佐藤勝利「光一くんはジャニーさんに
近づいている」 堂本光一主演舞台『
Endless SHOCK-Eternal-』製作発表会
見レポート

堂本光一が作・構成・演出・主演を務めるミュージカル『Endless SHOCK-Eternal-』が2022年4月、5月に帝国劇場、9月博多座で上演されるほか、さらに無観客での『Endless SHOCK』(本編)が映像配信されることになった。
代役なしで21年超の間、ミュージカル単独主演記録1位を更新し続け、コロナ禍でも長期公演を続ける『SHOCK』。今回はライバル役に北山宏光(9月博多座公演)、佐藤勝利(4・5月帝国劇場公演)、ヒロインのリカ役として綺咲愛里が初参加。オーナー役は前田美波里(帝国劇場公演)と島田歌穂(博多座公演)が演じる。
2月17日、都内で製作発表が行われ、出演者らが思いを語った。
堂本光一「会見の2日前まで悩んだ」
ーーまずはご挨拶をお願いします。
堂本光一(以下、堂本):まだまだ世の中が落ち着かないなか、今回の公演をどうするか、すごくすごく悩みました。報道陣のみなさんには『Endless SHOCK』の会見があると伝わっていたんですね(笑)。Eternalというスピンオフをお届けすると決めたのは、2日前です。本当にぎりぎりまでどうしようか悩み、周りのスタッフの皆さんにも理解をいただきながら悩みました。
Eternalはスピンオフなので、本編を知らないまま、ご覧になる方もいらっしゃると思うんですよね。今回特にキャストが大きく変わります。帝劇の公演ではライバルの役を(佐藤)勝利が演じてくれますし、勝利は初めてその役を演じてくれるわけですから、やはり本編の気持ちを知った上で、Eternalをご覧いただきたいなと思っています。
なので本編を配信でお届けするということにしました。撮影スケジュール的には物凄い大変なんですけども、でも誰より大変なのは、初めてその役を演じる勝利と、リカ役の綺咲さんだと思います。でも大変だと感じるところをエネルギーに変えて、それをみなさんにお届けできたらいいなと思っています。
楽しみにしてくださっている方々に、今どうすれば何かワクワクするようなエンターテイメントをお届けすることができるのかなと常日頃考えているわけですが、今回はそういった形にさせていただくとともに、まだ発表できないし、明言もできないんですけども、今言った配信をやった上で、帝劇でEternalを演じます。もう一つ自分の中で思っていることがあるんですけど、それはまだ全然形にもならないかもしれないので、言えないんですけども……。お客様に対して、こういう状況の中でも安心して楽しんでいただけるエンターテイメントをお届けするようにできるようにやっていきたいと思っています。
佐藤勝利、堂本光一、北山宏光(左から)
佐藤勝利(以下、佐藤):僕は14歳でジャニーズに入ったのですが、それまでエンタメに触れたことがなく、初めて生で触れたエンタメが『Endless SHOCK』でした。その時から文字通り、終わらない衝撃が今も僕の中で続いています。なので、本当に強い思いがありまして、本来なら初日の1ヶ月前ぐらいから稽古をするので、3月ぐらいから稽古をするのですが、僕は11月から先走っています。それぐらい強い思いを胸に頑張っています。
ライバル役なので、本当に一生懸命やりたいと思っています。ただそんな僕を見て光一くんが「失敗を怖がらずにやった方がいいよ」と仰ってくれて、一番うまくやろうとしていたけれど、下手だと思われてもいいなという気持ちを胸に、新しい僕の一面やライバル役の新しい一面を作って、殻を破っていけたらいいなと思っています。一生懸命やらせていただきます。
綺咲愛里(以下、綺咲):この長く歴史ある作品、そしてみなさまから愛されている作品。そんな作品に今回一員として携わらせていただくこと、心から光栄に思っております。本当にダンス、日本舞踊、歌、踊り、全てをぎゅっと詰め込んだような、ダイナミックな舞台だなと、初めて拝見した時にすごく思いました。諸先輩方にしっかりと喰らいついていきながら、しっかり精一杯大切に演じていきたいと思います。
前田美波里(以下、前田):今年もこよなく愛する『Endless SHOCK』をオーナーの役として出させていただけること、本当に幸せに思っています。Eternalになってしまったんだと残念に思っていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、光一さんは毎回進化させていく方です。作品のために、きっと去年と違うEternalを見せていただけると、私も祈っておりますし、みなさんもどうぞご期待くださいませ。新しいメンバーと共に素敵な作品を作っていきたいと思います。私も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
堂本:補足させてください! 博多はまだどっちをやるか分かりません。本編やれたらいいなと思っています。 
「Endless SHOCK -Eternal-」東京公演のポスタービジュアル
島田歌穂(以下、島田):博多座公演で初めてオーナー役に挑戦させていただきます。長い間、光一さんがまさに命を削るような思いで、ずっと大切に続けてこられたこの作品に参加させていただけること、本当に光栄ですし、本当に嬉しいです。大先輩の美波里さんが演じてこられたオーナー役というお話をいただき、本当に恐れ多くてですね。プレッシャーに押しつぶされそうなんですが、精一杯全身全霊で頑張ります。Eternalになるか本編になるか分からないというお話をされていましたが……
