「みんなすごすぎて勝ち負けとかつけ
たくないよ!」 『#D4DJ_BATTLE_TI
ME II』夜公演レポート チームを超
えた絆が作る一体感がそこにあった

ブシロードが展開するDJをテーマにしたメディアミックスプロジェクト「D4DJ」。本プロジェクトが送るDJバトルイベント『#D4DJ_BATTLE_TIME』の第二回目の公演が2021年10月2日に開催された。第一回目は無観客、オンライン配信のみの開催であった本イベント。今回は念願の有観客開催となり、これと同時に会場の様子がオンライン配信される。
今回このイベントにDJとして参戦したのはRed Sideとして高木美佑、葉月ひまり、進藤あまね、Blue Sideとして各務華梨、紡木吏佐、つんこの各3名。彼女達が観客を前にどのようなDJを魅せるのだろうか、ディグラーたちの注目が集まった。今回はそんなイベントの夜の部をレポートとしてお届けする。

イベント開始と同時に舞台上に現れたのは高木美佑。彼女から「ディグラーのみなさん、こんディクは~」との挨拶が入ると来場者は拍手で、オンラインでの視聴者はコメントでこれにこたえる。この日を心待ちにしていた人々が集っているためだろう、イベントスタートの瞬間から会場内は高い熱量に包まれていた。
そんな中、彼女がオープニングアクトとしてDJをスタート。一曲目に選んだのは「マジLOVE1000%」。会場内の観客は立ち上がり、彼女のDJプレイに身体を揺らす。彼女は観客たちを前に「JUST COMMUNICATION」「Over Soul」「Give a reason」と90–00年代アニメソングカバーを展開していく。アニメファンならば誰もが知る楽曲の連続に会場のテンションは上り調子。「Give a reason」ではマイクを握り楽曲を歌い上げる彼女の姿が印象的に目に映った。そしてそこから自信が演じる犬寄しのぶが所属するPeaky P-keyの楽曲「ABSOLUTE」「電乱★カウントダウン」の2曲を続けオープニングアクトとは思えないほどの熱気を会場内に作り出す。こうして会場内が熱い空気が包まれた状態のままオープニングアクトは締めくくられた。
高木美佑&西尾夕香
ここで本日の司会、西尾夕香が登場。今回高木が使用しているコラボヘッドフォンを紹介する。性能、デザインともにこだわり抜いたファンならば手に入れたい逸品である。
その後高木と交代するように本日のゲスト・小岩井ことりと両チームの応援を行う倉知玲鳳、 三村遙佳が舞台上に現れるとまずは昼の部のおさらい。僅差でRed Sideが優勢であることを伝えると、改めて勝利チームにはメンバーのボイスをサンプリングしたオリジナル楽曲の制作されることが伝えられた。
進藤あまね
ここからがイベント本番、トップバッターのDJが舞台上に到着する。本戦一番手をつとめたのはRed Sideより進藤あまね。DJ開始前に音が出てしまうというハプニングを物ともせず、「盛り上がる用意はよろしくって!」との掛け声から一曲目をスタートした。彼女が一曲目としてチョイスしたのは「Daylight -デイライト-」。曲のスタートと同時にブース前に飛び出した彼女は客を煽り、イントロの時点からフロアに一体感を作り出す。そして改めて「ごきげんよう、進藤あまねです。」と自己紹介をすると続いてのナンバーに移行。続いて披露した「Dig Delight! (4sk Remix)」で一気にアップテンポな流れを作る。これに続いて「ひらけ!GO MY WAY★」「ぎぶみーAwesome!!!!」とHappy Around!のナンバーを次々にチョイスしてフロアをロックし続ける。そしてこの盛り上がりの中に、自らが演じる春日春奈が所属するユニットLyrical Lilyの楽曲『汚れっちまった悲しみの色(t+pazolite Remix)』を投下し自らもブース前に飛び出し曲を歌う。そしてこれに続いたのが「Sacred world」。本楽曲を流すと同時に「暴れるぞ!」と客席に向けて叫ぶと自らもこの楽曲に合わせて踊る。そしてラストナンバー「Treasure Every Day!」できっちりと自らのターンを締めくくってDJタイムを終えたのであった。
紡木吏佐
