BMKインタビュー 新たな挑戦を経て
成長を遂げた5人がChinozoプロデュー
スの新作「だって今日まで恋煩い」を
語る

5人組エンタメ集団・BMKが、3rdシングル「だって今日まで恋煩い」を2022年3月23日にリリースする。

「だって今日まで恋煩い」は、TVアニメ『デジモンゴーストゲーム』エンディング主題歌、「グッバイ宣言」などが話題のボカロP・Chinozoがプロデュースと、さまざまな方面で話題の一曲となっている。
「これまでのBMKの楽曲とはがらっと異なるような曲調」と語る今作を通して自身が成長した点や苦戦した点、そしてレコーディング時の裏話など、たっぷりと語ってくれた。
――2021年1月13日に、シングル「モンスターフライト」でメジャーデビューを果たしてから1年。長引くコロナ禍で大変なこともあるとは思いますが、グループとして、個人として、変化や成長を感じていたりもするのでしょうか。
三隅一輝:デビューシングル「モンスターフライト」、2ndシングル「Beat Monster」、そして3月にリリースする3rdシングル「だって今日まで恋煩い」とレコーディングを重ねてきた中で、個人的に歌うのがより好きになったし、ここのパートはこういうふうに歌おうっていうイメージが、デモ音源をいただいた段階で浮かぶようにもなったんですよ。デビュー当時は、レコーディングするとなるとものすごく緊張していたんですけど、最近は緊張するだけじゃなく楽しめるようになった、というのは自分的に大きな変化だし、成長だとも思います。
松岡拳紀介:僕は、デビュー以降いろいろなメディアの番組に出演させていただくようになって、カンペの読み方が上手になりました! 前までは、1枚のカンペにたくさんの情報が詰まっていると、途中でどこまで読んだかわからなくなってしまったり、同じ行をもう一度読んでしまいそうになったりしたんですけど、最近は落ち着けているというか、心に余裕を持って読めているということに最近気づいて、成長したな自分、と思っていたところです。
佐藤匠:カンペ頼りにならない言葉選びができたら、もっといいんですけどね!(笑)
松岡:いやいや、しっかり読めるようになったことだし、デビュー2年目はいついかなるときもカンペがあったらありがたい(笑)。
中原聡太:それだと事故がないからね(笑)。コロナの影響で、「モンスターフライト」と「Beat Monster」のときにはリリースイベントがあまりできなかったんですけど、「だって今日まで恋煩い」に関してはしっかり感染対策をした上で、リリースイベントを各地で行うことができていまして。できなかった期間があったからこそ、ステージに立つこと、ファンのみなさんに直接歌を届けることの大切さやありがたみをよりいっそう感じています。声を出すことはまだできなくても、目元の表情や大きな拍手からファンのみなさんの愛も伝わってくるので。ライブって楽しいな、素敵だなってステージに立つたびに心から思っています。
佐藤:うん、本当に。僕はですね、おっしゃっていただいたようにコロナ禍で大変なこともあるけど、みんなも僕たちも少しずつ新しい生活に慣れてきた中で、自分たちならではの表現や遊びを見つけることができたように思うんですよ。こういう世の中だからこそ、グループとしてだけではなく個人としてもできることがたくさんあるはずだし、直接会えなくても人を楽しませることはできる。この先エンターテインメントの世界で生きていくために必要なことを、この1年でたくさん学べました。
松岡拳紀介
――なるほど。どんな状況であっても、とらえ方次第でポジティブに進むことができますね。
佐藤:ありがとうございます! リーダー、ハードル上げといたよ!(笑)
米谷恭輔:みんないいこと言うから困るね(笑)。個人的には、この1年、同じことを続けられたんですよ。これまでは途中でどうしても挫けてしまっていたブログの毎日更新がちゃんとできたし、同じゲームのプレイ時間が1000時間超えたし。続けることの大変さはやっぱりありましたけど、SNS発信であれゲームであれ、ひとつのことに打ち込む達成感を得ることができたし、自信もつきました。
