【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#238
シンガーソングライター・竹内まりや
の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

ハッピーならさらにハッピーに、アンハ
ッピーならそれを逆に面白がって客観的
な目で見てみる

より

子供の頃から母親の影響で『家庭画報』を愛読し、ライフスタイルにも強い影響を受けたという竹内まりや。本人が愛読者でもあるためか、今までの音楽活動をはじめ、夫の山下達郎との生活やこれからの生き方などについての熱い想いが込もったインタビュー記事のように感じられる。竹内は、コロナ禍での過ごし方をポジティブに捉え、「どう進んでいくべきか、前を見ていかなくてはとも思いました。実際、生活を見つめ直すよい機会になったと思いますね」「長い期間、ずっと家で家族一緒に過ごし、毎日3食を共にしたのは子どもが小さかったとき以来」「植物や土などの自然がもたらしてくれる喜び、癒やしの効果を実感しました」と振り返っている。今回の名言は、そんな竹内の俯瞰的で前向きな性格の背景にあるものを表した言葉である。

竹内は大好きな小説として、カナダ人作家・ルーシー・モード・モンゴメリの『赤毛のアン』を挙げ、「アンは想像力が豊かで空想癖がありますよね。私もそういう性分なのかもしれません。小さな頃から、もう一人の自分が自分を見て面白がる癖があるんです」と語り、「ハッピーならさらにハッピーに、アンハッピーならそれを逆に面白がって客観的な目で見てみる」という言葉に繋げている。「大抵のことはその発想でやり過ごしてきた気がします」と竹内。誰にでも訪れる死に対しても、「そこに向かうプロセスが人生だとしたら、日々を少しでも笑顔で過ごせるように、小さな時間を有難く生きていきたいと感じています」と明かしている。言葉の端々から、より豊かに生きるためのヒントを見つけることのできる記事である。
竹内まりや (たけうちまりや)
1955年3月20日生まれ、島根県出雲市出身。シンガーソングライター、作詞家、作曲家。1978年、シングル「戻っておいで・私の時間」、アルバム『BEGINNING』でレコードデビュー。1979年に「SEPTEMBER」で『第21回日本レコード大賞』新人賞を獲得。1980年、資生堂化粧品のCMソングに起用された「不思議なピーチパイ」がヒット。1982年、ミュージシャンの山下達郎と結婚。同年、河合奈保子のヒット曲「けんかをやめて」「Invitation」の作詞作曲を担当。他にも、薬師丸ひろ子の「元気を出して」(1984年)、岡田有希子の「-Dreaming Girl- 恋、はじめまして」(1984年)、中山美穂の「色・ホワイトブレンド」(1986年)、広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」(1997年)など、アイドルに楽曲を数多く提供している。1984年、シングル『もう一度』、アルバム『VARIETY』(竹内が全曲作詞作曲、山下達郎が全面プロデュース)をリリース。オリコンチャート1位を記録。1987年、アルバム『REQUEST』を発表。ロングセールスを記録した。シングルにおいても、『AFTER YEARS/駅』(1987年)、『シングル・アゲイン』(1989年)、『告白』(1990年)、『マンハッタン・キス』(1992年)、『純愛ラプソディ』(1994年)など、次々とヒットをとばしている。1992年、アルバム『Quiet Life』がミリオン・セラーとなる。1994年のベスト・アルバム『IMPRESSIONS』は売り上げ350万枚を超える大ヒットとなった。1995年に発表された「今夜はHearty Party」は、ケンタッキー・フライドチキンのクリスマス・キャンペーン・ソングに起用され、以降、クリスマスソングの定番曲となる。2015年、「第6回岩谷時子賞」を受賞。2016年、嵐の「復活LOVE」の作詞を担当。2018年、デビュー40周年を記念してシングル『小さな願い/今を生きよう』をリリース。同年、デビューアルバム『BEGINNING』の40周年記念リマスター盤を発売。2019年3月、「芸術選奨文部科学大臣賞」大衆芸能部門を受賞。2019年、40周年記念アルバム『Turntable』を発売。2022年2月15日から発売された「アサヒ生ビール黒生」のCMに竹内まりやの楽曲「元気を出して」が起用されている。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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