街が寝静まった事を確認して、

心のモヤモヤを吐き出すイラスト説明系連載☆

私の心にひっかかって、揺らしていく、そんな唄たち。リンクする想いや情景を絵にしてお送りします。

気になる言葉は、木になる言ノ葉。1つの「言葉」が1つの意味だけじゃない、そんな言葉の面白さをグラフィックスや写真と一緒に書いていけたらと思います。

唄では表現し切れない、濡れ出る世界観を絵に納める。この連載では、自分の内面を改めて見直すという意味も込めて、見てくれる皆様に敢えて絵の解説をしてみようと思う。

はじめまして。福島出身在住。シンガーソングライターの片平里菜です。ここでは、『誰も知らない自分がいた』そんな新しい自分に出会えた音楽、わたしのルーツとなる音楽を紹介していきます。

　水道橋の駅を降りるとビルの向こうに昇ったばかりのスーパームーン。“あまざらし”名義を復活させた一夜限りのライヴは、彼方に巨大な月の存在を感じながら静かに始まった。

　今回の会場は緑に囲まれた場所で、周囲に屋台が登場。ステージにはヤシの木や籐の椅子が置かれ、南国リゾートを思わせる雰囲気だ。ライヴ前半は、やなぎなぎの繊細な声を楽しめるアコースティック曲中心の構成。カバー曲コーナーではライヴタイトルにちなみ、Galileo Galileiの「青い栞」など“青”をテーマにした楽曲も披露した。バンドメンバーがコーラスで参加したり、休憩時間に会場で流れるラジオ放送のゲストになっていたりと、やなぎなぎとバンドの結束力の高さを感じた。後半は「三つ葉の結びめ」「クロスロード」といったアップテンポの曲もふんだんに演奏され、観客も総立ちで声援を送る。そして、アンコールの「You can count on me」で、やなぎなぎはエレキギターに挑戦。新しいアイデアをどんどん実践する彼女のアグレッシブな面が随所に光るライヴとなった。

　通算3度目の野音ワンマンは、タイトル通りお祭り感満載のエンターテインメントなライヴ。FEVER気分に火を付けるギラギラなディスコ仕様のセットの中、LM.C流のアガるダンスロックチューンが披露され、中盤ではmaya（Vo）とAiji（Gu）が大歓声の中、トロッコに乗って中央のサブステージへ移動して炸裂。夏の彼らに欠かせない「EDO FUNK」では紅白の提灯が出現し、野音が夏祭り会場に変身した。メインステージに戻った後は希望者100人近くのファンと共演する参加型パーティーが繰り広げられるなど、LM.Cのライヴの楽しさがぎゅうぎゅうに詰まった、一瞬たりとも飽きさせない展開に。12月中旬にアルバム『PERFECT RAINBOW』を発売することも発表。なお、mayaによると開催未定の次回の野音のタイトルは“Back to the Fever!!!!”だとか。乞うご期待！

急成長を続ける硬派ロックンロールバンドがついに1stフルアルバムをリリース。四季を表現した多彩な12曲はサウンドのみならず、独特な言葉のセンスも聴きどころだ。 取材：山口智男

レディー・ガガを手がけたニコラ・フォルミケッティが、日本版レディー・ガガを発掘すべく行なったオーディションで選ばれた3人からなるcolor-code。既成概念を覆すファッションと楽曲を抱え、ついに衝撃のメジャーデビュー！ 取材：吉田可奈

1年半振りとなるフルアルバム『Make A New World』は全曲が新曲！　まさに渾身の一枚となった本作は、ベスト盤さながらにNoGoDが持つさまざまな表情が垣間見られ、団長（Vo）も“バンドの進化が確実に出ている”と語っている。 取材：土内 昇

　“ROCK × ORCHESTRA”…特にHR/HM系のロックとクラシック音楽は親和性が高いため、海外では古くからDeep Purpleをはじめ、METALLICAやYngwie Malmsteen、日本でもX JAPANや布袋寅泰がやっていたが、バンドやギタリストではなく、ロックシンガーとなるとあまり聞かない。もちろん、ポップス系のシンガーであればJUJUや倉木麻衣など名前を挙げばきりがないのだが、そこは趣が違うのだ。約70名のオーケストラをバックに歌うという感じではなく、対等…いや、むしろVS。だからこそドラマチックに構築された楽曲の中で主役が目まぐるしく変わっていき、壮大や荘厳を超えた、パワー感もあれば、包容力もある音像が構築されていく。“ROCK QUEEN × ORCHESTRA”とタイトルに掲げられた浜田麻里のシンフォニック・コンサートは、まさにそんなライヴだった。生の音だからこその温もりあり、多重奏だからこその響きに何度も体が震えたーー。