堂本:本編できるといいですね。
島田:どんな形になろうと光一さんについていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。
北山宏光(以下、北山):博多座でどっちをやるか分からないと先ほど前室で初めて聞きました。このご時世の中でこうやってSHOCKのライバル役で選んでいただいたことをすごく感謝したいなというのと、あとは僕も勝利もおっしゃっていましたけど、僕も初めてエンターテイメントに触れたのが、20年前、21年前ぐらいになるのかな?そのときの自分に「20年後、お前はライバル役で立っているぞ」と言ってあげたい気持ちにもなりますし、20年越しにステージに立てることをものすごく誇りに思っております。自分なりに必死に演じたいと思います、よろしくお願いします。
佐藤勝利「僕にとって憧れの舞台」
堂本光一
ーー今の状況の中で、演出家として、光一さんとして、一番大切にされていることを教えてください。
堂本:この『SHOCK』という作品はやっぱりジャニーさんとともに歩んできた作品ですので、常にジャニーさんを感じながらやっている。稽古場でもそうですし、ステージ上でもそうなんですよね。この状況下でジャニーさんなら「そんなの『SHOCK』じゃなくて新しいものを作っちゃえばいいんだよ」と言っていたと思うんですけど(笑)、僕はできないので。でも楽しみにしてくださっているお客様がこんな状況だけどワクワクするなとか、エンターテイメントって心豊かにするものだと思っていただけるようなものをお届けしたいなという風に思っています。
今、演劇界全体のマニュアルとして、少し昨年、一昨年の時よりも表現の部分で緩和されている部分があるんですね。そういった部分を考慮すると、以前のEternalはノーセットでやったんですね。オーケストラピットがよくないと言われていたので、オーケストラもステージ上にいていただいたんです。
でも今回はオーケストラピットを使って、できる限りの本編と同じようなセットで、Eternalを表現していこうと考えていますので、以前よりもダイナミックなものをお届けできるんじゃないかなと。と思っているだけです、どうなるか分かりません(笑)
ーー新キャストのみなさんに質問です。『SHOCK』に対する思いをもう少し詳しく教えてください。
佐藤:本当に何度も観させていただいていて、光一くんに「お前、飽きただろ」と言われたぐらいです(笑)。冗談で言ってくれたんだと思いますが、僕の中では飽きないですし、ものすごく憧れの舞台で……。
堂本:本当に毎回来てくれるから、飽きるんじゃないかなと思って(笑)
佐藤:そんなことないです。ふぉ〜ゆ〜さんには「おかわりSHOCK」と言われましたが(笑)、僕にとって憧れの舞台だなと思っています。
綺咲:初めて拝見させていただいたときに、本当に圧倒と言いますか、合う言葉が見つからないぐらいの衝撃を受けました。やはり人の愛であったり、友情、絆がひしひしと伝わってくるような作品で、みなさんのエネルギーにとても心打たれました。その一員になれること、まだまだ夢見心地なんですが、しっかり初日に向けてやっていきたいなと思っております。
島田:私は『Endless SHOCK』を2回拝見して、EternalをDVDで拝見しました。初めて観させていただいた時に度肝を抜かれまして。物語では深い深い愛と絆が描かれていて、数え切れないほどのショーナンバー、ダンスナンバー、和太鼓もあるし、すごい迫力ある殺陣もあるし、階段落ちもあるし、フライングもあるし、とにかくありとあらゆるエンターテイメントの妙が詰め込まれていて、なんてすごい作品なんだろうなと圧倒されました。
同時に、光一さんがこの作品をどれだけの思いで進化させながら続けてこられたんだろうと。いつも感動し、力をいただいてきました。今回は、その渦中に入らせていただくので、本当にワクワクドキドキでいっぱいですけれども、本当に楽しみです。頑張ります。
北山:光一さんは覚えていないかもしれないですけど、僕にも「飽きただろ」と言ったんですよ(笑)。やっぱり僕も15歳ぐらいのときに観させていただいて、音楽一つ聴くにしても、当時のこと思い出します。年に1回見ると、自分がいろいろなところでお仕事をさせてもらっているのは、このジャニーさんの思いがあってなんだろうなとリセットさせてもらえる場所。もちろん作品も大好きですし、そんな思いで毎回『SHOCK』を観させてもらっていましたね。
大変さをエネルギーに変えて
「Endless SHOCK -Eternal-」福岡公演のポスタービジュアル。
ーーメインキャストが一新されますが、演出に関しての意図をぜひ。
堂本:またこうして新たなキャストで、今この状況をやっていくかというのを考えた時に、まぁ大変だと思うんですけど、このメンバーで共有することがすごく楽しみですし、ワクワクしています。先ほど言ったように、本編の配信をやった上で、Eternalをステージでやると決めたのは2日ほど前なので。勝利からしたら「え?嘘だろ?」と絶対に思ったと思う。
佐藤:思いました(笑)
堂本:昨日、勝利と電話で話して、すごく不安になっていたんですよ。『SHOCK』への思いが強すぎるからこそ、お届けできるのがどっちつかずになるのが嫌だと。思って当然だと思うんですけど、早速クレームを受けまして……(笑)
佐藤:クレームじゃないです!
