【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#245
歌手・田原俊彦の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

僕みたいに一匹狼で戦ってる人は周りか
ら噛まれっぱなしだけど、それも段々慣
れてくるんだよね

より

2021年2月に還暦を、2022年にはデビュー43年目を迎えた“永遠のアイドル”田原俊彦。このインタビューでは、田原が15歳でジャニーズに入所してからの合宿生活、アイドル全盛の1980年代、ジャニーズ独立後に見えた世界、ジャニー喜多川との思い出など、日本の芸能史において貴重な証言の数々が引き出されている。

田原は、1991年に個人事務所を立ち上げ、人気絶頂中の1994年、33歳の時に15年間在籍したジャニーズ事務所を離れ独立。それを機にテレビ出演も少なくなった。田原は当時について「ジャニーズの子との共演は絶対NGになったし、それは今も続いている。今で言う忖度っていうの? テレビ局側が気にしてるんだから、僕にはどうしようもなかった」と振り返っている。この逆境を「逆に、叩かれて『よーし』って燃えた部分もあったよ。僕にはジャニーさんから教わったスキルがいっぱいあるし、歌って踊ったら誰にも負けない自信もあったからさ」と、乗り越えてきたと明かす。今回の名言に加え「僕は田原俊彦だから、いつもメンタル、心の準備はしてる。たぶんそこが普通の人と違うところだと思う」と言い切れる姿勢が、今も活躍を続ける理由に思えてくる。

近年、芸能事務所を離れて独立するタレントも多いが、芸能人ではなくとも似たようなことが起こるものである。今回の名言はそんな人たちへのメッセージのようにも聞こえる。「何だってできるはずだよ。1度きりの人生だもん、自分で絵を描かないと」という読者へのエールにも、厳しい世界を生き抜いてきた田原らしさが溢れている。
田原俊彦(たはらとしひこ)
1961年2月28日、神奈川県横浜市に生まれる。歌手、俳優、タレント。1976年、ジャニーズ事務所に入門。1979年、川崎麻世のバックコーラス&ダンスグループ・ピラミッドに参加。1979年、学園ドラマ『3年B組金八先生』に沢村正治役で出演し俳優デビュー。近藤真彦、野村義雄らとともに、「たのきんトリオ」と呼ばれ、人気を集める。1980年、音楽番組『レッツゴーヤング』(NHK)に番組の専属グループ・サンデーズのメンバーとして出演。1980年、「哀愁でいと」で歌手デビュー。同年、『第22回日本レコード大賞』最優秀新人賞、『第11回日本歌謡大賞』放送音楽新人賞などを受賞。1988年、テレビドラマ『教師びんびん物語』に主演。同番組の主題歌「抱きしめてTONIGHT」が大ヒットを記録。1991年、個人事務所DOUBLE“T”PROJECTを設立。1994年、ジャニーズ事務所から独立。2006年、インターネットラジオ番組「田原俊彦DOUBLE“T”リラックスタイム」を開始。2009年4月、田原俊彦デビュー30周年記念プロジェクト公式サイトを設立。2017年、68枚目のシングル『フェミニスト』発売を発表。11年ぶりのメジャー復帰となる。2022年7月16日、群馬・伊勢崎市文化会館大ホールを皮切りに、全国ツアー<TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2022>を開催。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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