作家・演出家の倉持裕。今回は、極彩色に広がる乱歩の迷宮世界を踏襲しながらも、稀代の悪女・お勢という魅力的なキャラクターをモチーフに、善悪せめぎ合う全く新たな謀略の物語を立ち上げる。
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』  撮影:細野晋司
本公演独自の世界観を構築するにあたり、大きな要素となる音楽を担当するのは、椎名林檎を始め多くのミュージシャンの作品に参加し、多彩な活動を続ける斎藤ネコ。「大正末期から昭和初期の時代が持つ、狂騒的で混沌とした雰囲気を出してくださると思います」と、倉持も大きな期待を寄せている。
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』   撮影:細野晋司
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』   撮影:細野晋司
出演者も魅力的なキャストがそろった。自らも悪事に染まりながら、企みを巡らす人間たちに正義の鉄槌を下さんとする主人公・お勢には、あどけない表情と凛とした佇まいの対照的な魅力が光る倉科カナ。倉持作品には本作が二度目の登場となる。第8回東宝シンデレラグランプリで、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」での柔らかな透明感と確かな演技力が印象的な福本莉子は、倉持とは本作が初顔合わせ。物語の中心となる謀略の被害者・資産家の娘で、おっとりとしたお嬢様らしい外見ながら、その奥に秘めた強い意志を感じさせる役どころを演じる。
また、これまでも倉持作品に出演してきた江口のりこ、池谷のぶえ、堀井新太、粕谷吉洋、千葉雅子、大空ゆうひ、正名僕蔵、梶原善と、強力な布陣でおくる。
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』   撮影:細野晋司
目まぐるしく展開する人間模様の中、正義と悪の暴力について、時にユーモアを、時に背筋が凍るような恐ろしさを交えつつ、倉持独自の感性で紡がれる新たなストーリーのもと、個性豊かでチャーミングな俳優たちが、乱歩的迷宮を駆け巡る新作現代演劇。本公演に期待しよう。
世田谷パブリックシアター『お勢、断行』   撮影:細野晋司
【あらすじ】
大正末期、資産家の松成千代吉の屋敷に身を寄せた女流作家、 お勢(倉科カナ)がいる。
その屋敷には、千代吉の娘(福本莉子)と住み込みの女中(江口のりこ)、そして千代吉と小姑(池谷のぶえ)からの圧力に苦しむ後妻(大空ゆうひ)がいた。
ある日、千代吉に屈辱を受けた代議士(梶原善)は、 後妻と結託し、松成家の財産をすべて奪い去ろうと、千代吉を狂人に仕立て上げる計画を練る。
女中、精神病院の医院長(正名僕蔵)、貧しい電灯工事夫(堀井新太)らを巻き込み、首尾よく進むかに見えたが、第一の殺人がおき、計画は思わぬ惨劇へと突き進むー

作・演出:倉持裕 コメント
江戸川乱歩『お勢登場』の主人公である悪女お勢を、大正末期から昭和初期という時代背景はそのままに、また別の欲望渦巻く場所で活躍させたい、と思ったのが始まりだった。
財産目当ての謀略を巡り、善悪が目まぐるしく入れ替わる物語。
これは2020年2月に作り、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、開幕直前に全公演中止になってしまった芝居である。
あれからおよそ 2 年。ウイルスから派生した様々な問題に関し、世界中で対立が生まれ、大勢がそれぞれの立場で正義と悪を生み出した。
これは善悪を巡る芝居である。当時より鮮明に映えると思う。
倉科カナ コメント
2年前、初の緊急事態宣言発令により公演中止となった舞台『お勢、断行』の公演がついに決まりました!
本当にあの時はやり場のない、そして行き場のない悔しさが溢れ、ゲネが終わってずっと涙がとまらなかったのを覚えています。
一度頂いた役をそのままというのは心に蟠りがあったのですが、この度公演が決まり本当に嬉しく! また、2年前に「絶対公演しようね!! また会おうね!!」とキャスト、スタッフさんと言っていたことが実現できると思うと喜びもひとしおです!
あのときの悔しさを胸に、カンパニー一同2年前より良い作品を作っていこうと思います。
ぜひ、『お勢、断行』観にいらして下さい!
福本莉子 コメント
2年前に『鎌塚氏、舞い散る』を観劇して、倉持さんが創り出す世界に憧れを抱きました。
そして今回ご一緒する念願が叶いとても嬉しく思います。
前回とほぼ同じキャストの中、今回新たに参加させて頂くので不安もありますが、憧れの倉持作品なので気合十分で私なりの晶を演じたいと思っています。
また、ミュージカル、音楽劇の経験はありますが、ストレートプレイは初めてなので、経験豊かな先輩方からたくさん学べるよう、一瞬一瞬を大切に、身を引き締めて稽古に励みたいと思います。
是非劇場にいらして下さい。

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