ポッドキャスト番組『NUmile』MCジョ
ージ・ウィリアムズが語る、35年のラ
ジオ人生と『ヌマイル』の共通点「沼
は人生を豊かにする」

毎週月曜18:00に配信中のSPICEオリジナルポッドキャスト番組『NUmile』。月替わりのゲストがどっぷりとハマっている好きなもの(=沼)を、MCのジョージ・ウィリアムズが奥深く掘り下げ(=マイル)、ゲストとリスナーの笑顔(=スマイル)を引き出す番組だ。これまでDEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)、THE BAWDIES坂本美雨w-inds.、MORISAKI WIN(森崎ウィン)といった豪華ゲストが登場。「認められなくてもいい! 共感されなくてもいい! ただただ好き!」という熱い思いを、ディープに語っていく。スタートから半年となる2022年1月のゲストには、ドラマ『最愛』で注目を集めた俳優でシンガーソングライターの松下洸平が登場する。番組開始から半年を記念して、今回はMCのジョージにインタビュー。ラジオパーソナリティとして30年以上シーンの最先端で活躍してきたこれまでを振り返りながら、現在の活動、そして『NUmile』に込めた思いを訊いた。
ジョージ・ウィリアムズと第一回ゲストのDEAN FUJIOKA 撮影=森好弘
「ずっと夏休みのような気持ち」好きだから続けてこれた35年
ーーこれまで多くのラジオ番組でDJを務めてきただけでなく、テレビの音楽番組や語学番組、数々のCMナレーションに出演され、ジョージさんの声を誰しもが1度は聞いたことがあるのではと思うほど、常に第一線で活躍されてきました。改めてこれまでの活動を振り返ってみて、いかがですか?
振り返ると来年でもう35年になるのかな? 初めてDJとしてマイクロフォンの前に座ったのは17歳の時で、当時のことは今でも鮮明に覚えていますよ。先輩に紹介してもらった、原宿のミニFMステーションでしたね。それまでも家のリビングルームでラジオの真似をして、妹や友達に音楽をかけながら紹介したりしていたけど、実際にマイクロフォンの前で話すとなると意識を変えなければならなかった。例えが大袈裟かもしれないけれど、ミュージシャンでいえば音楽を好きで聴いていたところから、作る側に変わるということだからね。
ーーどんなところが大きく違いましたか?
家では部屋にいるみんなの目をみて話せたけど、ラジオはどれだけの人が、どんな状況で聴いているのか全く分からないところですね。そのことを初めて実感した、17歳のできごとはすごく衝撃的で、間違いなく人生のターニングポイントでした。
ーーそこからジョージさんのDJ人生が始まったのですね。
話し方も当時は基本すらできていなかったので、しっかりとラジオで喋れるようになるまで時間はかかりました。いつも自分の番組を聴き直したり、先輩からアドバイスを受けながら磨きをかけて少しずつ克服してね。だけど弱点ばかり探していると、自信を失って喋れなくなっちゃうからどこかで線を引かなくちゃいけない。強い気持ちを持ちながら、弱点を探して改善していくことを繰り返してきたから今があると思います。
ジョージ・ウィリアムズと第二回ゲストのTHE BAWDIES ROYとJIM 撮影=森好弘
ーー今日まで続けて来れたのは、何より楽しかったから?
そうだね! ラジオを始めた頃はまだ高校生で、夏休みのような気持ちでやっていたから超楽しくて。好きな音楽をかけて、好きなことを話せるなんて最高だし、天職だなと。だからデビューした17歳の頃から、今でもずっと夏休みが続いているような感覚なんですよ。もちろん夏休みの中でも、例えば失恋したりと辛い時期もあるんだけれど、それでもずっと楽しくて、好きなことだからこそ続けてこれたと思うね。
ーーとにかく楽しくて、好きだからこそ辛いことも乗り越えられてきた。
好きという気持ちは、本当になによりも大切だと思います。例えば、野球少年が土日の練習でも朝早く起きられるのは、好きだからこそだと思うんだよね。僕は運良く、17歳の時に好きなことができた。音楽だけでなく語学やアートの番組もやってきた中で、共通していたのは好きなことを紹介するということだったと思います。
ーー「紹介する」ことについては、どんなところが好きですか?
「こんなにも素晴らしいものがあるんだよ」、「このアーティストからこういうことを学んだんだけど、みんなはどう思う?」とか、紹介することでリアクションがあって、音楽やアートを通して人と繋がれるところが何より楽しくて好きだね。
ジョージ・ウィリアムズと第三回ゲストの坂本美雨 撮影=高田梓
ーー最近はTOKYO FMでのレギュラー番組『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』(毎週土曜13:00~13:55)の他に、ご自身でもポッドキャスト番組を立ち上げられましたね。
以前、一緒にラジオ番組を作ってたディレクターとスタートさせた、ポッドキャスト番組『Melting Pod』ですね。僕のリビングルームでかけているような音楽を紹介しようというコンセプトで、彼はレゲエやスカが好きだし僕はパンクとかオルタナなんかが詳しいから、「ジャンル関係なく、一緒に音楽をかけようよ」というので新しくスタートさせました。KEENがサポートしてくれていて、Spotifyで聴くことができます。リビングルームで音楽をかけていた当時の延長で、その頃のマインドのままに手探りでやっていますね。
ーーラジオ局からの発信とはまた違う、よりタイニーな規模感でピュアな届け方をされているのが印象的でした。
そうそう。ポッドキャストは、喋りのプロじゃない人たちも気軽に発信できる世界だから、小規模かつ少人数で、最低限の機材でやっている番組が多いんだよね。僕たちもそこからやっていこうとマイクロフォンを変えてみたり、実験しながら中身を磨きつつ番組も常に変化しています。これからもっと良くなると思うし、絶対良くなる! だからぜひ聴いてほしいな。
ーーまた、ご家族ではセルフブランド・UNCLE MARKも手がけられていますね。
1年半ぐらい前かな、新型コロナウイルスが世界に広がり下を向いている人が多くて、ウィリアムズ家もどうなるかわからないという頃でした。親友たちの応援と後押しで、息子の絵をプリントしたTシャツづくりを始めました。販売してみたら即完して、もう1回やってみようと作ってみてもまた即完して。せっかくだから毎週作ることになり、今は梱包や発送、同封している手紙まで全部家でやっています。僕たちからTシャツという形で元気を届けて、受け取ってくれた人たちに喜んでいただくことで僕たちも元気を貰ってる、そんなファミリーブランドです。
ひとりひとりの個性を、自分の好きという気持ちを大事にしてほしい
ジョージ・ウィリアムズと第四回ゲストのw-inds. 撮影=高田梓
ーーこれまでのラジオ人生においても、新しい番組もそしてファミリーブランドも、「好き」で「楽しい」という思いを大切にしていることが共通していますよね。それは、ただただ好きなものついて語りつくすポッドキャスト番組『NUmile』にもスピリットが色濃く出ているように思います。スタートから半年が経ちましたが、続けてみていかがですか?