――継続は力なり、ですね。この1年でたくさん吸収してパワーアップしたみなさんがとても頼もしいです。3月23日にはいよいよ3rdシングル「だって今日まで恋煩い」がリリースされるわけですが、TikTok2021年上半期楽曲ランキング第1位を記録した話題曲「グッバイ宣言」で注目のボカロP・Chinozoさんがプロデュースした表題曲は、1月12日に配信リリースされ、BMK初の全編アニメーションによるミュージックビデオも話題となっていますね。
中原:Chinozoさんに楽曲提供いただけるという話を聞いたときは、本当にびっくりしました。これまでのBMKの楽曲とはがらっと異なるような曲調なので、デモ音源を聴いたときには本当に自分たちが合うのか、ちゃんと歌えるのかっていう不安もあったんですよ。
中原聡太
――抜群にキャッチーでいて、複雑なリズムや動きの激しいメロディにはボカロ曲ならではの難しさがありそうですもんね。
松岡:デモ音源の仮歌がボーカロイドの声で、まさにリズムもメロディも複雑だったから……自分たちがこれを本当に再現できるのかなっていう心配はやっぱりあって。
米谷:デモ音源の段階でボカロ曲として完成しているから、僕たちの声が入って大丈夫なのかな、こんなかわいらしい楽曲を僕らが歌って暑苦しくならないかな、とかって思っちゃったりもしてね(笑)。
中原:そうそう。でも、レコーディングしていくうちに、段々馴染んでいって。
三隅:レコーディングに向けて何度も歌ううちに感覚をつかむことができて、リリースイベントでいろんな場所で披露している今は、めちゃめちゃ楽しんで歌えています。
松岡:歌うほどに、「だって今日まで恋煩い」の魅力にどんどんはまっていっているよね。あと、いつもは最初から決まっている歌割りが、「だって今日まで恋煩い」に関しては決まっていなくて。全員が一度1曲全部歌った上で、Chinozoさんにパート割りをしていただいたんです。新鮮だったし、しっくりくるチョイスにさすがChinozoさん!って思いました。
米谷:歌っていると自然とテンションが高まるし、これまでBMKを知らなかったような方たちにも知ってもらうきっかけになる楽曲になったと思うし。「だって今日まで恋煩い」に出会えて、本当によかったです。海外の方からも、MVにコメントをいただけているもんね。
佐藤:スペインの方とかもいてね、めちゃめちゃ嬉しいですよ。テンポよくどんどん進んでいって気づけば口ずさみたくなるようなパワーがあるのが、Chinozoさんの楽曲。ボカロ曲はもちろん、Chinozoさんご自身が歌唱されている曲もたくさん聴いて研究したし、テレビアニメ『デジモンゴーストゲーム』のエンディング主題歌に相応しいものにもなるように、ということも心がけてレコーディングに臨みました。
佐藤匠
――そうやって新たな扉を開けるいっぽう、突き抜けた明るさやかわいらしさの中に、BMKらしい不屈の精神も感じ取ることができるなと。
佐藤:そうですね。弱気になることもあるけど、とりあえず突き進んでいこうぜ!っていう精神はBMKのポリシーに重なるものでもあって。あとは、Chinozoさんがテーマに掲げた“一途な恋”を歌うにあたっては照れくささもあったんですけど、初披露の時点で開き直ってパフォーマンスしました(笑)。
三隅:僕は、最後のフレーズの手前で“愛してる”って歌っているんですよ。これまで人生の中で誰かひとりに本当の「愛してる」を言えたらいいなって思って生きてきただけに、ファンの方に向けて歌う“愛してる”を毎回とても大切にしたくて、そのフレーズに入る前には一度気持ちを整えてから、真っ直ぐに届くようにありったけの想いを込めています。
佐藤:みかちゃん(三隅)の“愛してる”、めっちゃいいよ。
中原:うん。聴くたびに僕らにも愛が伝わってくる(笑)。
――というお話が三隅さんから出ましたが、それぞれ大事にしているフレーズや、歌っていてグっとくるフレーズがあるのではないでしょうか。
佐藤:米ちゃん(米谷)なんて、いいところいっぱい歌っているもんね。
米谷:ありがたいことに、歌い出しと最後を歌わせてもらっていて。責任重大な役割ではあるんですけど、毎回、楽し!って思っています(笑)。三隅の“愛してる”に続く最後の部分は、振付の立ち位置も、それまでセンターの松岡を下げて僕が前に出て……
