24年振りの再演 こまつ座第141回公演
『貧乏物語』4/5に開幕 スペシャル
トークショー開催決定

2022年4月5日(火)~24日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、こまつ座第141回公演『貧乏物語』が上演される。
本作は、日本のマルクス経済学の先駆者であり、大正時代にベストセラーとなった「貧乏物語」の作者でもある河上肇を本人は登場せず描く異色の評伝劇。
服役中のために主人不在となった河上家を舞台に、河上の妻、娘、お手伝いなどの女性6人が、表現も、言論も、思想ですらも厳しく制限されていた時代でもたくましく生きる姿を通じて「貧乏とは何か」「思想の転向」「家族のあり方」といったテーマを、井上ひさしの鋭くも暖かいまなざしで描く。
昭和初期の時代を映した平成の作品が令和の日本に届ける、色褪せないメッセージ。1998年の初演以来、様々な劇団によって上演されてきた本作、こまつ座では初演以来となる24年ぶりの再演となる。
舞台は昭和9年の春。日本の女性たちが自身の社会的な立場や在り方を模索し始めた時代。質素な長屋に集う個性豊かな6人のどこか可笑しくも考えさせられる軽快な会話劇。繰り広げられるやり取りから垣間見るそれぞれ抱える事情や思想、そしてあるべき姿を問う物語を今、この時代にこまつ座の舞台として復活する。
演出は初演に引き続き栗山民也、そして保坂知寿をはじめとした魅力的な6人の女優陣が出演する。
また『貧乏物語』をより楽しめるスペシャルトークショーの開催が決定した。出演者から見た舞台『貧乏物語』の魅力、演じる楽しみや苦労、こぼれ話が披露される。
栗山民也(演出)コメント
『貧乏物語』再演
24年ぶりなのです。なんだか、この『貧乏物語』の物語が頭にポカンと浮かびました。マルクス経済学者であった河上肇の、その周りを惑星のようにめぐる6人の女性たちに、どうしても会いたくなったのかもしれません。また、あのおしゃべりが無性に聴きたくなったのかも。だけどこの物語は、そう簡単なものではありません。河上家の一つのちゃぶ台を囲みながらのあの賑やかで屈託なく続くおしゃべりは、政府からの黒く熾烈な思想弾圧の影に取り込まれ、壊され消されていきます。どこか、ぽっかりと穴の空いてしまった今の時代だからこそ、この物語が必要だと思ったのかもしれません。
保坂知寿 コメント
こまつ座公演『貧乏物語』に出演させて頂くことになりました。言うまでもありませんが、素晴らしい戯曲です。エネルギーと、愛に満ちています。なんてキラキラした、力強い、芯の通った女性たち。台本から人物が飛び出して来そうです。そんな世界に身を置く機会を頂き、光栄に思っています。この混迷の時、当たり前にそこにあった演劇が、当たり前ではなくなりました。それでも、宝箱のような時代の産物は、今を生きる糧に、そして未来へ向かう力になるはず、だから、皆様に届けたい!そんな風に思っています。こまつ座さんは初めて参加させて頂きます。井上ひさしさんの聖地で、栗山民也さん演出、楽しみ過ぎます。
安藤 聖 コメント
念願のこまつ座さんに出演させていただくことになりました、安藤聖です。こまつ座さんのお芝居はこれまでも拝見していますが、自分がいざ舞台に立つ側になるのだと思うと、とてつもない緊張感と高揚感でざわつくばかりでいます。井上先生の書く戯曲からは、強い生命力を毎度受け取っています。今回やらせていただく『貧乏物語』 にも強い生命力はもちろん、登場人物が女性のみ、その女性達の凛と生きる逞しさ、勇ましさ、優しさ、美しさ、包容力、思考力、判断力、、、ここに上げきれないエネルギーがそこかしこに書かれています。私の身体と声と脳と言葉をフルに使って、この物語を生きてみます。よろしくお願いします!
山﨑 薫 コメント
井上ひさしさんの言葉にはいつもハッとさせられ、身の引き締まる思いになります。『貧乏物語』を読んで、朗らかな気持ちになり、勇気をもらいました。井上さんの言葉に触 れるたび、自分がついつい忘れてしまいがちな事、そして世の中や世界に、誠実に愛を持って接したくなります。また魅力溢れる俳優の皆様との共演に心踊っております。『日本人のへそ』では小学生、やくざ、ストリッパー等たくさんの役を演じましたが、今回は一役! 井上作品において、ひとりの役を演じるのは初めてで、不思議な緊張感があります。早替えがないのだな!と。稽古時の栗山さんの言葉が早く聞きたくて、書き留めたくて、体現してみたくて、今から稽古が待ち遠しいです。
枝元 萌 コメント
こまつ座に出演させて頂くのは、この作品で3回目になりますが、回を重ねる度、緊張感で背筋が伸びる思いです。それくらい井上ひさし先生の作品には生きる力がみなぎっていて、腹の底から溢れ出る言葉言葉!その言葉に圧倒されるのです。自分がそこにちゃんと立っていないと作品に負けてしまいそうになる。今回の作品も凄いです!パワフルです!女6人舞台の上でどう生きるか、助け合い鼓舞し合い、この座組にしかできない 『貧乏物語』を作っていけたらと思います。
松熊つる松 コメント
デビューして30年目の節目に、こまつ座さんに出演出来るとは、夢にも思っていませんでした。キャスティングの知らせを受けた時には、電話口で「やったー!」と叫びました。幼い頃に観た『十一ぴきのねこ』 。養成所の卒業公演(故鈴木完一郎演出)で、『日本人のへそ』のヘレンさんを演じさせて頂いてから、こまつ座さんの公演を拝見する度に憧れが増しておりました。『貧乏物語』の竹内早苗は、設定年齢が28歳。私の実年齢を考えると笑ってしまうくらいギャップがありますが、物語の中での彼女の「気付き」や成長を応援したくなる気持ちでい っぱいです。演じるのが楽しみです。お客様にも楽しんで頂けるよう頑張るぞー!と胸を熱くしております。
那須 凜 コメント
初めてこまつ座さんに参加させていただきます。そして初めて井上ひさしさんの本に挑みます。お芝居を始める前に客席から観ていたこまつ座さんの舞台は、可笑しくて愚かしくてそして愛に溢れていて、何も分からなかった私にも深い感動を与えてくれました。まさか自分がその舞台に立つことになるなんて、夢のようです。私は27歳新劇女優の役です。私自身、27歳のそして現代の新劇劇団の女優です。最初は思わず笑ってしまいましたが、彼女達を取り巻く時代の荒波の中で「舞台に立ちたい!」と渇望し叫ぶ彼女に、今私たちがこうして舞台をお客様に 届けられることの重みと奇跡を強く感じました。怒涛の時代の中でも、力強く美しく高らかに生きる女性達に敬意を持って演じたいと思います。劇場でお待ちしております!

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