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【映画コラム】新年早々、超現実の世
界に浸る『スパイダーマン:ノー・ウ
ェイ・ホーム』「ジョン・カーペンタ
ーレトロスペクティブ2022」

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
 前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)のラストから始まる、“ホームシリーズ”三部作の完結編『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が、1月7日から全国公開される。
 三部作を通して監督ジョン・ワッツ、脚本クリス・マッケナ、エリック・ソマーズという布陣は不動なので、3作のつながりに無理がなく、全体の統一感もある。
 「スパイダーマンの正体はピーター・パーカー」。ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)によって正体を明かされてしまったピーター(トム・ホランド)は、悩んだ末に、自分がスパイダーマンだという事実を人々の記憶から消すことを、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に頼み込む。
 だが、呪文の途中で口出しをしたために、この世界に、『スパイダーマン』(02)のグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)、『スパイダーマン2』(04)のドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)、『アメイジング・スパイダーマン』(12)のサンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)とリザード(リス・エバンス)、『アメイジング・スパイダーマン2』(14)のエレクトロ(ジェイミー・フォックス)という、別の世界の強敵たちを呼び寄せてしまう。
 ピーターは、MJ(ゼンデイヤ)やネッド(ジェイコブ・バタロン)の力も借りて、必死に彼らを元の世界に戻そうと試みるが…。
 そのほか、ルール違反のあっと驚くゲスト(書きたいけれど書けない)も登場し、本来は別作品のキャラクターが入り乱れて、日本のウルトラ兄弟や仮面ライダー、戦隊ヒーローもののような展開を見せる。
 その結果、未熟な高校生ピーター=スパイダーマンの成長と、MJとの恋の行方、ネッドとの友情はもとより、この三部作、というよりも、これまでに作られたスパイダーマンシリーズ全体を総括するような流れになった。とはいえ、ラストはちょっと切ないのだが…。
「ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022」
 「ホラー映画の帝王」と評されるジョン・カーペンター監督作品の特集上映が、1月7日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国で実施される。
 ラインアップは、名作ホラーと名高い『ザ・フォッグ』(79)、1981年の劇場公開からリバイバル上映が一切なかった『ニューヨーク1997』(81)、一部で熱狂的な人気を誇る『ゼイリブ』(88)の3作。今回は、3作全てが4Kレストア版で上映される。
 『ザ・フォッグ』は、街の誕生100周年に沸く小さな港町アントニオ・ベイ。ところが、街では奇怪な現象が起こり始める。それは、100年前の怨みを晴らすため、怪しげな霧とともに現れた亡霊たちの仕業だったという怪談話。
 アイデアの良さとカメラワーク(見せ方)の工夫が光るB級ホラーのかがみのような一作。CGではない手作りの特撮が、今となってはかえって目を引く。
 『ニューヨーク1997』は、1997年、監獄と化したニューヨーク・マンハッタン島に、テロリストに乗っ取られた大統領専用機が墜落。警察本部長(リー・バン・クリーフ)は、武装強盗の罪でマンハッタン島に収監される予定だった元特殊部隊員のスネーク・プリスキン(カート・ラッセル)を、釈放を条件にマンハッタン島に単身潜入させるというアクション映画。
 これも『ザ・フォッグ』同様、アイデア賞的な一作で、ゲームに流用できそうな話だ。ほとんどが夜のシーンなので分かりづらいところがあるのが難点だったが、今回は4Kレストア版での上映ということで、その点も解消されているはず。
 『ゼイリブ』は、流浪の労働者ネイダが、偶然手に入れた特殊なサングラスによって、社会の上層にいる人間がエイリアンで占められ、人間を洗脳していることを知る。彼はエイリアンに対抗するための行動を起こすが…というSF映画。
 主人公のネイダを演じたロディ・パイパーはプロレスラーなので、演技は素人だがアクションはすさまじい。相手がエイリアンだと見破れるサングラスもいかにも安っぽい作りだが、そうした全編にあふれるB級映画テイストが楽しい。その中で、ちゃんと現代文明に対する警鐘も鳴らしているところが、カーペンター監督の真骨頂だ。
(田中雄二)

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