　デビュー5周年を迎え、目標としていた日本武道館の大舞台に立ったHilcrhyme。TOC（MC）とDJ KATSU（DJ）のふたりによる「リサイタル」で幕を開けると、のっけから武道館をクラブに変え、コール＆レスポンスで会場をひとつする。そして、“この日をどれだけの人たちが楽しみにしてきたか分かっているつもりです。満員御礼ありがとうございます”とTOCが挨拶代わりのMCを入れ、“武道館は生です”と続ける。その言葉が意味していたのは、今宵はバンド編成ということ。以降はバンドメンバーとHilcrhyme Crewである6名のダンサーとともに、体温を感じさせる音像とパフォーマンスでもって、武道館の空間をHilcrhymeの色に染め上げた。また、バンドとのセッションで観る者を魅了したDJ KATSUのソロタイム「SEA BREEZE」、ディープなヒップホップチューンを披露したTOCのソロタイム「BirthDay」をはじめ、ラッパーのBOXERやヒューマンビートボクサーのHIKAKIN、SUNSQRITTの2人をフィーチャーした楽曲などスペシャルなメニューも用意。もちろん、メジャーデビュー曲の「純也と真菜実」や意思表明的な「NOISE」、大ヒットナンバー「春夏秋冬」も披露され、全30曲、約3時間半に及ぶライヴが繰り広げられた。

　今年3月にサポートメンバーだった誠果（Manipulator＆Sax）を正式メンバーとして迎え、6人体制となったUVERworld。その勢いは止まるところを知らないと言わんばかりに、新体制発表後も休む間もなく、コンスタントにライヴ活動を続けてきた。そんな彼らの新体制初のアルバム『Ø CHOIR』を引っ提げた、大規模ツアー『Ø CHOIR TOUR 2014-2015』の2日目。

　7!!の結成10周年を記念したライヴ。デビュー曲「フォーリン・ラブ」で始まったステージは、シングル曲をはじめ、最新アルバム『STARTLINE』からの新曲も多数披露。この10年を総括しながら、新たな一歩を感じさせるものになった。

　熱い注目を集めながらインターネットを通じてのライヴや招待制のミニライヴを中心に行なってきた、Aimerの初のワンマン公演は即日ソールドアウト。期待の中、オリコンのトップ10入りを果たしたアルバム『Midnight Sun』のオープニング曲でもあるスタンダードカバー「星に願いを」で幕が開き、椅子に腰掛け切々とバラードを歌う彼女の生の声と姿に、集まったファンは釘付けとなる。“わたくしAimer、MCがあまり得意ではなく緊張しているんですけれど、本当に楽しみにしてきたんです”と話す声も魅力的で“真昼の夢を歌った曲があります”と最新盤『誰か、海を。EP』からのナンバー「白昼夢」をスレンダーな身体を折り曲げながら熱唱した。絶妙な静と動のコントラストで聴かせ、後半は白いドレスに着替え“これからは深い夜の曲を続けてお届けしたいと思います”と、手拍子が沸き起こる中、女性の色気を感じさせる立ち居振る舞いで「AM02:00」から「AM03:00」へと、時間が移り行くようなセットリストで前半の神秘的な顔とは異なるパフォーマンスを披露したのも印象的だった。

　“今日はちょっと面白かったよ”。終演後、メンバー全員がステージを去りひとりだけ残った京（Vo）は、笑みを浮かべながらポツリと言った。彼がこういったトーンでオーディエンスに語りかけるのはあまり見た記憶がない。

目線さえ変われば、見える景色が変化するのも必然。そして、見えたがために、沸き上がる感情と戸惑い。“優等劣等生”こと竹友あつきが描く“自分”という未来地図は、まだ始まったばかり。 取材：石岡未央

　ライヴの幕が開いた瞬間、まずはフロアーに渦巻く歓声の凄まじさに驚いた。そして3時間後、その熱狂の源が練りに練られた多彩なライヴ構成と、個性豊かなメンバーの真摯な姿勢＆ハイレベルなパフォーマンスであることを思い知らされる。5人のメインダンサーと2人のバックヴォーカルからなる7人組・超特急。その全国五大都市Zeppツアー最終日に我々が観たものは、肉体と歌声を武器に“人の心を動かす”という根本に徹した極上のエンターテインメントだった。