堂本:話す中で、勝利は挑む気持ちが強いからこそなんだなと感じました。きっといいライバル役を仕上げてくれるだろうなと思いました。すごく大変だと思うんですけど、その大変さをエネルギーに変えてやりたいなと思っています。
Eternalというのは本編では語られなかった心のうちを語っていたりするので、稽古場が面白いことになると思うんですよね。本編を稽古した上で、Eternalのここをやってみようかと、自分の心の中身を掘り下げることができるんですよね。2つやらなくてはいけないから大変なんだけど、より掘り下げた稽古になるんじゃないかなと思っています。たとえ博多で本編をやるとなっても、北山にはEternalを覚えてもらおうかな(笑)
北山:僕、今日初めて聞くことがすごく多い!(笑)
堂本:今言ったことは冗談だけど。本来、舞台は1年以上前から予定を立ててやるわけじゃないですか。だけど本当に先が見えなくて。その中でも何かエンターテイメントのワクワクする気持ちをどうやったらお届けできるか考えた上での形となっておりますので、勝利にしても北山にしても大変なことだと思うんですけど、その大変さをエネルギーに変えてお客様にお届けしたいと思っています。難しい世の中ですけどね。
「光一さんはこの舞台を愛している」
ーー前田さんにお伺いします。コロナ禍で共に戦ってきた光一さんの印象的なエピソードを教えてください。
前田:光一さんは常に作品を進化させていく方でした。この9年間ご一緒した中で、特にこの2年間では、私たち自身の気持ちではなく、世の中がこういう状況だからこそ仕方がなく変えてしまわなくてはいけないわけです。その中で光一さんは私たち出演者に「明日から舞台辞める?それともやる?やるならどういう形がいいだろう?」と相談してくださったんですね。
私たちは今だからこそこの『Endless SHCOK』は、SHOW MUST GO ONでやらなくてはいけない作品で、意義があるんじゃないか。どんな形にせよ舞台をやりたいとみんなが言ったんです。そして光一さんは「うん、分かった。内容は頭の中で大体決まった」と。すごい早いんですね。
堂本:尻叩かれないと、僕やらないんですね(笑)
前田:次の日からは台本の内容も変えていきました。それぐらい光一さんはこの作品を愛してくださるし、私たちに意見を聞いてくださるぐらいですから、やっぱりなんとかしてたくさんのお客様に観ていただけるように。今の時代であっても考えてくださったんではないかと。素晴らしい、最高の演出家だと思いました。これからもきっとずっと続けていくでしょうが、どういう演出になるのか、どう進化させていくのか、ファンとしても、期待してしまいます。私も好きな作品なんです。
ーーエターナル・プロデューサーとしてジャニー喜多川さんのお名前があります。その点、どういう思いですか。
北山:毎回この作品を見ていると、すごくジャニーさんの香りがするというか、匂いを感じるというか。自分は21年間、こんなにいろんなことを教えてもらったんだと感じられる作品かなと思います。
佐藤:ジャニーさんは無謀なことしか言わない人だった。『Endless SHOCK』も命を削るぐらいやることで、美しさだったり美学だったりを強く感じます。光一さんもジャニーさんを受け継いでいるなと思ったのは、本編とEternalどちらもやるぞということ。ジャニーさんイズムというか、電話をしていて、ちょこちょこジャニーさんと電話しているんじゃないかなと思ったぐらい(笑)。最近近づいてきていますね(笑)
取材・文・撮影=五月女菜穂

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