Awitch、JP THE WAVY、OZworldらが新
フェス『Grooving Jam』2日目に登場
、桜咲く大阪城公園に拍手喝采を巻き
起こす

『Grooving Jam』2022.3.27(SUN)大阪・大阪城野外音楽堂
3月26日(土)、27日(日)に大阪・大阪城野外音楽堂で野外音楽イベント『Grooving Jam』が開催された。自然を感じる都会のオアシス・大阪城公園で音楽とファッション、グルメを一挙に楽しめる一体型野外イベントとしてスタートした。雨模様の初日とは打って変わって、桜が咲き乱れる春うららかな晴天のなか繰り広げられた、2日目のステージ模様をお届けする。
EMI 撮影=オフィシャル提供(新保レン)
雨続きだった初日とは一転、朝から雲ひとつない晴天となった2日目。この日はMC EMIが「早いうちから皆さんのヴァイブス上がってるか、チェックするんで!」と、開場からDJとともにご機嫌なナンバーで会場の雰囲気を盛り上げていく。
EMI 撮影=オフィシャル提供(新保レン)
Bleecker Chrome
この日のオープニングアクトは、ラップスキルや歌唱力はもちろん、メンバー自らソングライティングやビートメイキングをこなすなどセルフプロデュース能力の高さも高く評価される、東京発のヒップホップユニット・Bleecker Chrome。3月30日(水)にリリースした1stアルバム『SEVEN THIRTY ONE』からの新曲やエモーショナルなトラックと透明感ある歌声が印象的な「14」など、個性あるナンバーを連投。Xinの勝気だけれど刹那的な歌声と、KENYAの感情揺さぶる歌声、そして互いを高め合うラップスキル。正反対の個性をぶつけあって、短い時間ながらも唯一無二のステージを披露。
Bleecker Chrome
Yo-Sea
Yo-Sea
トップバッターはエモーショナルなフローと美声で注目を集めるR&BシンガーのYo-Sea。1曲目「Tokyo」で甘くメロウな歌声を響かせたかと思えば、「Night Ship」で波風を感じながら漂うようにチルなサウンドでオーディエンスを心地よく揺さぶっていく。「みんな自由に音に乗って欲しいです」という言葉を受け、KANDYTOWNのラッパー・Gottzとコラボした「Neon Step」では軽やかなダンストラックと甘い歌声に誘われ、ご機嫌に踊る観客たち。
Yo-Sea
スローなR&Bサウンドに心癒さる「Coconuts」、甘さの増した美声からは腰抜けになりそうなほどのエロスさえ感じてしまう。かと思えば、若手女性R&Bシンガー・KAHOHとコラボしたラブソング「Rendezvous」ではノスタルジックなシティポップのトラックに乗せたグルーヴィな歌声で男らしさをアピール。さらに「フェスに合っていたからやりたくって。自由にのってね」と、現在制作中の1stアルバムから新曲をいち早く披露。ラストはウクライナをはじめとする世界情勢を憂いつつ、「チャンスがあれば明日からその一歩が変えられる。自分には音楽があって、ライブができる。音楽は自由だから」と、Ry-laxとコラボした「22VISION」で力強い歌声を響かせ、多彩な歌声で観客の視線を奪っていく。
Yo-Sea
Rude-α
二番手は沖縄出身の新世代ラッパー、Rude-α。ドラマやアニメ、CMソングに楽曲が採用されるなど、HIPHOPシーンだけでなく多方面からその存在を知られる若手再注目株だ。「分からなくていいから。音に任せて、心踊らせてくれたらライブというグルーヴができるから」と、「wonder」から前へ突き進もうとするポジティブなリリック、堂々としたパフォーマンスで観客のテンションをがっちりとアジテートしていく。現在は地元沖縄で活動を展開する彼。東京での活動を振り返って制作したという新曲のタイトルはなんと「パパ活東京」。まさかのワードセレクトに笑いつつも、遊び心満点の楽曲に観客もご機嫌だ。
Rude-α
「ホントに音楽好きだな、お前ら!」と、沖縄なまりの言葉で久しぶりの野外ライブにハイテンションで言葉をかける彼。尊敬する祖父からの「夢を諦めるな。叶えろ」という言葉を信じ、これからも音楽に、ヒップホップに活かされている自分自身を鼓舞していきたいと、「Happiness」「It’ s only love」など心温まるナンバーを披露。ラストは地元沖縄の仲間と三線の音色とともに、沖縄への「想い」を形にした「うむい」を。フリースタイルで想いを詰め込んだステージ、観客からは温かな称賛の拍手が届けられた。
Rude-α
グルメやファッションも楽しめるのが魅力
リメイクブランド「HOWU」やプリントスタジオ「KODOWORK」が出店 撮影=編集部
『Grooving Jam』では、ステージ転換の合間にも楽しめるグルメ、ファッションのブースを展開。リメイクブランド「HOWU」のブースではオリジナルブランドのほか、アメリカから仕入れた古着やリメイクアイテムを販売。ほかにも、西日本を中心に活動するプリントスタジオ「KODOWORK」はシルクスクリーン技術を使い、オーダーメイドでイベントオリジナルTシャツなどにその場でイラストをプリント。オリジナル感満載のアイテムはイベントの思い出にもなると、たくさんの観客が集まっていた。
OZworld
OZworld
イベント中盤には同じく沖縄出身のラッパー・OZworldが登場。国内トップのアーティストはもちろん、海外アーティストとのコラボも実現させるなど、超異端な才能でシーンの核に迫りつつある彼。インパクト大のド派手なローブを羽織って姿を現すと、まずは手始めに「あさがたのミートパスタ教」でオーディエンスの反応をチェック。3月にリリースされたばかりの「Over Zenith」では観客の反応は上々ながらも、感染症対策の徹底のため歓声が出せない……。そこへ、観客のためにとDJが大歓声の効果音をエフェクトで入れ込むなど遊び心もプラス。
OZworld
「大阪なのでこの曲を。友達を連れてきました」と、関西を拠点に活動するヒップホップユニット・Gang Ageを呼び込み、共にコラボした「Doing Nothing」を披露。開放感ある野外の会場が一気に夜の雰囲気を孕んでいくと、そのままYoutube再生回数1千万回超えのキラーチューン「Peter sun」へ。トラックの中毒性、耳に残りまくるフックと、どれをとってもOZworldの世界観に満ちあふれている。ステージ後半は「自分自身を肯定しよう」と、一度は音楽を辞めようとした自身の体験を綴った「OKU」や、アジアンテイストの神秘的なトラックにネイチャーなリリックが走る「龍~RAW~」と、多彩な表情を見せていく。ラストは前日の深夜に急遽出演が決まったという、同郷のシンガー・佐久間龍星がギターで参加し「NINOKUNI」をアコースティック版で歌い上げるなど、特別感満載のステージで観客を魅了。
OZworld
JP THE WAVY
JP THE WAVYはダンサー出身ということもあって、4人のダンサーを引き連れステージに登場。1曲目「WAVEBODY」が始まると、フィーチャリングで参加するOZworldがステージにイン。互いの個性あふれるバースに観客は大興奮。ユニークなリズムとビートで突き進む「We Comin(f**k dat s**t)」、夏が待ち遠しくなるフックが連なる「NAMI」と、テンポよく楽曲を繋げていく。

