【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#244
シンガーソングライター・さだまさし
の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

音楽が自由にできる、自由に発言できる
、それが自由と平和の象徴だと思う。だ
からこの現場を我々音楽家は命がけで守
っていかなければならない

より

2022年は、さだまさしにとってデビュー50周年と70歳を迎える意味深い年。3月18日には新曲「証城寺の狸囃子 ’22」を配信、3月23日からは全国ツアーが始まり、6月1日には2年ぶりのオリジナルアルバム『孤悲』の発売など、精力的に活動を続けるさだ。今回の名言は、ツアーの初日公演(2022年3月23日)となった千葉県・市原市市民会館でのコンサートのレポートからの抜粋。

さだはステージ上で、この時間にゼレンスキー大統領の国会オンライン演説が行われていることに触れた。コンサートの11曲目の新曲「キエフから遠く離れて」(未定)を紹介するにあたり「どっちが良いとか悪いとか、どっちかに加担するとかではなしに、何も悪いことをしていない一般市民が命を奪われているってのは我慢ができなくってね。今度のアルバムに1曲書いてしまった」と語り、今回の名言に繋げている。

ウクライナの首都「キエフ」は「キイフ」「キーウ」とも呼ばれている。さだは「ウクライナの大使館から“キエフ”と呼ばないでくれって申し入れがあったそうです。“キエフ”ってのはロシア語読みなんですよね。アルバムになった時に“キイフ”なのか“キーウ”とするのかまだわかりませんが、今日はひとまず “キエフから遠く離れて”、このタイトルでお伝えしておきます」と前置きし、「音楽は平和の象徴」「平和が破られたら音楽の自由も奪われてしまう」という決意と危機感を持って「思ったことは伝えていこう」とファンに向かって明言した。

原子爆弾の被爆地の長崎県出身ということもあり、音楽活動はもとより、様々な方法で“平和”のメッセージを発信し続けてきた、さだだからこその重みのある言葉だ。2015年には、さだの曲名「風に立つライオン」にちなんだ名の公益財団法人 「風に立つライオン基金」を設立。自然災害を受けた被災地の復興支援活動を積極的に行い、災害に苦しむ人々を救っている。70歳を迎え、ますます元気なさだの活動に大いに注目したい。
さだまさし
1952年4月10日生まれ、長崎県長崎市出身。シンガーソングライター、小説家、タレント、國學院大學、東京藝術大学客員教授。1972年、フォークデュオのグレープを結成。1973年、「雪の朝」でメジャーデビュー。1974年、第2作目のシングル曲「精霊流し」がヒットし、「第16回日本レコード大賞」作詞賞を受賞。1976年、グレープ解散後、ソロ活動を始める。1977年「雨やどり」が大ヒット。その後、山口百恵に楽曲提供した「秋桜」や、「案山子」「関白宣言」などヒットを連発し、アーティストとして不動の地位を築く。ドキュメント映画『長江』(1980年)により約30億円もの負債を背負うことになるが、それがきっかけで、日本で最も多くのコンサートを行っている歌手として記録更新中(2020年8月17日のチャリティーコンサートで4,425回を達成)である。手掛けた楽曲は、550曲をこえる。現在も、ミュージシャンはもとより、タレントや小説家としても活動を続けている。2022年4月15日、大分県の日田市民文化会館(パトリア日田)大ホールにて、<さだまさしコンサートツアー2022〜孤悲〜>が開催予定。3月23日から始まった全国ツアーの最終日は、8月30日の川口総合文化センター リリア メインホールの予定。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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