南座公演『初笑い! 松竹新喜劇 新春
お年玉公演』取材会が開催

2022年1月2日(日)~1月10日(祝・月)南座にて『初笑い! 松竹新喜劇 新春お年玉公演』が行われる。『お種と仙太郎』『お祭り提灯』まげもの爆笑喜劇二本立てとなり、松竹新喜劇劇団員に加え、南座公演にはお馴染みの久本雅美、そして曽我廼家文童をゲストに迎えた豪華な顔ぶれ にて上演する。
さらに今回は曽我廼家の名跡を39年ぶりに継承した曽我廼家一蝶、いろは、桃太郎が諸先輩が勤めてきた大役に挑戦。藤山扇治郎、渋谷天笑とともに松竹新喜劇の次代を担う若手の活躍にも期待が高まる。
このたび取材会レポートが到着したので紹介しよう。

挨拶
天外:どうもおはようございます。今日はどうもありがとうございます。新春お年玉公演頑張っております。そうですね11月からの流れでございますけども、曽我廼家三名と、そして渋谷天笑たちが、二本のお芝居を、頑張って中心になってくれます。私達ベテランはその脇を固めたお芝居になると思います。松竹新喜劇にとって新しい公演になればいいなと思っております。今日はよろしくお願いいたします。
久本:久本雅美です。今回も松竹新喜劇に出演させていただいて、感謝の思いでいっぱいでございます。恒例になりました京都でのお正月、そして新喜劇の皆さんと一緒に幕あけをさせていただけることに感謝の思いをこめて、お客様には初笑いしていただけるように精一杯頑張ります。よろしくお願いいたします。
扇治郎:藤山扇治郎がございます。皆さんお集まりいただきましてありがとうございます。今回お正月公演で久しぶりに久本さんと同じ作品で共演させていただけるというのがとても嬉しくて、いつも元旦が初日でしたが、今年は2日が初日ということで、またお客様をたくさんゆっくり1日休んで2日祇園に足を運んでいただけるのではないかと思っております。また今回は『お種と仙太郎』に出演ということで、久しぶりに久本さんと一緒にさせていただくのも久しぶりなんで、とっても幸せです。また11月の松竹座公演に引き続き曽我廼家の三名も令和の曽我廼家として公演をさせていただけるのも喜びでいっぱいです。一生懸命勤めますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ーーお正月公演ということにちなみ「意気込みカルタ」と題しまして、五七五の句に公演への意気込みを込めていただきました。
天外:てんがいも 負けてたまるか 若造に 
渋谷天外
書いた通り、令和の連中に負けてたまるかという思いで頑張ります!
久本:ねちねちと してもほんとは ハートフル
久本雅美
『お種と仙太郎』のお岩を演じるのですが、扇ちゃん演じる仙太郎のお嫁さんで、いろはちゃん演じるお種をいじめるという役でございます。お種さんに嫉妬して、ねちねちといじめるんですが本当は心はハートフルなんだということで演じさせていただきます。
寛美さんのDVDを見ても本当に面白くて、感動したんですが、本当に難しい役やと思います。男性が姑役をするというのはその時点で面白さがあると思うんですが女性がそのまま姑役をするのですから、いじわるすぎるように見えないように、そこを気を付けて演じられたらええなあと思っております。
扇治郎:きたる年 ほろりと沁みる 親子愛
藤山扇治郎
『お種と仙太郎』は親子愛の話でもありますし、皆様日々お疲れのところを、舞台を見てきたる年がほろりと沁みていただけたら嬉しいなと思っております。
一蝶:みてほしい 憧れ続けた 徳兵衛を
曽我廼家一蝶
『お祭り提灯』はご存知の通り松竹新喜劇の十八番です。私も何度も見てきましたし何度もやらせていただいてきました。11月、やっと町の世話役をさせていただきまして、花道を走らせていただくことができました。その時も、夢がかなったなと思いましたが、こんなにも早く、徳兵衛をさせていただけるとは思ってなかったですが、天外兄さんはじめ、諸先輩方がやられてきた徳兵衛を見て参りましたので、技術では、まだまだ勝てないかもしれませんが、熱量だけは負けないように一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
天笑:なんでかな おちょやん出たのに 気付かれず
渋谷天笑
今年の上半期の連続テレビ小説「おちょやん」に出たのですが、それ以降、町を歩いていても「あれ、天晴さんですよね」と声をかけていただいたことがありません。なので、今年は南座の公演頑張って、活躍したいと思います
いろは:座右の銘 初心を忘れず 頑張ります
曽我廼家いろは
初心を忘れずにということなのですが、素直で、謙虚な気持ちで頑張りたいと思います。お種という役もまた素直で謙虚な娘なので、これをいつも優しい久本さんがどのようにいじっていただけるかもまた楽しみでございます。よろしくお願いいたします。
桃太郎:身震いで 二度聞きました 三太郎!?
