串田和美、ライフワークともいえる『
スカパン』を7年ぶりに上演 大森博
史、小日向文世らが共演

2022年10月、長野・茨城・福岡・神奈川にて、串田和美のライフワーク作品である作品『スカパン』が上演されることが決定した。
本作は、1994年、串田和美が主宰の「オンシアター自由劇場」として当時、芸術監督を務めていたシアターコクーンにて初演。翌95年には本国フランス・アヴィニョン演劇祭で上演。芸術監督(当時※現・総監督)を務める、まつもと市民芸術館では2004年の柿落とし記念公演、13年には同館10周年記念プログラムの大きな柱として再演。さらに15年には、シビウ国際演劇祭に正式招聘され、凱旋公演では、松本市内3ヶ所、屋外でも上演するなど、串田和美が節目毎に上演してきたライフワークとも言える人気作品だ。
原作はモリエールの晩年の傑作『スカパンの悪巧み』。古典フランス喜劇を、現代の我々が実感を持てる作品に脚色し直し、誕生した『スカパン』。 今回の公演でも、串田自身がスカパンを演じる。
またオクターヴの父親アルガント役に国内外さまざまな演出家の作品で独特な存在感が光る大森博史、そしてレアンドルの父親ジェロント役に、ドラマ、映画、舞台とジャンルを超え、コミカルな役からシリアスな役まで巧みに演じるオールラウンドプレーヤーにして、実力派俳優として幅広い世代から支持され続ける小日向文世が決定。かつて串田が主宰していた「オンシアター自由劇場」で鎬しのぎを削りあい、初演時にも出演した3人が再び共演する。
そしてもう一つ特筆すべきは2組の親子共演。串田和美の息子で昨年、本格的な舞台デビューをはたした串田十二夜がレアンドル役、そして小日向文世の長男で俳優として舞台、大河ドラマ等にも出演、活躍の場を広げる小日向星一がオクターヴ役として出演。小日向親子の舞台での共演は本作が初めてとなる。
その他、武居卓、皆本麻帆、湯川ひな、細川貴司、下地尚子と個性豊かなメンバーが集結致した。
単なる再演ではなく上演のたびに作品を熟成させていく演出家・串田和美。2022年に80歳を迎える串田の渾身の『スカパン』に期待しよう。
【あらすじ】
舞台は港町ナポリ、スカパンは、口がうまくて世渡り上手。仲間のシルヴェストルは器用な彼がちょっとうらやましい。彼らはそれぞれオクターヴとレアンドルの従僕。年頃の二人は揃って恋に夢中だ。イアサントと勝手に籍まで入れたオクターヴ。何も知らない父親が、突然、結婚話を持ってきた。資産家の父親に逆らったら、何の取り柄もないオクターヴは間違いなく一文無し。……どうしよう?  同じ頃、レアンドルは大好きなゼルビネットをジプシーから取り返すため膨大な金が必要に。しかも残された時間はあと2時間。 ......どうしよう? たすけて!スカパン! 「それじゃあその金はね、あんたらの親父さんからいただくことにしましょう」どうやら秘策があるらしい。スカパンは、いったいどんな手を使うのか?そして愛し合う恋人たちの恋の行方はいかに?

串田和美 コメント
まだ僕が俳優学校に通っていた19歳か20歳の頃、フランスのコメディ・フランセーズによる来日公演『スカパンの悪だくみ』を観た思い出は、今でも記憶に残っています。
それから数十年後、自分なりのスカパン像をつくり上げて演じたのが1994年のシアターコクーン。モリエールの芝居には、喜劇と言い切れない不思議な憂鬱感が漂っていて、そこを面白がることで現代性を発見できたような手応えがありました。その後、フランスのアヴィニョンやルーマニアのシビウ、水戸芸術館など国内外で上演を重ね、芸術監督を務めるまつもと市民芸術館のオープニングでもこの作品を選びました。
このライフワークとも言える作品に、今回、オンシアター自由劇場で一緒に芝居をつくっていた大森博史さんと小日向文世さんが参加してくれます。お互い「演劇勘、鈍ってないだろうな?」とピリッとした緊張感もあるでしょうし、同時になんとも言葉に言い表せない、どこかが通じているような感覚もある。しかも小日向さんの息子である星一くん、僕の息子十二夜も出演し、二世代が揃うユニークな座組みになりました。この一座で、FESTA 松本を皮切りに、水戸芸術館、北九州芸術劇場、KAAT 神奈川芸術劇場をまわります。
スカパンはいつも一生懸命で、人を面白がらせたり、「しょうがないな」と言いつつ若者たちのために一肌脱ぐ人間。正義感とも違う「そうせざるを得ない性分」なんでしょう。この生き様は何度演じても飽きないですし、また演じられることに、大きな喜びを感じています。

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