対するBlue Side一番手で登場したのは紡木吏佐。彼女が一曲目にチョイスしたのは自らが演じる出雲咲姫が所属するユニットPhoton Maidenの「Here’ s the light」。進藤あまねとは対照的にローテンポのダンサブルなナンバーから始まった彼女のDJ。楽曲に合わせて自らも体を揺らす。その姿から彼女自身が心から楽しんでDJしていることが伝わってくる。そして同じくPhoton Maidenの「Photon Melodies (TAKU INOUE Remix)」「Discover Universe」とシームレスに展開、そこから曲のブレイクを活用して前回のバトルに勝利した報酬である「#D4DJ_BATTLE_TIME (SAKI Ver.)」をドロップ。そして本楽曲を「Discover Universe」とミックスすることで新しいサウンドを作り出す。会場内にエモーショナルな空気がこうして繰り広げられた。そしてここから彼女のDJターンはラストスパートへ。「Invincible Fighter」でグッと空気感をアッパーな方向に持ち上げると畳み掛けるように「HELL! or HELL?」につなぐ。そして「この曲なきゃダメだね」と一言。ブース前に乗り出し、フロアと一体となって楽曲を楽しむ。彼女自身と、観客と、その場にいる全ての人がこの楽曲に合わせてヘッドバンキングするというインパクトのある光景を作り出すと彼女のDJターンは締めくくられた。
葉月ひまり
ここから一度一番手でDJを行った進藤あまね、紡木吏佐のコメントが入ると続いて登場したのはRed Sideから葉月ひまり。緊張した面持ちで登場するも「私のDJタイムスタートです」とのセリフとともに一曲目がはじまる。彼女が一曲目にチョイスしたのは「EZ DO DANCE」、一曲目から会場中が手を上げて両サイドに振る。この時には既に彼女から緊張した表情は消えていた。そこから「* ~アスタリスク~」「HOT LIMIT」とダンスナンバーのカバーへとつないでいくとそこから「BOOM-BOOM SHAKE!」へと途切れることなくスイッチする。彼女が演じる日高さおりが所属するユニットMerm4idの楽曲でフロアの空気を掌握すると曲の終わりにバックスピンとホーンを使って展開を一新する。続いてチョイスしたのは「round and round」、Merm4idの楽曲を2曲連続でかけると待ってましたと言わんばかりに観客もこの楽曲にのせて踊る。そこからさらにPeaky P-key「電乱★カウントダウン (DJ Genki Remix)」でさらなる盛り上がりを作り出す。そこからループを用いてイントロを印象的に演出するとスタートしたのは「Floor Killer」、「Floor Killer (After Party Mix)」と続き、フロア前でダンスを披露して彼女のターンは華麗に幕を閉じた。
つんこ
続いて登場したのはBlue Side二番手つんこ。「眠気、吹っ飛ばして行きましょう!」との掛け声とともに彼女がかけたのは「百花繚乱花吹雪」。和を基調とした独特なサウンドで彼女自信のDJのスタートをはっきりと印象付ける。そこからカットインで次の楽曲に華麗にスイッチ、選んだのは「ReTINA」。そしてそこから「REIGNING」、「SCATTER」とロックサウンドの楽曲をスピーディに展開する。シームレスかつ目まぐるしく移り変わる楽曲達に観客は目を奪われた。そしてその疾走感を途切れさせることなく自身が演じる三宅葵依が所属するユニット燐舞曲の楽曲、「Horizontal Oath」を繋ぎ、彼女自身もDJをしながら力強く身を揺らしたのであった。そしてそこから続け様に燐舞曲の「[Re] termination」をかけるとアウトロで「ラストスパートです、まだ盛り上がっていけますか!」という掛け声とともにテンポをハーフでとりダンサブルなサウンドに移行。そこから「それぞれの奮闘」「瞬動-movement- (Maozon Remix)」への展開を見せると、前回のバトルの戦利品として製作された「#D4DJ_BATTLE_TIME (AOI Ver.)」へ。サンプリングされた「いつでもそばにいるよ」というセリフを印象深く聞かせるとそこからラストナンバー燐舞曲「カレンデュラ」。彼女も大いに曲にのせて身体を揺らし、自身のDJターンを終えた。
倉知玲鳳
ここで改めて葉月ひまりとつんこのDJを振り返るとバトルは両チームラストDJへ。Red SideのラストDJをつとめるのはオープニングアクトもつとめた高木美佑。「Peaky P-keyの尖った感じを出していこうかと思います!」と語った彼女が一曲目にチョイスしたのは「亡き王女の為のセプテット(Massive New Krew Remix)」。そしてそこから徐々に「Gonna be right」が聞こえてくると「脳内BPMフルスピードで」の瞬間に曲が一気にスイッチする。そしてそこから「Let us sing “Peaky!!”」「無敵☆moment」とPeaky P-keyの楽曲が次々に展開され、「無敵☆moment」のアウトロが徐々にテンポが上がっていく。