曽我廼家桃太郎
『お祭り提灯』の三太郎というのは藤山寛美先生がされていて、扇治郎さんが入団されてからはずっと扇治郎さんがやってらした、藤山家のエネルギーが詰まった役です。ここに2022年に来てこの桃太郎が演じるという、これは恐ろしいことです!笑 ですが、ここには諸先輩方、久本さんもいらっしゃいますので、その先輩の背中にしがみついて頑張りたいと思います。
質疑応答
ーー天外さん、久本さん、扇治郎さんに質問。今回まげもの二本立てということですがまげものならではの良さはどういうところでしょうか?
天外:まげものは松竹新喜劇の持ち味であると思います。他の新喜劇にはない題材なので。まげものはとにかくお金がかかりますが、今回松竹が奮発してさせてもらえることになりました。
扇治郎:お正月なので、まげもので舞台が華やかになるのではないかと思います。僕はまげものがあるから新喜劇に入団させていただいたみたいなところもありますし、やっぱり継承していかないといけないなと思います。
久本:日常の生活からすればまげものは舞台みたなあという気持ちになれると思います。お正月から舞台観て、今年もええこと起こりそうやなあ、と思っていただけたら、非日常の特別感を味わっていただたらと思います。
ーー久本さんに質問。お岩さんのいびり方の面白さをどんな風に見せていただけますか?またお岩さんと自分が似ているところはありますか?
久本:お岩さんが諭されるシーンで、“人のフリみて我フリなおせ”という教訓があって、人の心に刺さることがいっぱいあります。私自身にも響くことなので、それをうまく表現できたらと。また、ただないじわるな人になったらダメなので、そこもうまくしたいと思いますね。
私は子供を持ったことはないですけど、自分の息子に可愛い嫁がきたらそりゃ嫉妬する気持ちもわかるなあと思います。私はいじめるまではしませんが笑、喜劇なので、いじめ方も面白くなるようにしたいと思います。
ーー天外さんに質問。曽我廼家三名の襲名後初の舞台を見ての感想と、どんなことを期待していますか?
天外:僕も天外という名前をもらったときもそうでしたが、やっぱり硬かったですよね。出ていくだけで明るくなるような、やわらかい演技をしてほしい。言い方は悪いですが、お客さんと舞台上で遊ぶ感覚でいてほしいと思います。自分で自分の枠を決めずにやってほしいですね。オリジナリティを決めてやってほしいです。
ーー今回11月の松竹座公演から配役を大きく変えた意図と、『お祭り提灯』の面白さは?
天外:何度やっても最後の一言で決まる。それが毎回どうなるか分からないという面白さ、そして走りまくるシーンはお客さんと一緒に楽しめる面白さもあると思います。
今回配役で一番変わったのは徳兵衛さん。若い世代の舞台になります。私たちは若い世代についていくんです。若い人なりのテンポで、新しい『お祭り提灯』ができればいいなと思います。
ーー天外さんはどんな幸兵衛を演じたいですか?
天外:製作部からは優しすぎると言われたんで、もっと厳しくします。若造に負けてたまるかという気持ちで。
ーー新喜劇の制服についてこういったものを着るという提案はどういう意図でされましたか?
天外:制服自体は過去保存してあったもの。天笑のは上が天外の名が、下は文童の名が入っている。松竹衣裳がずっととっててくれたんですね。一蝶は下が天外、上が髙田次郎…という風に。40数年前のを使ってます。これは寛美さんが作ったんですが、私らはなんでこんなもの着ないといけないと思ってたんですが、こういうのを着ないと目立たないんですよね。奇抜な衣裳を着ないと我々売れてなかった面々は目立たないと。
ーー今後表に出るときはこのジャケットを?
天外:イベントのときはよく赤い袴を着たりしますが、ジャケットは座員全員に寸法の加減もあり行き渡らないかもしれない。できることならイベントでは使いたいですけどね
ーー先輩方が使われてきたジャケットを着ることについてどう思いますか?