JP THE WAVY

バスケのドリブル音をミキシングしたり、<塁八村>を連呼しまくる「Louis 8」で音遊びの極致を体感させると、ライブ後半は客演のナンバーを連投。「なんでも言っちゃって(LEX)」「DoCoDeMo DooR(CrazyBoy)」「GOOD VIBES ONLY(SALU)」と、個性の異なるアーティストとのコラボでも確固たる個性を誇示。

JP THE WAVY

もちろんオリジナル曲でもしっかりと観客を誘引していく。韓国の人気ラッパー・Sik-Kが日本語ラップで参加した「Just A Lil Bit」、「LIKE I LOVE YOU」とストレートなラブソングで会場をメロウな空気で包み込んでいく。ライブ後半にはYo-seaがゲストに登場し、ライブ初歌唱の「Real Life」を披露。観客そっちのけで「オレがブチ上がるわ~」と感慨深げにコメントするが、さらりとゲストが登場できちゃうのもヒップホップシーンならではのステージだろう。ラストは海外にまでその存在を知らしめた「Bushido」で締め、他を圧倒するパフォーマンスで駆け抜けていった。
JP THE WAVY
Awitch
2日目のトリを飾るのは、つい先日、武道館でのワンマンライブを終えたばかりのAwitch。ステージの始まりを飾るのは、3月にリリースしたアルバム『Queendom』の表題曲「Queendom」。自身の半生やこれからの未来、HIPHOPに懸ける覚悟、武道館に立つ理由を綴ったノンフィクションなナンバーは彼女自身を鼓舞するようで、ステージセンターにしっかと立つ姿に目が釘付けになってしまう。強い眼差しと不敵な笑みを投げかけフロアを煽る「Shook Shook」では、「Do You know my name,Osaka?」と問いかける強気な姿勢に堪らなくゾクゾクしてしまう。カオティックなトラックにスリリングなリリックを妖艶に歌い上げる「洗脳」と、たった数曲で自身の強さも知性も剥き出しにさらしていく。
Awich
集まった観客に感謝の気持ちを伝え「女の子たちだけじゃない。居場所がない人、選択肢がない人、選ばれることを待っている人へ。選択肢は自分たちにある」と、「どれにしようかな」へ。ステージのギリギリまでオーディエンスに近寄って顔を近づけるように歌いあげる姿に、応えるように前のめりになってステージに魅入る観客たち。芯の強さ、優しさを見せる「Revenge」では、観客がスマホのライトを掲げてステージを照らす。夜に輝く無数の光を見つめ、愛し気な表情を見せる彼女。
Awich
ライブ後半はさらに強さを増していく。フィーメールラッパーとしてこれまで数えきれないほどの野次を受けてきたという彼女。横からごちゃごちゃいう奴に言うことはこれだけ、と「マジお前ダレ? 武道館立ってから言えよ!」とこれ以上ない説得力強すぎなセリフを放ち「WHORU?」へ。
Awich
観客は瞬間瞬間のパワーを捉えようとカメラを構えるが、そこには収まりきらないパワーが満ち溢れていた。その後も「GILA GILA」でJP THE WAVYとバチバチな掛け合いを見せつけ、ラスト「BAD BAD」では官能的で柔らかな歌声を響かせ、全12曲をピースフルにパフォーマンスし続けた彼女にこの日一番の称賛の拍手が届けられた。
Awich
自然の中で極上のグルーヴを感じながら、ファッションもグルメも楽しめる新しい音楽イベント『Grooving Jam』。今年始まったばかりの野外フェスだか、スタートは上々。次回の開催に期待したい。
1日目のレポートは→こちら
取材・文=黒田奈保子 写真=オフィシャル提供(河上良)

また、『Grooving Jam』のextra showが、5月20日(金)に大阪・梅田シャングリラでの開催が決定した。初日に出演したaimiと、2日目のBleecker Chromeの藤田織也のほか、ZIN、Sincereといった気鋭のアーティストが集結している。こちらも要チェック!

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