ヴォーカリストに聞く『ディズニー・
オン・クラシック 〜夢とまほうの贈
りもの 2022』の聴きどころとは

ディズニー・アニメーションや映画の音楽を、オーケストラの生演奏と「二期会」に所属する実力派ヴォーカリストの歌で楽しめる音楽会『ディズニー・オン・クラシック 〜夢とまほうの贈りもの 2022』が2022年5月7日(土)の「舞浜アンフィシアター」(千葉県浦安市)を皮切りに、全国12都市で15公演を展開する。名作から第94回アカデミー賞で「歌曲賞」など3部門にノミネートされた新作『ミラベルと魔法だらけの家』まで、選りすぐりのディズニー作品をガラコンサート形式で届けるステージ。出演する高橋広奈(ソプラノ)、牧野元美(ソプラノ)、後藤春馬(バスバリトン)、菅原洋平(バリトン)に聴きどころなどを聞いた。
ディズニー・オン・クラシック 〜夢とまほうの贈りもの 2022/公演紹介映像|塔の上のラプンツェル アラジン ミラベルと魔法だらけの家 アナと雪の女王 蒸気船ウィリー 白雪姫 くまのプーさん
ーー高橋さん、後藤さんは今回『ディズニー・オン・クラシック』への出演は初めてですね。それぞれ意気込みを聞かせていただけますか。
高橋広奈:私は『白雪姫』と『ミラベルと魔法だらけの家』でソリストを務めます。「いつか王子様が」(白雪姫)は大好きな曲。自分がプリンセスになったつもりで歌いたいと思っています。
高橋広奈
後藤春馬:先ほど高橋さんと『白雪姫』について話をしていたのですが、高橋さんは東京ディズニーランド®︎に遊びに行くと、必ずパークの中にある(白雪姫の)“願いの井戸”に行くそうなんです。そのエピソードを聞いた時、根っからのプリンセスなんだなというか。白雪姫を演じるのではなくて、すでに白雪姫になられているんだなと感じました。
僕自身は、『ディズニー・オン・クラシック』は「感動した!」という声を出演者や、観に行かれた方に聞いていたので、とても楽しみにしています。僕は『アラジン』の「アラビアン・ナイト」などを歌わせていただく予定なのですが、聴くとワクワクする曲なので、観客のみなさまと一緒に『アラジン』の世界を楽しみたいと思っています。
菅原洋平:僕は昨年に続いて2度目の出演です。観客のみなさまが拍手やファンシーカラー★ダイヤモンド・ライト(ペンライト)を振って楽しんでいる様子を見て、温かくて愛に溢れたコンサートだなと感じました。今年も会場と一体になることができたらと思っています。
牧野元美:私は20、21年に続いての出演です。元々ディズニーの曲が大好きなので、いちファンとしても、楽しませていただきました。『ディズニー・オン・クラシック』は世代を問わず楽しむことができることが魅力。観客席で目を輝かせながらステージを見つめているファンの方の中には、ミッキーマウスのぬいぐるみを抱きしめていたり、昨年はミゲル(映画『リメンバー・ミー』の主人公)の衣装を着た方の姿もありました。手がちぎれるんじゃないかと思うほど大きな拍手をしてくださるのを見て、「ディズニーの力ってすごい」と改めて感じました。観客席からもたくさんのエネルギーをいただくことが出来るので、みなさんと再会できることを楽しみにしています。
牧野元美
ーー今年は公開30年の節目を迎える『アラジン』、また第94回アカデミー賞(R)長編アニメーション作品賞を受賞した『ミラベルと魔法だらけの家』などさまざまな作品を彩った楽曲を披露されますね。
牧野:私は1部で予定している『塔の上のラプンツェル』で菅原さんとの共演を楽しみにしています。昨年は敵対する役でしたが、今年は恋人役。「輝く未来」を歌うのですが、どんなステージになるのか……。日本で初公開される映像は、とてもロマンチックなものになると聞いたので、歌と共に楽しんでいただきたいです。後は、「レット・イット・ゴー~ありのままで」(映画『アナと雪の女王』)も楽しみですね。