「他の人に認められなくてもいい。共感できる人がいなくても、自分が好きであればそれでいいんだよ」というメッセージが、とっても魅力的ですよね。僕もゲストのみんなから、ただただ好きな「沼」にまつわる話を聞けるのがとても刺激的です。周りに合わせて何かを好きになるのも悪いことではないんだけど、人はひとりひとり個性を持ってるはずだから、その個性を大事にしたいねと改めて考える機会にもなっていると思いますね。
ーー初回のゲスト、DEAN FUJIOKAさんからTHE BAWDIES、坂本美雨さん、w-inds.にMORISAKI WIN(森崎ウィン)さんと、豪華なゲストの熱くてディープな沼トークは『NUmile』ならではですよね。
ほんと刺激的ですよね。みんなが知っているような趣味もあれば、世間的には知られていないニッチなものまで、好きなものがあると人生がより輝くし楽しくなることを、みなさんの話を聞くたびにすごく感じています。
ーーみなさんのお話を聞いているうちに、「そういえば私も〇〇のことがすごく好きかも!」と自分の沼にも気付けたりしますよね。「同じくらい、熱く語れる!」と。
みんなきっと、なにかひとつは好きなものがあるはず。僕は音楽も喋ることも好きだけど、毎日ベランダの枯葉を掃除することも大好きだったりします。「ただの掃除じゃないの?」と思われるかもしれないけど、掃除している時のマインドが気持ち良かったり、自分だけが知っている好きなポイントがあったりする。
ーーメジャーでもニッチでも、自分なりのこだわりや楽しみ方がそれぞれある。
そうそう、自分の人生を豊かにするものが「沼」ですよ。
ーーどのゲストの方も、沼トークをしている時はとてもイキイキと輝いていますよね。テレビやほかのラジオで聴く声色、テンションとは全然違うように聞こえる気がします。
人は好きなものについて話す時、キラキラするんですよね。例えば、人前に立って喋るのが苦手だったり怖いと悩んでいる人がいたら、僕は「好きなことについて喋れば、気持ちは絶対に伝わるよ」と話しています。好きなものについて話している時は、絶対に輝くから。自信を持っていいと。
ジョージ・ウィリアムズと第五回ゲストのMORISAKI WIN
ーー最近は趣味がないという人や、好きなものについて話してもマウントを取られたり、「詳しい人に比べると、自分なんてまだまだ」と遠慮して本当は好きだけど言い出せない人も多いように思います。
みんなの気持ちはすごくわかる。だけど、比較すると喜びに影響を与えるから、あんまりよくないと思うんだよね。例えば、僕より日本語が上手な人はたくさんいるし、僕よりも音楽に詳しい人も人間関係が上手い人もたくさんいる。いくらでも上には上がいるんですよ。だからないものねだりをしていると、今この瞬間、こんなに素晴らしい音楽、こんなに素晴らしい人が目の前にいるのに気づけなかったりする。喜びに水を差すんです。だから、比較は敵。周りと比べて成長することももちろん大事だけど、自分の好きという気持ちを大事にしてほしいですね。
ーー『NUmile』でゲストのみなさんが夢中になって、好きなものについて語っているのを聴いていても感じていましたが、改めて今のジョージさんの言葉を受けて「自分の好きなことに、もっと正直でありたい」と思いました。最後に、今後番組として取り組んでみたいことはございますか?
状況をみつつ公開生放送とかしたいなと思っています。海外のポッドキャストで、公開収録をしている番組もありますからね。リスナーが多くなればなるほどイベントを開催しても盛り上がるし、なんかやりたいなぁ。まだまだスタートして半年だから、可能性がいっぱいある。今後の発展がとても楽しみですね。InstagramとTwitterで、番組公式アカウントを始めたので、ぜひフォローしてこれからの動きもチェックしてほしいです。
ジョージ・ウィリアムズ
ーー今後は音楽アーティスト以外にも、さまざまなゲストが登場する可能性も? 「『NUmile』なら思う存分好きなものを語れる!」と話題になって、いろんなことが集まってくる場になっていくと、素敵だなと思ったり。
あると思うよ! 僕からもこの人とお話したいとかリクエストして、音楽はもちろん、いろんなクリエイティブな人と「沼」トークしたいですね。話している僕たちもリスナーのみんなも、絶対に刺激的な時間になると思う。
取材・文=大西健斗 撮影=森好弘

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