ちゃんみな「美人」本当の美しさって何?過激な表現で女性の心を救う歌詞の意味を考察

ちゃんみな「美人」本当の美しさって何?過激な表現で女性の心を救う歌詞の意味を考察

ちゃんみな「美人」本当の美しさって
何?過激な表現で女性の心を救う歌詞
の意味を考察

自身への誹謗中傷をきっかけに制作したHIPHOPチューン

ちゃんみな-美人【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
2017年に現役高校生ラッパーとしてデビューし、高いスキルとストレートな歌詞で若い世代から絶大な支持を受けるちゃんみな。
2021年4月14日に発売された3rdシングル『美人』は、ちゃんみな自身の経験が元になっています。
デビュー当時、YouTubeやSNSのコメント欄で浴びせられた自身のビジュアルに対する誹謗中傷に苦しみ、大きな傷とショックを受けたそう。
現在では反対に容姿を絶賛する声が多くなったことでさらに違和感を覚え、美しさをテーマに楽曲を制作することに踏み切りました。
MVは和を基調とした世界観の中でちゃんみな自身が美を支配する女帝として君臨するストーリーで、回想シーンでは10kg以上増量して臨むなど、かなりインパクトの強い映像が満載です。
試行錯誤を重ねて生まれたという『美人』の歌詞の意味を考察していきましょう。
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
冒頭から美に注意しろと直球なワードで伝えています。
ある有名人を美しいと絶賛し「私もあなた様みたいになりたい」「教えて教えて幸せですよね?」と群がる信者たち。
人の意見に左右されて相手の本質を見ようとしないSNS社会の傾向の危険性を表しているのではないでしょうか。
次の「もしこのまま消えたら愛されるのなら今すぐにでも綺麗に亡くなりたい」というフレーズもかなり過激です。
中傷を受けたちゃんみなは「私が亡くなってしまったら「綺麗だった、あの人は」って言ってくれるのかな」と感じたとコメントしています。
そんな風に一瞬でも死を考えてしまうほど心が傷つけられた状況が理解できます。
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
続く歌詞はレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた女性の自画像「モナ・リザ」をイメージしているのでしょう。
“世界一有名な美女”とも言われたモナ・リザも、もしかしたらダヴィンチの描いた自身の姿に不満をぶつけたのかもしれません。
他人の評価を気にして、過剰に美を追求しようとしてしまう心理がここに表れていますね。
そうすることで自分を傷つけた「全世界を懲らしめたい」という言葉が、ちゃんみなの苦しみを伝えているように感じます。
17歳で受けた言葉を忘れていない
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
「Look at this(これを見て)」のフレーズは、「悲しいかも」と続いていることから自身が受けた中傷の言葉を見てと歌っていると思われます。
その言葉の数々にちゃんみなは苦しみ、「こんな人数の人が言ってるってことは、私は醜いんだな」と思うようになって美の追求を始めたようです。
「女盛り」なのだからもっと美しくなれると、過剰なダイエットなどで自分を追い詰めていきました。
昔からトイレには女神がいるとされていて、トイレ掃除をしていると美人にしてくれると言われています。
本当に身近に女神がいるなら、捕まえてでも美しさを手に入れなくてはいけないという強迫観念にも似た気持ちが窺えるでしょう。
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
この部分はちゃんみな自身が4年前に経験した出来事をはっきり示しています。
22歳になった今、多くのファンが「ちゃんみな最近まじかわいい」と絶賛していますが、そのことを喜んではいません。
いくら褒められても、まだ17歳だった当時に受けた誹謗中傷の嵐を決して忘れてはいないからです。
「美しくなれない」「有名になれない」「醜いブスが歌ってんじゃないよ」といったコメントを目にした時の心を抉られるようなつらさは計り知れないものです。
ちゃんみなは当時を振り返り、自分は一度死んだと思っています。
悪意のある言葉に傷つき、手のひら返しの褒め言葉にもまた傷ついて、何も手につかなくなってもおかしくないでしょう。
しかし、負った傷から生まれた「狂った精神」によって「才能が開」し、さらにパワーアップしてこの楽曲が生まれました。
誹謗中傷は決してあってはならないことですが、「味わった幸も不幸も」バネにして跳び上がったちゃんみなの力強い生き様を感じます。
本当の美しさは自分の中にある
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
「本物を君は知ってるかい?」という言葉は、本当の美しさとは何かを分かっているのかと問いかけているのではないでしょうか。
続く「女は皆正気じゃない」というワードも印象的です。
メイクやエステ、美容整形など目的は違っても美しくなるために努力する女性はたくさんいて、本来は違和感があるはずのそれらを楽しんでいます。
女性の美への意識やバイタリティがすごいという賞賛の意味で「正気じゃない」というフレーズが使われています。
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
英文のフレーズは「聞こえますか、みなは美しいですか?7月に真の美人と言ってください」と訳せます。
生の声で自身を認めさせたいという思いがあると解釈できそうです。
日本語詞の部分では二人の人格が歌っていますが、これは自分一人の問題ではないことを表現しているそうです。
中傷する人に対して実物を見て「予想違い驚きなさい」、「磨いたらダイヤ美しい」のようにあなたが傷つけた私はこんなに美しくなったのよと伝えているのでしょう。
「前例がないのは怖い」ならむしろ「手本になりなさい」と行動を起こすように促してもいます。
誰かが決めた美しさではなく、自分自身が思う美しさを信じて表現することが本当の美であるはずです。
ここからだんだん賛同する女性が現れていくことをイメージし、ポジティブになっていく歌詞に背中を押される女性はきっと多いでしょう。
美人 歌詞 「ちゃんみな」
https://utaten.com/lyric/ma21031952
この部分で「I'm」と「We're」の両方が使われていることも、これがちゃんみなのメッセージであると同時に、世界の女性たち全ての思いであることを表しています。
伏せ字ながら繰り返し「fxxking」という激しいワードを用いることにより、思いの強さも伝わってきますね。
女性は誰しも美しく女神のような尊い存在で、容姿やスタイルがどうであろうとそれを否定する権利は誰にもないというメッセージが込められていると考えられます。
MVではこの後、ダリアの花をモチーフにした歌詞が続きます。
ぜひそこも含めてチェックして、さらに深いメッセージを読み取ってください。
「美人」は美に悩む女性の強い味方
ちゃんみなは『美人』について、アーティストとして初めて「人を助けたい」と思って作ったと語っています。
人の容姿や良いと思うものを嘲笑うことがどれほどその人を傷つけるかを自身の感情をストレートに表現して綴った歌詞は、多くの女性の共感を呼ぶでしょう。
そして同時に、ちゃんみなのように自分だけの美しさを見つけ自由に表現したいという意欲を燃え立たせてくれる楽曲です。

アーティスト

UtaTen

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