松岡:「下げて」じゃなくて、自分からちゃんと下がってるから!(笑)
米谷:ごめんごめん(笑)。前に出て歌うっていうのがまたね、ちょっと楽しい(笑)。
中原:その最後の部分って、もともとは……
三隅:“愛してる”に続いて僕が担当する予定だったんですよ。でも、レコーディングが終わって完成した曲を聴いてみたら、最後で急に米谷の歌声が入ってきて。
中原:みかちゃんも下げられたんだ(笑)。
三隅:うん(笑)。でも、結果的にすごく米谷の歌声がはまっているから。
佐藤:さすがChinozoさんっていうね。ただ、個人的にはもう、ぐぬぬぬ!って思いながら血の涙を流していたら(笑)……そんな僕の悔しさを、優秀なマネージャーが察してくれて。YouTubeで公開している「だって今日まで恋煩い」のミュージックビデオのコメント欄にある、「このパートって何色の子ですか?? すっっっごい声が好きで.......」「黄色の佐藤匠くんです」っていうやりとりを写真に撮って、「よかったね」っていうメッセージとともに送ってくれたんですよ。声に惚れていただいて本当に嬉しいし、自分が歌う“この世界色付いては”というフレーズ、お気に入りです。
松岡:いやぁ、よかったよかった(笑)。僕は、1番のサビ前、“傷つく憂いすら ゴミ箱に捨てた”というところを歌っているんですけど、YouTubeのコメント欄に、「私は捨てずに綺麗に取っておきます」と書き込まれていて……
佐藤:僕が最初に触れちゃったわけだけど、今、YouTubeのコメント欄トークじゃなくて、大事にしているフレーズトークだからね!?(笑)
松岡:あ、そっか(笑)。でも、そのコメントを見てからは、捨てない人もいるんだって思いながら歌っているし、そういう考えもあるんだっていう気づきをもらえたんですよね。人だったり物だったり、人それぞれ大切な存在に向けての“好き”が詰まっている曲なので、誰にでも共感できる部分があるだろうなって思ったりもします。
中原:そうだね。僕は2番の最初“一の巻 キミのこと 忘れようとした日ありました”を歌っているんですけど、そういうネガティブさってリアルだし、ミュージックビデオでイラスト化された自分が泣いている姿を見てからは、重なるようにより感情的に歌おうと思うようになって。全編アニメーションという新しい挑戦のおかげで、ボーカリストとしてまた一歩進むことができました。
三隅一輝
――そんな「だって今日まで恋煩い」は、『デジモンゴーストゲーム』のエンディング主題歌として、子どもたちはじめ幅広い世代に愛されていきそうですね。
佐藤:アニメのエンディングシーンでも登場する“デジモンゴーストダンス”だったり、“「グッバイ宣言」ポーズ”だったり、ダンスパフォーマンスチーム・RAB(リアルアキバボーイズ)さんが監修してくださったダンスシーンも、ミュージックビデオで楽しんでいただいているみたいで。
――ダンスを真似したり、口ずさんだり。
佐藤:そうなんですよ。僕たち自身、いろいろなアニメソングで育ったので、「だって今日まで恋煩い」もたくさんの人に長く愛される曲になったら、本当に嬉しいです。
――いっぽう、デジモンゴーストゲーム盤とB盤に収録のカップリング曲「Monster G(ジーニアス)」は、かっこよさが際立つナンバーですね。
佐藤:ありがとうございます! 1stシングル表題曲「モンスターフライト」、2ndシングル「Beat Monster」に続き、“モンスター”シリーズ三部作の最終章となるのが、この「Monster G(ジーニアス)」なんですよ。「だって今日まで恋煩い」ではChinozoさんに新たな面を引き出していただいたわけですけど、「Monster G(ジーニアス)」は、これまで僕たちの楽曲に携わってくださっているYUU for YOUさん、Jam9のGiz'Moさんが作曲を、YUMIKOさんが作詞を手がけてくださっていて。怪物級に上昇していく!っていう決意を込めた「モンスターフライト」、宇宙からやってきたモンスターたちと一緒に踊り明かそうっていうポップな「Beat Monster」ときて、“内なる天才的なモンスター”に焦点を当てた、とてもBMKらしい楽曲になっております。