菅原:僕も牧野さんとの共演を楽しみにしています。僕が歌うユージーンは「一人でゆっくり暮らすのが夢」という考えを持っていましたが、ラプンツェルと出会い交流することで、「彼女こそが守る世界だ」と気づいていくんです。お互いが大切な存在と気付いて「輝く未来」へと続いていくので、牧野さんと目をしっかり合わせて歌いたいです。2部では『アラジン』で「フレンド・ライク・ミー」を歌います。知らない人がいない名曲なので、研究をしてステージにコンサートに臨みたいと思っています。
後藤:『アラジン』では菅原さんと一緒に僕もステージに立ちます。ジャファーは「国を乗っ取ろう」と企んでいるすごい悪いやつなのですが、欲に忠実な部分は最高だと思っています。僕自身は、あまり自分の欲を表に出さないので、ジャファーが魔法の力を高めるために、信念を貫こう姿勢は「いいな」と思います。貫いたばかりに、ランプの中に入れられてしまいますが、強い姿に憧れます。
後藤春馬
高橋:『ミラベルと魔法だらけの家』では、田崎美香さんとソリストを務めます。オーケストラならではの壮大なアレンジを楽しんでいただきたいです。
ーー公演のタイトルに「夢とまほうの贈りもの」とあります。それぞれ「贈りもの」と感じる曲について教えていただけますか。
牧野:私は昨年の『ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会』で歌わせていただいた「時は永遠に」 (ディズニー実写映画『美女と野獣』)です。人の心にひしひしと伝わる愛のラブソングで、歌詞も曲も大好きです。混沌とした今、聴いて下さる方の心に響くように歌っていきたい曲です。
菅原:僕は昨年の『ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会』で鹿野浩史さんが歌われた「ゴー・ザ・ディスタンス」(映画『ヘラクレス』)です。コロナ禍で気持ちが沈みがちだったのですが、鹿野さんの歌に励まされました。
菅原洋平
後藤:僕は東日本大震災のチャリティーソングとして書き下ろされた「花は咲く」(作詞/岩井俊二、作曲/菅野よう子)です。2013年に岩手県の陸前高田市でボランティアとして歌わせていただく機会がありました。小さな集会場に10数人ほどが集まってくださったのですが、会場に入る前に津波でまっさらになった空き地に小さな花が咲いていることに気が付いたんです。歌っている時は、その情景が浮かんでボロボロと泣いてしまいました。今でも「花が咲く」を歌う際には、陸前高田で見た景色が浮かんで泣いてしまいます。
高橋:私は「ウィニー・ザ・プー」(映画『くまのプーさん』)です。今回の公演では1部で鹿野さんがソリストを務められる予定です。私は、幼い時から、プーさんが大好きで、部屋中にプーさんを飾っていたんです。学校での出来事、楽しかったこと、悲しいことなどもプーさんに話していました。私は岩手県出身なのですが、東日本大震災が起きた日は、家族の安否が分からなくて不安でした。連絡が取れるようになった時、「みんな大丈夫。ぬいぐるみも無事だよ」と写真を送ってもらったことを思い出しました。
ーー最後に『ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2022』を楽しみにしていらっしゃる方にメッセージをお願いいたします。
牧野:では、代表して私が。『ディズニー・オン・クラシック』は生のオーケストラと生の歌に合わせて、会場でしか見ることができない特別な映像を楽しむことができます。会場に足を運んでくださった方にしかできない体験は、素晴らしい時間になると思います。私たち歌い手にとっても生の演奏に合わせて歌うことができる、貴重なステージ。音楽の力を身体で感じ、自然と涙が出て来たことを覚えているので、感動的な空間を共有できたらと思います。
(左から)菅原洋平、高橋広奈、牧野元美、後藤春馬
取材・文=翡翠

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着