LONGMAN、原点回帰のツアーが地元・
愛媛で閉幕 明るい未来を予感させる
発表も飛び出したツアーファイナルを
レポート

LONGMAN TOUR "BACK TO THE 20XX"

2022.2.27 松山 WstudioRED
インディーズ時代の5作品を各会場ごとに全曲演奏するというコンセプトツアー『LONGMAN TOUR "BACK TO THE 20XX"』。どのアルバムがどの会場で披露されるかは発表されない状態で、2月6日の高知公演を皮切りにスタートしたこのツアーがいよいよ2月27日愛媛公演でファイナルを迎えた。
松山 WstudioREDで演奏されることとなったアルバムは、2014年リリースのLONGMANにとってファースト・フル・アルバムであり、初の全国流通盤となった『Neverland』。ファイナルということで、既にどのアルバムが演奏されるかは想定済みのため、心の準備は万端!後は楽しむだけ!という気合いがスタート前の会場の雰囲気からもヒシヒシと伝わってくる。特に地元・愛媛県でもこの1枚でLONGMANを知ったというファンが多いこともあり、アルバムに収録されている思い出深い曲たちがライブで全曲聴けるという嬉しさをひっそりと共有し合う声も聞こえてきた。
LONGMAN
オープニングのSEに合わせて手拍子が始まると、ステージ袖からメンバーの気合十分の掛け声が会場までバッチリ漏れ聞こえてくるのも微笑ましい。1曲目はもちろん「Opening」。「LONGMANはじまるよっ!」でお馴染みのこのナンバーは今ではライブスタートの定番となったが、このアルバムに収録されたことがきっかけにもなっている。そのまま突入した「IN THIS WAY」、そしてツインボーカルならではの掛け合いが交錯する「1919」ではカラフルな照明に照らされて輝くメンバーの笑顔が眩しい。曲間でひらい(Gt/Vo)が「いろいろあるけど今日は楽しいだけの日にしよう!」と語りかけたように、地元・松山でのライブが約1年ぶりとなったLONGMANにとっても、オーディエンス同様に今日の凱旋をどれだけ楽しみにしていたかが伺える。間髪入れずに「So many men,So many minds」まで『Neverland』に収録されたナンバーで飛ばしていく。
LONGMAN
LONGMAN
「無事に愛媛に帰ってくることができましたー!」という報告と共に、ひらいがボケを連発すればほりほり(Dr)がツッコミをいれるというMCも健在。今日は“無音NG”というルールをメンバー間で決めていたらしく、そのタイミングを逃すまいという食い気味なツッコミにツッコミが入るという、笑い誘う場面も。「今だからこその楽しみ方で最後まで楽しんでいってください」と演奏された「Lazy」では、スカのリズムに合わせてフロア中がステップを踏み、続いて演奏された2019年リリースのメジャーデビュー・シングル「Wish on」では3人のアンサンブルが切なくもダイナミックに押し寄せてくる。サビのハーモニーに合わせ、かつてのライブの時のようにオーディエンスも心の中で歌い上げている様子が手に取るように感じられる。「愛媛に帰ってこられて幸せです」(ひらい)と演奏された「Back Home」では瀬戸内の海と柑橘を彷彿とさせるようなオレンジとブルーの照明がメンバーの凱旋を歓迎しているような印象にも見えた。そしてギターの軽快なカッティングに合わせクラップで迎えられた「Turning Away」まで新旧織り交ぜたセットリストで盛り上げていく中、今は歓声こそ出せないが全身で受け止め、楽しさを爆発させていくオーディエンスとの掛け合いで、会場のボルテージがさらに高まっていくのがヒシヒシと伝わってくる。
中盤の当時を振り返るMCでは、初めてのツアーで分からないことだらけだったこと、ドラムを会場に忘れて帰ってきてしまったこと、ほりほりをサービスエリアに残したまま走り出してしまった事など失敗談を連発。それでも8年経った今、このアルバムの曲たちで盛り上がれる感謝を伝えていた。
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後半戦はこの日のテーマ・アルバム『Neverland』の中から、メンバー3人でバンドとして最初に鳴らしたというその初期衝動が詰め込まれた「Offside」、ライブではなかなか演奏されなくなったレア曲「Nostalgia」ではひらいのギターソロがエモーショナルに響き渡る。恒例のエピソードトークが始まった瞬間思わず拍手が起こった「Cashier girl」ではこの8年間手放せなかった甘酸っぱい想いを昇華させるという場面も。最後のゾーンはそのままの勢いで、過去から現在へと引き戻す流れ。さわ(Ba/Vo)のハイトーンが冴える「Sunset」のサビの“悲しみを乗り越えたら 寂しさを乗り越えたら そこに意味があることはわかっているさ”という歌詞が、「わちゃわちゃと一緒に遊ぶライブから魅せるライブへと、どうやったらお客さんを楽しませることができるか模索しながらやってきた」とひらいが語った直前のMCとも呼応し、今を楽しんでもいいんだといつも以上に思わせてくれる。手拍子を使ったコール&レスポンスで一体感を味わった「Looking back」、大きくジャンプする「WALKING」、ホーンが爽快に弾けるラストの「Hello Youth」まで駆け抜ける頃には、2014年のリリース当時を懐かしんでいたオーディエンスの気持ちが、これからのLONGMANへと明らかに向けられていた。
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そして、本編以上に緊張の面持ちでさわが登場してきたアンコールは、バンドの公式インスタグラムでライブ配信されており、書き下ろし新曲「ライラ」が4月2日(土)より放送開始の読売テレビ・日本テレビ系29局ネットTVアニメ『ラブオールプレー』のエンディングテーマに決定したことを最速発表。さらには昨年5月にリリースされたミニ・アルバム『This is Youth』のツアーが、4月23日の熊本から7月2日の愛媛ファイナルまで全12公演行われることも発表された。地元愛媛からまた、彼らの新たな一歩が始まろうとしている。
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文=渡邊麻子 撮影=浜野カズシ
※記事内のライブ写真は、『LONGMAN TOUR "BACK TO THE 20XX"』代官山UNIT公演のものとなります。

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