ここで彼女がドロップしたのは「Let’ s do the ‘Big-Bang!’ 」。彼女がかけるPeaky P-key楽曲の連続にテンションの上がらないディグラーはいないだろう。そしてここから「幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life (REDALiCE Remix)」に展開するとそこに先ほどの「Let’ s do the ‘Big-Bang!’ 」を重ね新たなグルーブを生む。そして「U.N.オーエンは彼女なのか? (USAO Euphoric Frenchcore Remix)」をチョイスするとそこに燐舞曲の「Horizontal Oath」を横フェーダー等を活用して入れ込んでいくという高等技術を見せる。そして締めの一曲「電乱★カウントダウン (DJ Genki Remix)」へ。間奏で「今日赤チームを沢山応援してくれたラブリーなあの人に登場してもらいましょう!」と叫ぶと倉知玲鳳が舞台上に登場。二人による息の合うダンスを披露すると彼女のDJは締めくくられ、全観客がこれに拍手喝采を送った。
各務華梨
対するBlue Sideラストをつとめるのは各務華梨。「Final DJ time for today. Here we go!」との掛け声とともにスタートしたのは「#D4DJ_BATTLE_TIME (MAHO Ver.)」。徐々に曲のテンポを上がっていくとそこからネクストチューン、「PARTY☆NIGHT」に移行。そこに「Let us sing “Peaky!!”」のイントロが流れ込ませる各務、「PARTY☆NIGHT」はまた違った味わいの曲に生まれ変わる。この新たなるグルーブから続いて、改めて「Let us sing “Peaky!!”」がスタートするとマイクパフォーマンスを挟み続いては「CYBER CYBER」。自らブース前に乗り出しラップを披露しつつ全身全霊を使って会場を盛り上げる。そしてここからアニメの声ネタを使ったスクラッチ、トーンプレイを見せ、三村遙佳も合流しての「ぎぶみーAwesome!!!!」を披露。さらにそこから立て続けに「Awesome, ERINNNNNN!!!!」で会場のボルテージを上げていく。ここで「ラストスパートです!」と一言、ここで彼女がチョイスしたのが「Dig Delight!」イベント終盤にふさわしい盛り上がりがそこ出来上がった。そして彼女から「皆さん、ラストの曲かと思いましたか?まだやっていない曲ありますよね、ラストはこの曲で終わりますよ!」とのマイクパフォーマンス。彼女がラストナンバーとして選んだのはもちろんあの曲、「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」。「チーム関係なくみんなで盛り上がりましょう!」と叫び、彼女の言葉通り会場が一体となってこのラストナンバーに酔いしれた。

三村遙佳

そしてここまでのDJプレイから勝敗が決される集計タイムへ。その結果、僅差でRed Sideが勝利をもぎとった。ここでRed Sideのトリをつとめた高木美佑からのコメント。「もうみんなすごすぎて勝ち負けとかつけたくないよって気持ちもあったんですけど。」と心の声を漏らした。どのDJも素晴らしく、イベント全体を通しての感動がそこにあったという紛れもない証拠だろう。対するBlue Sideのトリをつとめた各務華梨も「チーム関係なくここのみんなで、そして配信を見てくださっている皆さんも一緒に盛り上がれたことが今日一番楽しかったです、ありがとうございました!」と語り、このイベントがチームを超えた全員で作り出された一つの結晶であることを再確認した。
西尾夕香
DJは一見すると一人で会場と相対しているようにも見えるだろう。しかしそんなことはない。その日出演する全てのDJが心を通わせて、順番にボールをパスしながらお客さんの気持ちを上げていく。それができて初めてその1日のイベントが良いものとなる。今回の『#D4DJ_BATTLE_TIME』はバトルイベントでありながら、全ての出演者の気持ちが通じあっていた。イベント全体をいいものにしようという共通した心意気が明確に見て取れたのだ。だからこそ、このイベントにはこれだけの一体感が生まれたのだろう。
今後、更なる絆を育て、更なる一体感が生み出されるであろう本イベント。この向こう側で彼女たちが見せてくれるのはどんな光景だろうか。今後も本イベントを欠かさずチェックしていきたい。
レポート・文=一野大悟
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