米谷恭輔
――“本読みだせば” “絵を描きだせば” “一度寝たなら” “写真撮りだせば” “プラモを買えば” “動画見だすと”など、呆れられがちな“あるある”を“天賦の才”だと認めてもらえるとは、ありがたいです。
佐藤:ダメなところだって思わないでいいんだよ、それも才能なんだよ、自信を持っていいんだよっていう。背中を押せるような曲になっていると思います。みかちゃんのラップもいいんですよ。
三隅:普段、ラップは松岡と中原が担当するんですけど、「Monster G(ジーニアス)」では、1番でも2番でも僕がラップを担当しまして……
松岡&中原:よかったよ、うん。
三隅:お、ありがとう(照)。「Beat Monster」K盤のカップリング曲「RED ZONE」がラップ調ナンバーで、そのレコーディングのあとくらいからラップに興味を持ち始めて、マネージャーやYUMIKO先生に「最近ラップにハマってます」っていうアピールをじわじわしていったら、今回チャンスをいただけました。まだまだ至らないところはあると思いますが、いろいろなアーティストのラップを聴いてスキルを磨いていきたいです。
米谷:期待してる! 「Monster G(ジーニアス)」は、個人パートもこれまでになくたくさんあるし、遊び心も楽しいし、ポジティブなメッセージはいろいろな人に刺さると思うんですよね。繰り返されるフレーズや振付は覚えやすかったりもするので、歌詞の通り“愛すべっきー”曲になっております。
中原:さっきたくみん(佐藤)が言ったみたいに、本当に僕たちらしい曲だよね。誰だってなにかの天才なんだよっていう自己肯定感が高まる「Monster G(ジーニアス)」は、歌っていても力をもらえます。
松岡:「だって今日まで恋煩い」もそうだけど、「Monster G(ジーニアス)」も気づけば口ずさんじゃいますもん。そうすると、いつの間にか一緒に暮らしている親も“ジ・ジ・ジ・ジ・ジ ジーニアス”って歌っていたりして(笑)。この調子で少しずつ日本中に広まっていったら楽しいなって想像するとニヤけちゃいますね。
――また、M盤に収録のスタイリッシュポップな「Puzzle」、K盤に収録のロマンティックな「ナガレボシ」と、今回もまたさまざまな表情で魅せてくれていますね。
中原:シングルを出させていただくたびに新しい表情がどんどん増えていっているなって自分たちでも思うよね。
佐藤:僕たち5人って好きな音楽のジャンルがバラバラなんですけど、いろいろなタイプの楽曲があることで、そういう個性も引き出してもらえているんだろうなということも感じています。
BMK
――「だって今日まで恋煩い」というシングルによってこの先のBMKがますます楽しみになっておりますが、2022年はどんな年にしたいと思っていますか?
米谷:SNSで触れてもらう30秒くらいの動画でも気になってもらえるように、歌もダンスもコメント力ももっともっと磨く1年にしたいなと個人的には思っています。
松岡:僕は海に行きたいです!
米谷:突然だな(笑)。どこの海がいいの?
松岡:神奈川とか。夏の海、開放感のある場所でライブをしてみたいです。
中原:僕は、なにかに興味を持ったらどんどん手を出していくタイプなんですけど、今年はSNSの更新だったり趣味だったり、これまで途中で諦めてしまったこと、続かなかったことに再挑戦しようと思っております。
佐藤:グループとしては、まずは「だって今日まで恋煩い」をたくさんの方に知っていただけるように、愛してもらえるように、たくさんの発信をしていかなきゃね。
三隅:うんうん。そして、日本レコード大賞新人賞獲得を目指したいです。その決意も込めて、「だって今日まで恋煩い」のアーティスト写真はゴールドの背景で撮っていたりもするので。BMKの魅力がより多くの人に伝わるように、全力を尽くします!

取材・文=杉江優花 撮影=大橋祐希

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