ハラミちゃん

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【ハラミちゃん インタビュー】
年代をつなぐ架け橋だったり、
伝道師みたいな役割を果たしたい

1月4日に自身初の日本武道館公演を成功させたハラミちゃんからニューアルバム『ハラミ定食2~新メニュー揃いました!~』が届けられる。本作は幅広い年代/曲調のカバー11曲とオリジナル曲3曲が収録がされていて、彼女の音楽家/ピアニストとしての魅力を堪能できる一枚に仕上がった。新たなフェイズに入ったことを感じさせるハラミちゃんの最新の声をお届けしよう。

一番大事にしたのは
“年代を超える”ということ

新しいアルバムの制作はどんな構想のもと、いつ頃から始められたのでしょう?

CDを出そうという話は昨年の夏頃からしていました。今年の1月に日本武道館のライヴがあったんですけど、自分の第一章の節目という位置づけで“STREET PIANO in 日本武道館 ~ハラミちゃん947日目のキセキ~”というタイトルにしたんですね。新しいアルバムはそれを経て、ひとつ新しい…第二章じゃないですけど、新しさを感じてもらえるようなものを作りたいと話していたんです。そういうテーマのもとに『ハラミ定食2~新メニュー揃いました!~』を作りました。

意欲的な姿勢で制作に入ったんですね。今作はカバーソング11曲とオリジナル3曲という構成ですが、ピックアップするカバーソングはどんなふうに決めたのでしょう?

スタッフさんと話し合って収録日ギリギリまで悩んだんですけど、まず一番大事にしたのは“年代を超える”ということでした。邦楽で一番古いものは1979年の「異邦人」(久保田早紀)と「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)ですね。あとは、Queenの「BOHEMIAN RHAPSODY」(1975年)とか。その頃の楽曲から2019年に大ヒットした「夜に駆ける」(YOASOBI)まで、本当に昭和から令和までいろんなジャンルを収録したかったんです。自分は今までYouTubeに600本くらいストリートピアノのカバー動画をあげてきていて、視聴者さんからの声ですごく嬉しかったのが“ハラミちゃんのピアノで、この曲を知りました”という言葉なんです。“小学生の子がハラミちゃんの真似をして「異邦人」を弾いています”とか、逆に年配の方から“ハラミちゃんのおかげで、ずっと真夜中でいいのに。を知りました”という声をいただいたり。ピアノはひとつで全てを表現できるし、歌声がないぶんフラットな状態で楽曲の良さを伝えられる魅力的な楽器ですよね。だから、新しいアルバムはピアノを使っていろんな年代をつなぐ架け橋だったり、伝道師みたいな役割を果たすことができるものにしたいと思って、年代を超えることはすごく意識しました。

狙いどおり年代やジャンルなどを超えて、多くのリスナーが楽しめる作品になっています。今回のカバーソングは好きな曲が揃っていると思いますが、そんな中でも特に思い入れの深い曲を挙げるとしたら?

一番嬉しかったのは「BOHEMIAN RHAPSODY」です。私の両親はふたりともQueenが大好きで、小さい頃から家でよくQueenの曲が流れていたんです。私もいいなと思って聴いていたけど、彼らの曲は結構複雑で難しかったり、プログレっぽかったりして、小さい頃は完璧には耳コピができなかったんですよね。小さいながらQueenの曲は難しいと思っていたので、この活動をするにあたって今一度ちゃんと向き合ってみようという気持ちになりました。結果的に数ある曲の中でも母がすごく好きなこの曲をカバーさせていただくことにして。日本武道館のライヴに両親が来ていたので、“両親に向けて一曲弾きます”と言ってこの曲を弾かせていただいたんです。私が母親と一緒に過ごした時間は、Queenとともにあることが本当に多かったんですね。思い入れがすごくあるから入れたいと思ったし、「BOHEMIAN RHAPSODY」はものすごく展開が多くて、それをピアノ1本でどこまで再現できるかというのは自分にとって挑戦でした。それは新しいところを目指していくという、自分の第二章にもぴったりなんじゃないかなと思ったんですよ。洋楽をカバーするのは権利の面でハードルが高いことは知っていたので半ば諦めていたんですけど、収録の最終日から2日前くらいに “Queenは50周年なので、ぜひカバーして盛り上げてください”と返答があって収録できました。すごく嬉しかったですね。

願いが叶って良かったです。それに、「BOHEMIAN RHAPSODY」をピアノ1本で再現していることには圧倒されました。

そうですね…大変でした(笑)。もちろん弾き込めば技術的には問題ないんですけどね。すごく凝った構成ですけど、実はそれほど難易度が高いわけではない。それよりもフレディー・マーキュリーの苦悩があんなに詰まった曲を、こんな若造が完璧に理解できるわけがなくて…苦難だけではなくて、喜怒哀楽の全てが入っている曲ですから。そういう曲を演奏する精神面のほうが難しかったです。私は英語が全然分からないんですけど、この曲は最初と最後でちょっとニュアンスが違う言葉になるところがあるんですよ。そういうところも気になって、英語が得意な友達に電話でどういう違いがあるのかを教えてもらったりしましたね。それで、“だったらこの音をちょっと強めに弾かないといけないな”と考えたりとかして。そういう向き合い方をした曲です。
ハラミちゃん
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OKMusic編集部

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