扇治郎:何よりも楽です。(笑)自前のスーツより、決まってますからね。僕はスーツ着てた時、ホテルマンに間違えられたりしますし(笑)。でもこの衣裳なら一発で分かるんで、先輩方には感謝してます。このまま帰りたいくらいです(笑)
ーー天外さん、扇治郎さんに質問。今年一年がどういう一年だったか、来年はどうしたいですか。
天外:今年は初っ端からコロナに感染してICUに入れられて死ぬかと思いました。世の中的にはコロナに始まりコロナに終わりそうですが、我々としてはその鬱憤をバネにして爆発できそうな気がします。まずは南座の公演。バーンといきたいなと。
扇治郎:去年ほとんどの舞台がなくなりましたが、今年は南座でお正月、7月とさせてもらって、松竹座では曽我廼家継承もあり公演があって。まだ鬱屈した世の中ではありますが僕としては希望の見えた年でした。また来年は祖父・藤山寛美の33回忌もあるんで、従来通り、公演ができるように頑張っていきたいなと思います。復活の年になればなと思います。
ーー新しく曽我廼家を継承された3人に、11月松竹座公演に出演したその感想と、扇治郎さん、天笑さんはどう触発されましたか。
一蝶:いまだに一蝶さんと呼ばれることになれてません。でも来年一年間で呼ばれなれる、なじめるように一年頑張ります。
いろは:先月の松竹座の公演で「曽我廼家いろはです」と名乗ったとき、そして舞台上に出て行ったときにお客様から拍手をいただいたのがとても嬉しくて、心にしみわたりました。名前を大切に、皆さんにいろはと呼んでいただけるように、私はそれに慣れられるようにしたいです。
桃太郎:松竹座公演では名前にちなんで桃太郎の恰好をして舞台に出させていただきました。また、18歳未満の方が無料になるという公演で、客席に子供たちがいて、その子供たちに笑っていただけたのが嬉しくて。僕も頑張って成長せねばなと笑
扇治郎:僕たちの代で曽我廼家の継承をさせていただけるのがすごくラッキーだと思います。僕も入団して8年になりますが、曽我廼家の名前はやっぱりすごく威圧感あって。おしりに火がつく気持ちもありますし、逆に安心感もあります。同志として守ってもらったり、引っ張ってもらったりしている気持ちもあります。
天笑:渋谷天笑を2017年に襲名して、4年経ちますが、はじめてこの取材会という場に立たせていただいております。これもみんな曽我廼家の皆さんのおかげなので僕も早く曽我廼家を継承したいなと思います(笑)
天外:渋谷どうなるんや(笑)
天笑:天外目指して頑張ります!
ーー扇治郎さんへ質問。久本さんと久々に共演するということで、親子役をすることについてどう思われますか?
扇治郎:とても嬉しいです。よく一人でお姉さん(久本)あれやったらどうかなとかお風呂で考えることあるんですけど、そのときに『お種と仙太郎』が僕の中での候補のうちの一本に入ってたんで、実際にやるとなったときは一人で喜んでました。久本さんとやるとなったからにはとにかく成功させたいなと思いますし、久本さんは僕にとっては芸能界の母なので。ずっと出ていただいてますし、これからも嫌われないようにやらないとですね。
ーー久本さん、扇治郎さんの言葉を受けてどうですか?
久本:扇ちゃんが私のことをお風呂に入っても考えてくれてるなんて、ちょっと気持ち悪いですけども(笑)でも嬉しいです。本当に名作ですし、女性が演じるのは難しい役だと思いますが、可愛げあるおばあさんにしたいなと。でも本当に扇ちゃんが私をお母さんと思ってくれてるのは嬉しいですね。また読んでいただけるように、いいコンビになれるように頑張りたいと思います。
ーー最後に一言
一蝶:天外兄さんが扇治郎さんを中心にバトンを渡すといつも言ってくれてます。僕たちも屋台骨を作って、支えていけるように頑張ります。
天笑:1月4日が私の誕生日です。毎年、自分の誕生日に舞台上に立てることが幸せです。来年は天笑の名を覚えていただけるように精進いたします。よろしくお願いいたします。
いろは:来年も南座に出させていただけるのは本当にうれしく思っております。諸先輩方、久本のお姉さん、文童兄さんにもたくさん学ばせていただき、一歩一歩進んでいけたらなと思います。
桃太郎:『お祭り提灯』の三太郎で皆さんをいい意味で裏切りたいです!
扇治郎:まずは体調、初日から千穐楽まで走り切れるようにですね。そして私寅歳なので年男なんですが、皆さんのハートにかみついて離さないように、また、祖父の追善公演も頑張ってこの勢いで精進していきたいです。
久本:毎年のように、松竹新喜劇の舞台で年明けを過ごさせてもらって、お客様が席に座っているのを見ると涙がでるような思いです。私もいろんな役に挑戦させていただいていて、製作皆様や劇団員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの期待に応えられるように、楽しく面白い舞台を届けられるように頑張ります。
天外:本日はありがとうございました。若者に一言いいますね。先ほど、一蝶くんが扇治郎を中心にみんなで頑張って、というような話をしておりましたが、舞台は戦場です。他の人より目立たなあきません。ということは、諸先輩方の先輩、私も含めて敵だと思ってください。自分が勝ち残る方法を考えてください。そのくらいの根性でいかないとオリジナリティーは出ません。ということは、お客さんにアピールできないということです。みんなが敵同士なりに頑張って一丸となったときに、僕たちはそれを後ろで支えようと思います。今後とも松竹新喜劇をどうぞよろしくお願いいたします。

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